私たちの共創チャレンジ
これからの日本が世界で輝く為には、日本オリジナルのコンテンツ創出が必要です。
そこで我々は、19世紀後半から世界的な芸術運動の発端となり、世界中に広く知られることになった日本的美意識 『ジャポニスム』 を改めて見直しました。そして、今こそ提示したいのが『シン・ジャポニスム』という概念です。
古くから日本の美意識や技術の象徴とされてきた日本の”手漉き和紙”に着目し、それをベースに『シン・ジャポニスム』を表現します。
世界遺産登録された日本の和紙は、日本オリジナルのイメージ戦略を取ることが可能なだけではなく、環境に優しい素材としても認知されており、SDGsや持続可能な社会に向けた取り組みにも貢献することが出来ます。
そこで先ず必要なのは、今までの和紙のイメージや固定概念を一旦解体して、現代の和紙の可能性や価値を再構築することと考えます。
具体的には
・デジタルネガ + 古典技法(湿板写真、鶏卵紙など)を用い、和紙でプリント→ 革新と古典の調和
・和紙の衣装、和紙の原料由来の化粧品→最新の和紙技術を作品世界へ
・手漉き和紙作品を3Dデータ化→侘び寂びの表現までできるAI
これらの手法により『シン・ジャポニスム』を体現した作品を制作します。
共創チャレンジメンバーである”コアグローバルマネジメント株式会社” とともに『シン・ジャポニスム』を共創し、その運営する全国のシティホテルやリゾートホテルにおいてシン・ジャポニズムを体現したアートを様々な形で掲示致します。
インバウンド顧客への日本の魅力の訴求の部分において、『シン・ジャポニスム』が大きな意味、役割を持つものとして普及・推進して参ります。
今回の共創チャレンジへの登録を契機として、ホテルなどの観光産業に限らず、多種多様な異業種の皆様にも『シン・ジャポニスム』をより積極的に提案していきたいと考えます。
そして、日本の各部門においてシン・ジャポニスムが”和紙”というメディアとの結びつきを経ることにより、どのような新しいオリジナルの価値を生み出すのか、を明示して参ります。
是非、各部門の皆様と『シン・ジャポニスム』を共創させて頂きたいと希望しております。
未来への宣言
和紙をベースに表現する『シン・ジャポニスム』は、
化粧品、ファッション、建築・インテリア、光学機器・プリンター、 ブランド食品・酒、観光業など、イメージの親和性が高い各部門や様々なコンテンツと連携することにより、日本オリジナルのイメージ戦略を取ることが可能になります。
そして、和紙は環境に負荷をかけず、最終的に土に還るサスティナブルな素材です。日本は廃棄物削減と循環型社会の実現を目指しており、和紙はその象徴的な素材と言えます。
世界に向けてこのような日本の取り組みを発信することも『シン・ジャポニスム』の重要な使命の一つです。
きっかけ
・2015年 ミラノ万博ジャパンサローネ ステッリーネ宮殿
『アワガミインクジェットペーパーによる写真表現』
主催:ジャパンサローネ実行委員会
制作: 猪久保 悟、柏 弘一郎
後援: 富士製紙企業組合
1867年のパリ万博へ日本から初めて和紙を出品し、評価を得てか ら約150年。ミラノ(欧州文化圏)へ、進化した最新の手漉き和紙の機能や魅力、そして日本の最新の美容文化を紹介するために、クールジャパンコンテンツの一つとして、ジャパンサローネにて作品展示。
・2017年 公益財団法人日本台湾交流協会 文化ホール 作品展『Impressionisti(伊) 印象的な人』
主催: ヘアメイクイデア 猪久保悟
後援: 公益財団法人日本台湾交流協会、富士製紙企業組合、株式会社NNA.Asia
NNA.Asia報道→ https://www.nna.jp/news/1676731
日台文化交流の一環として、日本の手漉き和紙および美容文化の魅力を発信する為に開催。
ミラノ万博ジャパンサローネ に出展した作品を軸に、新たに撮り下ろした作品を展示。
上記の様に、ミラノと台北にて、国際文化交流、日本の魅力の発信を目的とした展示活動をしました。
今回の『シン・ジャポニスム』の実際の制作について、作品のクオリティから展示方法まで全てをブラッシュアップする所存ですが、根幹となる世界観を制作するノウハウと、制作に協力して下さるメンバー編成(フォトグラファー、モデル事務所など)は既に出来ております。
これらの経緯から、今回の共創チャレンジに参画することを決意しました。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
これからの日本が世界で輝く為には、日本的美意識(ジャポニスム)を見直し、日本オリジナルのコンテンツを創出する事が必要と考えております。
それは、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」へ繋がります。