公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2023.12.13
法人
現代の食品には、生活習慣病、アレルゲンなどの健康問題だけでなく、畜産や農業における地球環境への負荷などの課題があります。それらの社会課題を解決するため、私たちの香りの開発技術をいかして、以下の取り組みを行います。 ・塩分や糖分の取りすぎが問題となっています。この問題を解決するため、私たちは、味覚を増強する香料群を開発します。これらの全く新しい技術に基づく香料により、塩分や糖分を減らした薄味食品を食べたときの満足感向上を実現します。 ・落花生、えび、かになどがアレルゲンとなる方に対して、これらの香りを持つ香料を開発し、真にアレルゲンフリーな代替食品を実現します。 ・リアルな肉の香りを持つ香料や大豆オフフレーバー消臭物を開発し、大豆などによりつくられた代替肉の食味を向上し、代替食品の社会実装のドライビングフォースを共創します。これにより、動物脂肪類の消費拡大による畜産業が排出する温室効果ガス削減に貢献します。
「香り・匂い」による社会課題解決を実現・普及させ、人が生きる上で必要不可欠な食事の満足感向上を通じて、食べることの喜びと健康の両立を実現し、 いのち輝く未来の構築に貢献します。
かつお節からとった出汁は、薄味の食品を食べる時の満足度を向上させることが知られています。私たちは、世界で唯一の人間がもつ匂いセンサーである嗅覚受容体約400種類すべてを測定する技術を用いて匂いを数値化してきました。また、この技術を用いて、これまで非常に困難であったかつお節の匂いを、かつお成分を含まない香料による再構成により、「かつお節香料」を作成することに成功しました。このかつお節香料は、かつお節同様に味覚増強効果を持っており、味覚増強効果を持つ複数の化合物を有していることが判明しました。これまでも味覚増強効果が報告されている香料化合物は多数ありますが、安全性やコストの問題があります。私たちの技術は、これら既知の味覚増強香料の受容体を調べて、同じように嗅覚受容体を刺激する化合物を探索することを可能とします。この技術により、食品に使いやすい香料の探索と実用化を目指します。
香りによる食味増食味コントロールを通じて、食べることの喜びと健康を両立することで、いのち輝く未来社会を実現します。
「香り・匂い」による社会課題解決は、まずもって塩分や糖分の過剰摂取を適切にコントロールできるため、人類の健康に関する社会課題解決に直接/間接的に強く影響を与えることができます。そのため、SDGs第3目標を選択しました。また、このような社会課題解決は、香り・匂いという社会空間における重要な構成要素を介して、人々のパートナーシップを共創します。そのため、第17目標も選択をしました。
<お問合せ先>株式会社香味醗酵expo@komi-hakko.co.jp
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