公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2023.12.13
法人
香り・匂いは、私たちの社会空間に常に存在し、快・不快のどちらにも作用する存在だと言えます。このような香り・匂いをコントロールする革新的な消臭剤の開発により、生活環境の向上を図ります。私たちの嗅覚受容体応答に基づいた消臭化合物の探索は、従来の匂い嗅ぎ試験による探索と比較して、人の感覚に左右されないない正確な選別を、短時間かつ多数の消臭候補化合物を並列して行うことが可能です。迅速に数多くの消臭化合物を探索できるため、人に優しい、環境負荷の低い化合物の選択が可能です。このように、香り・匂いの革新的なハンドリングにより、私たちの社会空間をより良きものとすることが、今後の持続可能な社会には必要だと考えます。
現在の消臭剤技術は、臭いに匂いをかぶせるような技術が主体となっていますが、化合物が乳幼児やペットに与える影響も考えなくてはなりません。私たちは、乳幼児やペットなどの様々な存在が混在する空間に散布しても安全な消臭剤を実現し、より良い匂い環境を創出しし、いのち輝く未来の構築に貢献します。
私たちが日常生活を送る上で、快不快と感じる外的要因には様々なものがあります。例えば、色や光など視覚的要因・温度や湿度など皮膚感覚的要因・生活臭や建材臭など嗅覚的要因などです。これらの中で視覚的要因や皮膚感覚的要因は、その実態をとらえて数値化することが可能であるため、快適な環境づくりのための指標が作成され、社会で活用されています。ただ、嗅覚的要因については、匂いの数値化が困難であるため、これまで匂いを観測する手段自体が不完全なものとなっていまた。私たち(香味醗酵)では、人が匂いを感じるセンサである嗅覚受容体を用いて、匂いセンサとなる人工の鼻を世界で初めて実現しました。これにより、人の匂いの感じ方の数値化が可能となり、特定の悪臭に応答する嗅覚受容体も特定できます。悪臭に応答する嗅覚受容体の反応を抑える化合物が消臭剤であり、その探索は容易に行うことができます。現在、環境の匂いを瞬時にコントロールすることを目指して、様々な悪臭とそれに対応する消臭化合物のデータベース化を進めています。
いのち輝く未来社会のデザインという2025年大阪・関西万博の主旨を実現するためには、何よりも「香り・匂い」という社会空間に必ず存在するファクターをより良い形でハンドリングすることが不可欠です。
「香り・匂い」による社会課題解決は、人のストレス軽減に何よりも貢献するものだと考えており、その課題解決は人類の健康に関する社会課題解決に直接/間接的に強く影響を与えることができます。そのため、SDGs第3目標を選択しました。また、このような社会課題解決は、香り・匂いという社会空間における重要な構成要素を介して、人々のパートナーシップを共創します。そのため、第17目標も選択をしました。
<お問合せ先>株式会社香味醗酵expo@komi-hakko.co.jp
本社〒550-0002 大阪府大阪市西区江戸堀1-24-12
TAT江戸堀ビル 10階TEL:06-6443-3630 / FAX:06-6443-3632
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