”お宝製品”発掘&活用でウェルフェアトレードの輪を広げるプロジェクト

共創チャレンジ

2024.04.02

法人

チーム名チーム マジェルカ
共創メンバーいとう
主な活動地域日本 / 東京
活動テーマこども、子育て、教育、次世代育成 / 文化・芸術(アート) / 観光、インバウンド / 工芸 / ものづくり、サービス / 生活用品、ファッション / コミュニティ・まちづくり、住まい / 循環型社会、サーキュラーエコノミー / ダイバーシティ、インクルーシブ / 働き方改革、健康経営、ワークライフバランス / 人権 /

私たちの共創チャレンジ

・福祉施設でつくられるモノの中には、大量生産のモノが溢れる市場では見つけることができない、作り手の得意が活かされ、手間暇かけて生まれた製品が沢山あります。当プロジェクトでは、日本中の個人や企業が自分の街の福祉施設を訪ね、こうした「お宝商品」を発掘することを通じ、そこで日々製作活動をする障害者と関り、理解を深めるきっかけにするという取組です。
・また、こうした魅力のある製品を、どうすればもっと世の中で活用できるかを参加者全員で考えます。
・特に企業の方には、ウェルフェアトレード製品の社内で活用するだけでなく、「障害者のものづくりの力」を本業で活かすことにも取り組んでいただきたいと考えています。(例:廃棄する素材をアップサイクルしてもらい、製品化するなど。)
・ウェルフェアトレード製品の活用は「障害者支援」ではなく、社会全体のウェルビーイング向上につながることを、日本に、世界に周知していきます。

未来への宣言

電車の中など普段の生活シーンで障害のある人を見かけ、ちょっと近寄り難いと感じる・・・。こんな経験、ありませんか。確かに普段関わる機会がない人にとって障害者は自分の生活と関係のない存在かもしれません。でも、もしあなたのハートを掴むような魅力に溢れるモノが、実は障害のある人が作ったモノだとしたら・・?
私たちはウェルフェアトレードの輪を広げることで、誰もが自分らしく活躍でき、誰もがフェアに関わる社会を実現します。

きっかけ

2011年からウェルフェアトレードを広める活動を行っており、沢山の人が集まる東京・吉祥寺の実店舗とオンラインショップを運営しています。実店舗には日本全国から、そして海外からも、沢山のお客様に足を運んでいただき、福祉施設で生まれた個性豊かな商品を知る楽しさ、そして商品の購入を通じて作り手とつながる満足感を感じていただいています。(海外の方には「こんな活動は自分の国にはない!」といつも驚かれます。)
私たちの活動は行政の事業ではなく共感者に支えられた「社会的事業」。まだまだ奮闘中ですが、こうした活動があることを沢山の方に知っていただき、輪に参加いただきたいと思っています。

取組の展開

今後展開したい地域・方法日本全国ー世界へ
今まで福祉の世界と関りのなかった個人の方や企業を、福祉の世界につなげ、「フェアで継続的な協働モデル」を創出したい。
そのために、以下のステップで共創を実現したい。
①マジェルカが、障害をもつ作り手の得意を活かして生まれた製品や、その作り手の様子や、製作のプロセスを知ってもらう機会を提供。
②今まで福祉の世界と関わらずに生活してきた個人(子供・学生を含む)や企業が自分の街の福祉施設を訪ね、お宝商品を発掘&発信するプロジェクトを実施。
③また、こうした魅力のある製品を、どうすればもっと世の中で活用できるかをメンバー同士で考える場を創出。
④特に企業が社内におけるウェルフェアトレード製品の活用に留まらず、「障害者のものづくりの力」を本業で活かす方法についても参加者全員でアイディア出しをする。福祉施設も巻き込んだ共創モデルを作る。(例:廃棄する素材をアップサイクルしてもらい、製品化するなど。)
⑤個人・企業一体となり、ウェルフェアトレード製品の活用による社会的なインパクト(作り手の働きがいや収入の向上、社会の障害者理解の促進、心の豊かさ(ウェルビーイング)向上)を確認し、日本に、世界に周知する。
共創を希望する方々福祉施設とのコラボレーションに関心のある企業
「福祉Xビジネス」に興味のある日本全国のアイディア溢れる個人の方
福祉施設の支援員

大阪・関西万博のテーマとの関わり

「いのち輝く」というコンセプト

福祉施設でモノづくりをしている作り手は、自分が生み出した製品の価値が認められ、「商品」として人の手にわたり、収入を得られることに、大きな喜びを感じてくださってると聞きます。それは正に「いのち輝く」瞬間だと私たちは感じています。

SDGsとの関わり

目標8:働きがいも経済成長も
このゴールでは「すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」を推進している。そして、8.5のターゲットとして、「2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。」とある。
マジェルカが推進するウェルフェアトレードは、福祉事業所でつくられる自主製品を正当に評価し、その価値に見合った価格や方法で流通させることで、障がい者の働きがいや工賃の向上を図るもの。これは正にディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の推進と合致している。

目標10:人や国の不平等をなくそう
このゴールでは「国内および国家間の格差の是正」を推進している。そして、10.2のターゲットとして、「2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。」とある。
マジェルカの活動はウェルフェアトレードを通じ、「障がいがある人ない人が当たり前に関わり合い、混ざり合うインクルーシブな社会の実現」を目指すものである。具体的には、障がい者の仕事への正当な対価を生み出し、多くの人が障がい者と関わることを当たり前のこととし、社会の中で障がい者への関心を生み、正しい理解を広めている。

目標12:つくる責任、つかう責任
このゴールでは「持続可能な消費と生産のパターンを推進すること」を目指している。そして、12.8のターゲットとして「2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。」とある。
障がい者により作られるウェルフェアトレード商品の大半は家内制手工業であり、「大量生産・大量消費」とは真逆の生産スタイルである。加えて、福祉事業所だからこその特徴として、かなりの割合で、民間企業などから出る廃棄素材の受け手となり、それらをアップサイクルしている製品化している例が数多くある。

連絡先:一般社団法人マジェルカ info@majerca.org

EXPO2025に参加させていただくことは、マジェルカが現在取引をしている日本全国の50以上の福祉施設、そこで日々製作活動をしている300名以上の障害のある皆さん、そのご家族の方の「誇り」にもなります。

障害者福祉分野でのソーシャルビジネスとして、マジェルカの活動をさらに多くの方に知っていただき、「共創」という形でパワーアップさせたい。

そして、こうした事例を海外の方にも知っていただき、海外にもインパクトを広げられたらと思います。

みなさんも是非一緒に取組んでみませんか?

ご検討、よろしくお願い申し上げます。