グリーンルーフのバス停から始める気候変動対策

共創チャレンジ

2024.01.12

法人

チーム名Team Green Roof Bus Stops
共創メンバーイノマサ(ガーデナーズ)
主な活動地域日本 / 大阪
活動テーマ生物多様性、自然環境、生物 / 環境、エネルギー /

私たちの共創チャレンジ

地球温暖化から地球沸騰化の時代に突入したと言われる現在。
都心ではヒートアイランド対策が喫緊の課題と言えます。
屋上緑化も有効な対策の一つですが、近年の異常気象により、枯れにくいと言われたセダムが枯れてしまったり散水コストが増加したり、失敗するケースが散見されます。
このような状況下、私たちは日本古来のキリンソウを品種改良した「常緑キリンソウ」を活用した緑化手法を普及させたいと考えております。
枯れにくく、ローメンテナンスに特徴があり、過酷な環境でも生育するため、屋上緑化に求められる薄層緑化に適した緑化手法といえます。
ヨーロッパでは、ミツバチの生態系を保するために屋根を緑化したバス停を設置する自治体や団体がございます。
緑化した屋根には、空気中のホコリや汚染物質を取ったり、雨水を貯めたりする機能もあり、「緑の屋根は、健康的で住みやすいまちづくりにぴったりで、洪水や熱波の緩和にもなる」という複合的な効果がございます。
わたしたちは、屋根を緑化したバス停を普及させることにより、生物多様性の保全や気候変動の緩和策を具現化させ、また、コンクリート中心の街並みの魅力を向上させることを働きかけたいと考えます。

未来への宣言

グリーンルーフのバス停を普及拡大させることにより、生物多様性の保全や気候変動対策に対する人々の意識の醸成を目指します

きっかけ

オランダのユトレヒトやイギリスのレスターなどの都市で、官民一体となってグリーンルーフのバス停によるミツバチの生態系保全活動をネットで拝見したのがきっかけです。

取組の展開

今後展開したい地域・方法まずは大阪をはじめとした大都市に普及させ、日本各地に拡大させるとともに、環境問題に関心の高いヨーロッパにも展開。その他世界各国に広げたいと考えます。
共創を希望する方々場所を提供いただける自治体や企業の皆様。
バス停の躯体を開発していただける企業の皆様。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

どこにでもあるバス停がグリーンルーフに代わることで、一人ひとりが自然環境の維持・向上の必要性を考えるきっかけとなり、持続可能な社会を構築する行動につながることを期待します。

SDGsとの関わり

2:ミツバチが世界中で減少していると言われています。ミツバチは、受粉を通じて果物や野菜などの食物の成長を助けます。グリーンルーフにより減少しているミツバチの保全につなげ、まわりまわって食物不足の無い世の中をつくり、人々を飢餓から守ることを目指します。

4:身近なバス停の屋根を緑化することで、子どもたちや地域住民に対して実践的な環境教育の場を提供します。このようなプロジェクトでは、植物の育成や環境への影響についての学習が行われ、同時に持続可能な都市環境の一部としての理解が深まります。
また、本取組は土を入れた50cm角のファスナー付き袋に常緑キリンソウの苗を植え置くだけという簡易工法にも特徴があります。学校の屋上を緑化する場合に、子どもたち自身が袋を設置する体験をすることを通じ、環境教育につながることを目指します。

13:屋上緑化の効果として、都市部のヒートアイランド現象対策や気温の調整によるエアコンの省エネ稼働や、雨水管理による洪水リスクの軽減、温室効果ガスの吸収等の効果があります。バス停緑化を切り口に、屋上緑化の機運が高まり、気候変動への具体策として広がることを目指します。

屋上緑化が広まらない理由の一つに、メンテンナンスの大変さがあげられます。

常緑キリンソウは、11月末~12月ぐらいの時期に、古い葉が枯れ新芽と入れ替わるため、年間管理で大変な剪定作業の必要がありません。

また、乾燥に強く雨水だけで生育可能であり、潅水装置を必要とせず、ほとんど年間管理コストが掛からない点にも特徴があります。

そのほかにも、茎が木質化することでCO2を固定化したり、袋内の土に水を貯めることにより都市型水害を防止したりする等、様々な特徴がございます。

万博を機に緑化されたバス停が話題となり、環境問題に有効な対策として屋上緑化が注目されることを期待いたします。

お問い合わせは以下アドレスまでお願いいたします。

teamgreenroof@gmail.com

 

※薄層緑化とはいえ、50cm角の袋に水を含んだ重量は13kgとなります。私たちには、この重量に耐えられるバス停の知見がございませんので、バス停躯体に知見をお持ちの方に共創いただけますと幸甚です。

よろしくお願いいたします。