公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2024.03.13
法人
ブルーカーボン生態系(藻場・干潟等)は、二酸化炭素の新たな吸収源となるほか、溶存酸素の供給等による水質改善、魚類等の産卵と生育の場の創出による生物多様性の向上など、多面的な機能を有しており、カーボン・ニュートラルの実現やネイチャーポジティブに貢献するものとして世界的に注目されています。 しかしながら、大阪湾においては、湾奥部は開発や港湾整備によって人工護岸に囲まれておりほとんど存在せず、湾の南部や西部は減少傾向にあります。また、藻場の創出等の取組みは海面下にあり直接見られないため、民間企業や住民等への普及啓発や理解促進のために分かりやすく情報発信する必要があります。 このため、大阪湾の沿岸をブルーカーボン生態系の回廊でつなぐ「大阪湾MOBAリンク構想」の実現をめざし、創出の「担い手」となる民間企業や地域、環境団体等のほか、創出の支援者として研究機関や有識者、藻場の創出技術や調査技術を有する企業、護岸を管理する沿岸自治体等が協力しあって、大阪湾における藻場等の保全・再生・創出やその成果などをわかりやすく情報発信します。 「大阪湾MOBAリンク構想」 大阪湾におけるブルーカーボン生態系(藻場・干潟)について、ミッシングリンクとなっている湾奥部(貝塚市~神戸市東部)における創出や、湾南部や西部における保全・再生を大阪・関西万博を契機として、民間企業や地域団体等と連携して加速化することにより、大阪湾沿岸を回廊(コリドー)でつなぐ構想
大阪湾ブルーカーボン生態系アライアンス(MOBA)において、会員が連携し、それぞれの取組を一元的に情報発信するとともに、新たなブルーカーボン生態系の保全・再生・創出に取り組むことで、2050年のカーボンニュートラルや、2030年のネイチャーポジティブ(自然再興)、SDGs達成などの国際的な課題解決に貢献する。
大阪湾におけるブルーカーボン生態系は、過去の開発により湾奥部はほとんど消失しており、湾の南部や西部においても年々減少してきているため、大阪湾沿岸で藻場・干潟を保全・再生・創出する必要があり、大阪府と兵庫県が連携して「大阪湾MOBAリンク構想」を推進することとなりました。 この構想を実現するには、主体的に大阪湾で取り組む産学官民連携の体制が必要であり、藻場等は海面下にあり直接見れないため、創出等の取組を分かりやすく一元的に情報発信する必要がありました。
ブルーカーボン生態系(藻場・干潟等)は二酸化炭素の吸収・貯留のほか、水質改善や生物多様性保全などの多面的な価値を有しており、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げる大阪・関西万博と本チャレンジの関係性は深いと考えています
(13 気候変動に具体的な対策を) ブルーカーボン生態系の創出等は、気候変動対策において二酸化炭素の新たな吸収源になるものと考えています。 (14 海の豊かさを守ろう) ブルーカーボン生態系の創出等は、魚類等の産卵と生育の場の創出による生物多様性の向上に貢献するものと考えています。 (17 パートナーシップで目標を達成しよう) ブルーカーボン生態系の創出等は、①ブルーカーボン創出の担い手として民間企業や地域、環境団体等が、②ブルーカーボン創出の支援者として研究機関や有識者等が、③フィールド提供者として地方自治体や国がそれぞれ連携して取組を進めることが重要と考えています。
【問合先】
大阪府環境農林水産部環境管理室環境保全課 kankyokanri-g03@sbox.pref.osaka.lg.jp
兵庫県環境部水大気課里海再生班 mizutaiki@pref.hyogo.lg.jp
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