私たちの共創チャレンジ
目標|“旅する絣”で久留米から世界へ!世界中から久留米へ!わくわくの循環が巡る豊かな“営み”のエコシステムを築く
◎現在の取り組み
地元が大好きな久留米っ子が代表のIKI LUCA(いきるか)。大切な原風景である地元の山と川と平野のことなど、IKI LUCAを通してここに息づいてきたさまざまな土地の、ひとびとの物語を、いまここから次の100年へ繋げていきたい!と、各地を旅しながら活動中。
具体的には“旅は、まとう衣でずっと楽しくなる”というコンセプトのIKI LUCAが展開する旅衣である“旅する絣”を通して、約220年の物語を持つ久留米絣や職人のこと、そこに欠かせない日本の藍染めのことを、それぞれの物語とともに展示販売イベントなどを通して発信している。
◎重要な3つの軸
1.「知ってもらう」知られていないものは滅びる。ひとりでも多くの人に知ってもらう、興味を持ってもらう
2.「購入してもらう」ビジネスとして持続可能な仕組みを構築するためにキャッシュポイントを丁寧に創出して次の100年に繋いでいく
3.「仲間を増やす」大好きな地元とそこでの暮らしがわくわくする豊かなものであって欲しい。そのために久留米絣や藍染めを超えて、ひと・モノ・体験・経済などさまざまなものが行き交う元気で豊かな“営み(暮らし)”のエコシステムを構築していく
・久留米絣(くるめかすり)
約220年の歴史がある藍染めの綿織物。日本三大絣の1つ。丈夫な日常着として日本全国で重宝され、海外へも輸出されていた。30以降もの工程があり、熟練した職人による分業制で約3カ月かけて丁寧につくられていく。品質が良く、丈夫で長く愛用できる衣になる。
・藍染め/JAPAN BLUE
日本では古来よりタデアイという藍の植物で藍染めをしてきた。藍にはリラックス効果、藍の成分には防虫・殺菌効果・消臭効果などがある。また藍染めすることで糸や布が丈夫になる。藍染めは先人たちが身を守るための衣を長く愛用するために試行錯誤の中で生み出されていった。
・久留米の物語
山と暴れ川と広大で豊かな平野。温暖な気候にも恵まれてさまざまな作物が実る。この地で先人たちがいかに楽しく生きるか、智慧を紡ぎながらいまの風土や暮らしの在り方が形成されていった。そのひとつが久留米絣や藍染めであり、次の100年にも繋いでいきたいものたち。
未来への宣言
生きたい未来|ひとりでも多くのひとが明日(未来)にわくわくできる豊かな暮らしと、そのわくわくが豊かに巡るエコシステムが根付く大好きな地元久留米、そして日本
IKI LUCAが大切にしている物語、久留米絣・藍染め・久留米という土地の物語は、過去からいまに至るまでの連綿と続く物語(歴史)を大切にしています。我々は、過去を辿ることは未来をみることと同義だと考えます。
先人たちが時代を超えて智慧を繋ぎ、工夫を凝らし、その時代時代でアップデートしてきた“楽しく生きる”ための教えや暮らし営みの在り方の数々。そこには時代が変わっても変わらずに在り続ける物事の理、自然の摂理、人としての道理、そのようなものが宝物のように詰まっています。それらを丁寧に紐解き、いまを生きる我々なりの解釈をしながら受取り、明日(未来)に豊かに繋いでいけるようにアップデートしていく。そうやって、過去からいまを経て拓けていく明日(未来)が、少しでもいまよりわくわくするものであるように、そのわくわくが温かい血液のように豊かに巡るエコシステムが根付いていく地であるように、IKI LUCAは活動していきます。
きっかけ
IKI LUCAの誕生物語|代表小倉知子がIKI LUCAを立ち上げた背景
◎私の原風景、大好きな地元への想い
世界の全てだった地元久留米(福岡県)を離れたのは高校進学から。長崎へ。大学進学では東京へ行き、就職したのは金融業界でした。地元久留米をこよなく愛する一方で、たまに帰省する久留米がだんだんと閑散としていく姿には胸の奥が痛みました。「うちもなんとかせんといかん」という想いを募らせます。
起業する数年前、久留米絣で起業した素敵な女性に出逢いました。地味でダサいイメージだった地元の名産品・久留米絣が、その方を通して改めて出逢ってみると品があり優しくてあたたかい印象でした。
◎旅先で出逢ったNYマダムのひと言
気がつけば久留米絣のスカートが旅の必需品に。南米パタゴニアを旅したとき、同じホテルに泊まっていたNYのマダムに「そのスカート素敵ね。触ってもいいかしら」と褒められて「どこで買えるの」と。そのひと言がきっかけで「旅する絣」のコンセプトが生まれました。そのころまだ、海外からインターネットで検索しても久留米絣の商品を購入できるチャネルがありませんでした。旅が大好きで、海外が大好きなので(海外在住経験もあり海外にさほどハードルも感じていなかったので)、久留米絣で久留米と世界との架け橋になれる!と、考えたのです。
それが起業の原体験です。まずはきっかけをくれたマダムがいるNYへ届けたい!と「久留米からNYへ!」を合言葉に動き出します。
◎久留米から世界へ!あらゆるものをこえてゆけ!
いま、ずっと抱いていた想い「なんとかせんといかん」を、まずはIKI LUCAを通して実現できる可能性を感じています。これまでの過程で出逢った方々、その小さな世界を久留米絣関係世界(通称 #GALAXY)と呼んでいます。このGALAXYをIKI LUCAを通して育んでいき、その世界(関係人口・経済循環・未来への種まきとバトンタッチ)を広げていきたい!それがいまの目標です。みんながそれぞれにわくわくする明日(未来)へ繋がるように。
自分に踏み出せる一歩を、いまここから。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
◎IKI LUCAのコンセプトと願い
こころ弾む新しい1歩
わくわくする未知の世界
気の向くままに思いっきりと羽ばたく
どんな旅路でも
そっと背中を押してくれたり
ともに歩んでくれたり
いつでもどこまでもそっと寄り添ってくれる
心強い旅の相棒
豊かな大地における生きる営みの中で
いくつもの時代を超えながら
人の手によって受け継がれてきた確かな技術と
そこから生まれる最高の素材で
10年、20年、100年先もずっと
あなたとともに こころ弾む旅ができますように
と、願いを込めて
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先人たちが紡いできた持続可能な楽しく生きるための工夫の1つである久留米絣や藍染め。その物語とバトンを、心が弾んで思わず旅に出たくなる旅衣に仕立てて、まとうわくわくとともに次の100年へ繋いでいく。1着の旅衣の向こう側の物語や風景と一緒にまとうことで、自分の中に豊かさを内包できたり、ありのままの自分でいることができたり、ちょっぴり自信を持って前に進むことができたり、新しい世界へ飛び込むことができたり、そのような存在の1つになっていたいというIKI LUCAの願いは「いのち輝く未来社会のデザイン」の一端を担うことに繋がると考えます。