「クリエイティブアイランド中之島」による大阪・中之島のリブランディング

共創チャレンジ

2024.02.01

法人

チーム名クリエイティブアイランド中之島実行委員会
共創メンバークリエイティブアイランド中之島実行委員会の構成団体(大阪府立国際会議場、大阪市中央公会堂、大阪市立科学館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪大学・ダンスボックス・京阪ホールディングス(アートエリアB1)、大阪中之島美術館、graf、国立国際美術館、こども本の森 中之島、中之島香雪美術館、中之島まちみらい協議会、フェスティバルホール、2023年12月現在) 
主な活動地域日本 / 大阪
活動テーマこども、子育て、教育、次世代育成 / 科学技術、バイオテクノロジー / 文化・芸術(アート) / コミュニティ・まちづくり、住まい /

私たちの共創チャレンジ

【共創による都市魅力創造 : 「学び」続けられる・世界から人々が訪れる中之島の実現】

2025年に大阪・関西万博の開催を迎える水都大阪の重要拠点である中之島には、国内有数のコンサートホールや美術館、科学館、図書館、国際会議場など、十数件もの多様な文化施設が集積しています。さらに歴史的建造物や企業の高層ビル、川に挟まれた豊かな水辺環境や公園など、他に類をみない特色ある都市空間であり、パリのシテ島、ベルリンのムゼウムスインゼルのように世界に誇る国際的な文化資産に満ちています。加えて、大阪中之島は、企業ビルや文化施設等が集積する「都市再生緊急整備地域」であるため、大阪府市はもとより我が国にとっても重要な拠点であります。

「クリエイティブアイランド中之島実行委員会」は、大阪・中之島に拠点をおく14の組織が主体となり、国内最大規模の創造ネットワークを構築するため、2019年に設立しました。本実行委員会では、2020年から段階的に、中之島エリア全体をユニークベニューとして「創造的な研究所」に見立て、様々なクリエイティブコンテンツを開発・創出しています。

世界に誇る中之島の文化資産の数々を点から線に、線から面につなげた創造ネットワーク事業を通じた持続可能な都市のリブランディングによって、ニューノーマル時代にふさわしい、“世界中の人々が訪れ集うクリエイティブなまち中之島”を目指します。

未来への宣言

「クリエイティブアイランド中之島実行委員会」は2019年に設立しました。しかしながら本格始動の2020年、新型コロナウイルスの影響により世界が一変し、経済・文化が多大なる影響を受け困難を極める状況において、改めて本実行委員会の意義を見つめ、先行きが見えない今こそ、未来を志向するための組織間の垣根を超えた共創が重要である、と決意を新たにしました。

大阪・中之島は世界に冠たる「クリエイティブアイランド」となるポテンシャルを有しており、このような組織ができるに至ったことは、今後の躍進に向けた一里塚となるものです。単体の施設がネットワーク化されれば、1+1が2ではなく大きなシナジー効果が生まれ、一つの面となって発展していくでしょう。今後は、何を実践していかに継続させるかが課題ですが、学術・芸術・技術の三つの「術」が交差することによって、はじめて文化というものが醸成されると確信しています。

国内最大級の創造ネットワークによるさまざまな取組を通じたコロナ新時代への提言とともに、2025年大阪・関西万博やSDGs の実現に向け、国全体の成長を牽引する都市大阪の発展の未来に寄与することを目指します。

きっかけ

〇2018年度
2018年7月~ アートエリア B1(大阪大学/京阪ホールディングス/ダンスボックス)が、文化庁戦略的芸術文化創造推進事業「クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島」として、中之島を拠点とする文化施設と連携したツアーやトークなどを実施。

〇2019年度
2019年3月  連携文化施設の代表者らによるラウンドテーブル実施、公開の場にて連携事業を軸とした組織体制(実行委員会等)を検討。
2019年5月~ 文化施設等の代表者らによりクリエイティブアイランド中之島実行委員会の設立に向け協議。
2019年8月  中之島に拠点をおく12の組織が集まり、クリエイティブアイランド中之島実行委員会を設立し、第1回実行委員会を開催。
2019年9月~ 2020年度の事業具体化に向けて、第1回プロジェクトチーム会議を実施。

〇2020年度
2020年3月~ 令和2年度 文化庁戦略的芸術文化創造推進事業に採択され、事業推進に向けて検討準備。
2020年10月  大阪市中央公会堂、こども本の森 中之島が新規参画。中之島に拠点をおく14組織が主体となり、国内最大規模の創造ネットワークを構築し、第2回実行委員会を開催。
2021年1月〜 プラットフォームメディアとしてのウェブサイトを開設し、オンライン企画等を開始。
2021年2月  スタートアップ事業(webサイト設置・コア期間プログラムの実施)始動。

〇2021年度
2021年4月  令和3年度文化庁戦略的芸術文化創造推進事業に採択。
2022年2月  シンボルシンポジウム含む13のプログラムを実施。

〇2022年度
2022年4月  令和4年度文化庁戦略的芸術文化創造推進事業に採択。
2022年10月  運営チーム会議を設置、運営体制強化と予算獲得を検討。
2022年11月  組織プロモーションおよび4つのプログラムを実施。

〇2023年度
2023年10月~12月 組織プロモーション等を実施。

取組の展開

今後展開したい地域・方法水都大阪のシンボルアイランドである中之島は、文化施設や歴史的建造物、メディアや企業の高層ビル、川に挟まれた豊かな水辺環境や公園など、他に類をみない特色ある都市空間として、パリのシテ島、ベルリンのムゼウムスインゼルのように世界に誇る国際的な文化資産に満ちています。加えて、大阪中之島は、企業ビルや文化施設等が集積する「都市再生緊急整備地域」であるため、大阪府市はもとより我が国にとっても重要な拠点であります。

しかしながら、中央公会堂をはじめ、それぞれの施設はすでに名高いものの、これらが東西約3kmの島(中州)に集結していることを含めて、キタ(梅田)やミナミ(難波心斎橋)と比較して、残念ながら「中之島」はあまり知られていません。この実情に至る要因には、中之島に位置する文化施設等の個別の組織を繋ぐ仕組みや、世界に誇る文化資産を束ねて発信するための機能などの有効な共創プラットフォームが不足していることにあると考えられます。

そこで、「クリエイティブアイランド中之島実行委員会」は、中之島の都市魅力創造と発信による都市格の向上等を踏まえた中長期的ビジョンに基づき、中之島に関係する文化施設、企業、大学等14の参加機関によって、2019年度に国内最大級の創造ネットワーク組織を構築し、2020年度より本事業を始動しています。

万博を機に、水都大阪のシンボルアイランドとしての事業によって世界に発信し、島全体がユニークベニューとしてレガシーとなる活動を継続していくことを目指しています。

また、中之島ネットワークの構築と関係構築・基盤形成の後には、周辺の北浜や堂島などのかつては同じく島であった所縁のある地域や、水辺環境を活用した大阪の諸地域や、中之島と京都をつなぐ京阪沿線の地域などの文化活動を行う団体や地域との連携等も視野に入れています。

本組織では、【共創による都市魅⼒創造:「学び」続けられる・世界から⼈々が訪れる中之島の実現】を2026年度以降に見据えて、2023~2024年度の体制強化・予算獲得・コンテンツ開発、そして2025年度大阪・関西万博開催年の中之島エリアでのシンボル事業では、本委員会構成団体に加えたオール中之島によるワンチームでの実現を目指し、体制構築を計画遂行しています。
共創を希望する方々本事業は、大阪・中之島エリア全体をユニークベニューとして「創造的な研究所」に見立て、様々なクリエイティブコンテンツを開発・創出し、良質な大人のエンタテイメントが持続可能な“共創のエコシステム”を実装し、わが国が世界に誇る「文化芸術の創造島」としての中之島のリブランディングによって、ニューノーマル時代にふさわしい、“ 世界中の人々が訪れ集うクリエイティブなまち中之島” を目指しています。

「クリエイティブアイランド中之島」の活動実績を基にした推進体制の強化財務基盤整備のためのメンバーシップを構築し、さらなる共創ネットワークを広げていきたいと考えています。

〇本事業の達成目標
・中之島の既存の文化資源を活用した持続可能な共創のエコシステム
・多様なステークホルダーが当事者として継続的に関わる仕組みづくり
・新しいタイプの芸術祭や文化交流のためのMICE機能の提案、実験的なプラットフォームメディア、MaaSの導入検証
・大阪万博・中之島アゴラ構想およびその後のレガシーに向けた中之島ネットワーク構築
・「Society 5.0」や人生100年時代に向けた創造的生き方、リカレント教育の実践モデル

上記の目標達成に資する、中之島内外、大阪、関西はもとより、全国、海外の特に学術・芸術文化をテーマにした組織や団体や個人の参画・共創を希望します。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

本事業の将来構想のひとつとして、2025年大阪・関西万博にあわせて、万博連動グランドテーマ「いのちの過去・現在・未来(仮)」による良質な企画実践を中核としたシンボル事業の実施を想定しています。

世界に誇る文化・環境資産を有する中之島のポテンシャルを活かし、美術館、図書館、科学館などの文化施設はもとより、中之島公園や水辺、公開空地なども含め、グランドテーマによる共創事業や各施設ごとに独自解釈した展開により、万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の拡張と発信に貢献します。

また、人間一人一人が、自らの望む生き方を考え、それぞれの可能性を最大限に発揮できるようにするとともに、こうした生き方を支える持続可能な社会を、国際社会が共創していくことを推し進める、という万博のミッションを体現する地域としてふさわしい中之島を、世界に示す好機として、春秋の二回のコア期間を想定しています。

本共創事業では、大阪・関西万博を契機に国内外からより多くの人々が訪れる「クリエイティブアイランド中之島」の実現を目的とした多様な企画・プログラムの提案を実施を通じて、さまざまな規制緩和を推進し、中之島エリアを我が国有数の文化芸術特区化とする機運醸成を図るとともに、持続可能なレガシーとなることを目指します。

SDGsとの関わり

【共創による都市魅力創造 : 「学び」続けられる・世界から人々が訪れる中之島の実現】にむけて、「クリエイティブアイランド中之島」では、持続可能性を追求してSDGs の17の目標のうち「4 質の高い教育をみんなに」「11 住み続けられるまちづくりを」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」を、既存の事業計画案に掲げており、以下に取り組んでいます。

・産学官民の垣根を超えて学びを体現する場
・アクティビティの共創によるエリア活性化
・まちと水辺の界隈性創出
・ICTを活用したスマートアイランドの実現

〇クリエイティブアイランド中之島実行委員会 構成団体
大阪府立国際会議場、大阪市中央公会堂、大阪市立科学館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪大学・ダンスボックス・京阪ホールディングス(アートエリアB1)、大阪中之島美術館、graf、国立国際美術館、こども本の森 中之島、中之島香雪美術館、中之島まちみらい協議会、フェスティバルホール(2023年12月現在) 

 

〇お問い合わせはこちら
クリエイティブアイランド中之島 事務局
アートエリアB1(受付時間:12:00~19:00/月曜休館、祝日の場合は翌日)
〒530-0005 大阪市北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅地下1階
TEL 06-6226-4006/FAX 06-6226-7299