食の多様性と可能性

共創チャレンジ

2024.03.27

法人

チーム名カネムマンソーセージ
共創メンバー吉田諭祐(災害支援チームドラゴン)
主な活動地域日本 / 熊本
活動テーマこども、子育て、教育、次世代育成 / 健康・医療(ライフサイエンス、ヘルスケア) / 食 / 文化・芸術(アート) / エンターテイメント / 地域活性化 / 生物多様性、自然環境、生物 / 農業、林業、水産業 /

私たちの共創チャレンジ

私の前職がフランス料理レストランでサービスマンを務めており、中でもソムリエや支配人のポジションでフランス料理業界に長く従事しておりました。その経験の中で沢山のシェフと話し教えをいただき「食」とは何か?という問いにシェフたちの答えはほぼ共通したものがありました。
メディアにも出ないシェフたちの哲学を沢山の方々に伝えていきたい。
またフランス料理では得意としている食材「ジビエ」中でも鹿に特化し、「食べる」ということで自然回復や経済そして大阪・関西万博のテーマいのち輝く人々・未来社会の実現に近づくことと考え活動しています

未来への宣言

日本の食は多様化し、海外の食材も簡単に手に入り、飲食店に行けば世界中の料理が食べることができる
しかし日本の国土の7割は山地だというのにその食材の利用は少ない。
日本の食品自給率はカロリーベースで見て38%とかなり低い数値なのにもかかわらずだ。
ジビエという食材の[日常化]は難しいと思いますが[通常化]は可能だと思う。

いのち輝く未来 ⇦ 食べる ⇨ 自然環境回復 

ちょっと昔には日常生活の中に当たり前に組み込まれていたシステムである。
食べることで少しづつ変わる未来を創造していきたい。

きっかけ

私の友人で吉田諭祐(よしだゆうすけ)というトレイルランを趣味とするものがおります。
2020年7月3日 まだ記憶にも新しいと思いますが、熊本豪雨により球磨川が氾濫し甚大な被害を及ぼした水害がありました。
彼は球磨川流域地帯 八代市坂本町を拠点としトレイルランのトレーニングと山間部集落の方々との交流を深めてました。
水害の翌日道は土砂や陥没で通れず、リュックいっぱいに水を詰め仲間と共に山を越えて坂本町の方々の救援に誰よりも先に向いました。
変わり果てた景色に絶望した彼は、災害支援チーム 「チームドラゴン」を立ち上げボランティアを集め 再建可能な機械が入れない家屋の土砂出しを中心に 少しでも早い復旧活動に尽力しました。
後にこの水害を風化させてはいけないと、球磨川の源流 水上村から八代海まで続く球磨川沿いの山間部を170Kmほど2日間で走る 九州初となる100マイルレースを立ち上げ、水害の跡が残る様子から その復興。また害獣の食害により荒れた山の維持と再生をコースづくりと共に手掛けランナーに見てもらえるよう手掛けています。今年の11月開催で4回目となり、少しづつですが食害により枯れ葉や土がが見える茶色い地面は鹿ネット張などにより少しづつ色を取り脅しています。(彼の活動をアパレルメーカー「パタゴニア」が支援し福岡パタゴニアの店舗にてチームドラゴンの活動をパネル展示されています)
彼らの活動と、沢山の猟師さんとの出会いの中で食から僕がアプローチできることはないかと考え鹿肉の商品を作ることにしました。
出来た商品は八代市 市長へ表敬訪問しその経緯と思いを伝え届けました。
令和4年 熊本県内の2コンテストにて「新商品優良商品表彰事業」「肥後のうまかもんグランプリ」ともにグランプリ獲得。
外販の際 沢山の皆様にご試食いただいてきましたがその反応は驚くことに「鹿肉食べる初めて」という方が大半を占めていることと、
ほぼ皆様が口にされることが「おいしい」ということ。
ジビエは皆に嫌われ敬遠されているものではなく食べる機会がなかっただけなのだということに気づきました。
これは世間一般のに何となく言われるジビエ神話と正反対の検証です。
もっと裾野を広げていくべき食材であることと自信をもって伝えています。

取組の展開

今後展開したい地域・方法隣の県で九州最大の都市 福岡県の飲食業の方々にアプローチしていきたいと思っています。
鹿肉に関してもっとファンを増やせる場所だと思うからです。
繁殖力が強い鹿は もっと収量が上げることができます。何より癖が少なく低脂質高たんぱく食品です。
精肉だとどう調理していいかわからないですが、プロが料理して提供すると喜んで、面白がってお召し上がりいただけます。
これが続くと少しづつ少しづつですが、いつもある食材になっていくのではないかと思います。
共創を希望する方々英語で「回復」を意味することを「restore(レストアー)」とも言います。 「回復させる」という意味から、「元気にさせる飲食物」を意味するようになり、「回復させる所」を意味する「restaurant(レストラン)」という言葉が生まれました。
この様な思想の元 長く従事しておりましたので、考えを共にし思いを伝えついただける飲食店様など

大阪・関西万博のテーマとの関わり

こんなことは言わずもがな解りきっていることではあるが、私の体は私が食したもので出来ています。

私の大好きだったおばあちゃんはいつも率先して季節ごとに出てくる野菜や果物を食べさせてくれました。
毎度言うことは同じ「新物(旬の出始めの食材)を食べれば病気せんけん 少しでもいいから食べときなっせ!」
私の幼少期に無理やりにでも嫌いな野菜を食べさせられていて、中でもキュウリがシーズンの夏季は地獄の日々でした。

フランス料理レストランで働くようになり、シェフ達が言う共通した認識に気づきました。
食べるということは美味しい・楽しいということと栄養を摂取し蓄えるということばかりではなく、食材が持つ自然界の「栄気」を体に取り込むという意味があるといいます。
その「栄気」を取り込むことによりハツラツとした生活を送ることができるということを言います。なのでレストラン(飲食店)では
季節ごとにシーズンの食材を美味しく調理しお客様にお召し上がりいただき元気になってもらう場所なのです。

シェフたちが言うことはおばあちゃんが言うことは全く同じことをいっていました。
有るのか無いのかフワッとしたスピリチュアルな話なのですが私はその存在と思想を信じています。
この様なシェフの思いはなかなか世に出 語られることがありません。

ジビエという食材は厳しい自然界で生きる生命に満ち満ちた食材で、その最たるものだといえるかと思います。
ちなみに余談ですが、1年の中で最も力を蓄えた食材は「芽吹きの時期」の食材で、特に雪を割って出てくるような山菜などは率先して食べなさいということも教わりました。
まだまだ上手く利用できていないこの食材がいのち輝く未来社会へ向かう「食」からのアプローチの一つではないでしょうか。

SDGsとの関わり

農林水産省によると、野生害獣による農作物への被害額は年間約200億円です。このうち、6割が獣類、4割が鳥類によるものです。獣類では9割がイノシシ、シカ、サルによるものという報告がある。
害獣駆除やその設備に対する多額の国費が割かれていますが現状はなかなか改善しているといいにくい状況です。

広大な平野と深い山を持つ 私が住む熊本県八代市は鹿の繁殖が著しく 平野部まで餌を求め下りてきています。
私が幼少期の山は、シダや草花が生い茂り生き生きとしていましたが 今は増えすぎた鹿の影響で枯れ葉と土が露出した茶色い地面が広がる荒れに荒れた山肌となっています。

いろいろと解決策を考えました。
答えはとてもシンプルでした。 「食べればいい」という解です。
ジビエを食べる習慣ができ消費量が上がれば ⇨ 猟師が儲かる ⇨ 猟師が増える ⇨ 自然が回復する ⇨ 人々は豊かな自然をとり戻し自然界から元気をもらう ⇨ いのち輝く未来を人々は手に入れることができる

食業界の多様な中で、まだまだ供されることが少ない ジビエが多様の中に取り込まれ
大いに未来をより良いものに変える可能性もあると思っています。

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