「クリエイティブアイランド中之島」による大阪・中之島のリブランディング

共創チャレンジ

2024.02.01

法人

チーム名クリエイティブアイランド中之島実行委員会
現在の活動地域 国/地域日本 大阪
活動テーマ
■共創チャレンジの内容

【共創による都市魅力創造 : 「学び」続けられる・世界から人々が訪れる中之島の実現】

2025年に大阪・関西万博の開催を迎える水都大阪の重要拠点である中之島には、国内有数のコンサートホールや美術館、科学館、図書館、国際会議場など、十数件もの多様な文化施設が集積しています。さらに歴史的建造物や企業の高層ビル、川に挟まれた豊かな水辺環境や公園など、他に類をみない特色ある都市空間であり、パリのシテ島、ベルリンのムゼウムスインゼルのように世界に誇る国際的な文化資産に満ちています。加えて、大阪中之島は、企業ビルや文化施設等が集積する「都市再生緊急整備地域」であるため、大阪府市はもとより我が国にとっても重要な拠点であります。

「クリエイティブアイランド中之島実行委員会」は、大阪・中之島に拠点をおく14の組織が主体となり、国内最大規模の創造ネットワークを構築するため、2019年に設立しました。本実行委員会では、2020年から段階的に、中之島エリア全体をユニークベニューとして「創造的な研究所」に見立て、様々なクリエイティブコンテンツを開発・創出しています。

世界に誇る中之島の文化資産の数々を点から線に、線から面につなげた創造ネットワーク事業を通じた持続可能な都市のリブランディングによって、ニューノーマル時代にふさわしい、“世界中の人々が訪れ集うクリエイティブなまち中之島”を目指します。

■展開したい地域

水都大阪のシンボルアイランドである中之島は、文化施設や歴史的建造物、メディアや企業の高層ビル、川に挟まれた豊かな水辺環境や公園など、他に類をみない特色ある都市空間として、パリのシテ島、ベルリンのムゼウムスインゼルのように世界に誇る国際的な文化資産に満ちています。加えて、大阪中之島は、企業ビルや文化施設等が集積する「都市再生緊急整備地域」であるため、大阪府市はもとより我が国にとっても重要な拠点であります。

しかしながら、中央公会堂をはじめ、それぞれの施設はすでに名高いものの、これらが東西約3kmの島(中州)に集結していることを含めて、キタ(梅田)やミナミ(難波心斎橋)と比較して、残念ながら「中之島」はあまり知られていません。この実情に至る要因には、中之島に位置する文化施設等の個別の組織を繋ぐ仕組みや、世界に誇る文化資産を束ねて発信するための機能などの有効な共創プラットフォームが不足していることにあると考えられます。

そこで、「クリエイティブアイランド中之島実行委員会」は、中之島の都市魅力創造と発信による都市格の向上等を踏まえた中長期的ビジョンに基づき、中之島に関係する文化施設、企業、大学等14の参加機関によって、2019年度に国内最大級の創造ネットワーク組織を構築し、2020年度より本事業を始動しています。

万博を機に、水都大阪のシンボルアイランドとしての事業によって世界に発信し、島全体がユニークベニューとしてレガシーとなる活動を継続していくことを目指しています。

また、中之島ネットワークの構築と関係構築・基盤形成の後には、周辺の北浜や堂島などのかつては同じく島であった所縁のある地域や、水辺環境を活用した大阪の諸地域や、中之島と京都をつなぐ京阪沿線の地域などの文化活動を行う団体や地域との連携等も視野に入れています。

本組織では、【共創による都市魅⼒創造:「学び」続けられる・世界から⼈々が訪れる中之島の実現】を2026年度以降に見据えて、2023~2024年度の体制強化・予算獲得・コンテンツ開発、そして2025年度大阪・関西万博開催年の中之島エリアでのシンボル事業では、本委員会構成団体に加えたオール中之島によるワンチームでの実現を目指し、体制構築を計画遂行しています。

■共創を希望する方々

本事業は、大阪・中之島エリア全体をユニークベニューとして「創造的な研究所」に見立て、様々なクリエイティブコンテンツを開発・創出し、良質な大人のエンタテイメントが持続可能な“共創のエコシステム”を実装し、わが国が世界に誇る「文化芸術の創造島」としての中之島のリブランディングによって、ニューノーマル時代にふさわしい、“ 世界中の人々が訪れ集うクリエイティブなまち中之島” を目指しています。

「クリエイティブアイランド中之島」の活動実績を基にした推進体制の強化財務基盤整備のためのメンバーシップを構築し、さらなる共創ネットワークを広げていきたいと考えています。

〇本事業の達成目標
・中之島の既存の文化資源を活用した持続可能な共創のエコシステム
・多様なステークホルダーが当事者として継続的に関わる仕組みづくり
・新しいタイプの芸術祭や文化交流のためのMICE機能の提案、実験的なプラットフォームメディア、MaaSの導入検証
・大阪万博・中之島アゴラ構想およびその後のレガシーに向けた中之島ネットワーク構築
・「Society 5.0」や人生100年時代に向けた創造的生き方、リカレント教育の実践モデル

上記の目標達成に資する、中之島内外、大阪、関西はもとより、全国、海外の特に学術・芸術文化をテーマにした組織や団体や個人の参画・共創を希望します。

■大阪・関西万博テーマとの関わり

本事業の将来構想のひとつとして、2025年大阪・関西万博にあわせて、万博連動グランドテーマ「いのちの過去・現在・未来(仮)」による良質な企画実践を中核としたシンボル事業の実施を想定しています。

世界に誇る文化・環境資産を有する中之島のポテンシャルを活かし、美術館、図書館、科学館などの文化施設はもとより、中之島公園や水辺、公開空地なども含め、グランドテーマによる共創事業や各施設ごとに独自解釈した展開により、万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の拡張と発信に貢献します。

また、人間一人一人が、自らの望む生き方を考え、それぞれの可能性を最大限に発揮できるようにするとともに、こうした生き方を支える持続可能な社会を、国際社会が共創していくことを推し進める、という万博のミッションを体現する地域としてふさわしい中之島を、世界に示す好機として、春秋の二回のコア期間を想定しています。

本共創事業では、大阪・関西万博を契機に国内外からより多くの人々が訪れる「クリエイティブアイランド中之島」の実現を目的とした多様な企画・プログラムの提案を実施を通じて、さまざまな規制緩和を推進し、中之島エリアを我が国有数の文化芸術特区化とする機運醸成を図るとともに、持続可能なレガシーとなることを目指します。