コップ1杯の水で、地域の川をDX
共創チャレンジ
2024.01.22
法人
チーム名 | チーム「川と地域のSDGs」 |
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共創メンバー | 株式会社フィッシュパス |
現在の活動地域 国/地域 | 日本 福井 |
活動テーマ | // |
2015年に開発された「環境DNA調査」という新しい手法を用いて、川や湖などから採取した水に含まれる魚の粘液や排泄物由来のDNAを分析することで、どの種がどこにどれだけ存在するかを把握することができます。この調査方法では、対象地点で採水するだけで、人為的な活動による生態系の損失を最小限に抑えながら、水系全体の生態系を明らかにすることができるようになりました。この手法を活用すれば、漁業や水産資源保護、および環境改善活動に変革をもたらし、水産業界と環境業界の発展に大きく寄与できると考えています。
具体的には、内水面漁業協同組合と共に、IT技術を使った川の資源保護および環境改善のサービス開発を行ってきたフィッシュパスと、環境DNA調査の研究開発に初期から携わっている龍谷大学との協働で、企業向けの「環境DNA調査」の実用化を目指します。
その手始めに、安価かつ簡便に湖や河川の多地点の生態調査を定量的に実施できる、大量のサンプル分析可能な、大学の最先端の研究成果を用いた分析センターを、2024年にフィッシュパスが開設します。
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今後は、漁業や環境関係者の限られた専門家のみが環境調査していた局面から、一般市民参加型の調査ができるようにしていきます。また、東南アジア諸国のベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシアは、日本がこれまで直面し解決を進めてきた河川管理の課題に直面しています。日本の河川の水産資源保護や環境保全の最先端テクノロジーを展開し、アジアの川のDXとして、環境DNAの利用と広がりを進めてまいります。
・環境アセス企業の方
・環境調査会社の方
・電力会社の方
・ゼネコン業界の方
・TNFDに関わる方
・環境教育の関わる方
・漁業者
・養殖業者
「2025年の大阪・関西万博では、「Saving Lives(いのちを守る)」、「Empowering Lives(いのちに力を与える)」、「Connecting Lives(いのちをつなぐ)」の3つの“Lives”にフォーカスしています。この共創チャレンジを通じて、環境DNA調査の技術を活用し、持続可能な開発目標(SDGs)に対する取り組みを推進します。