くすり×和の植物×民俗 ~失われた日本の植物利用を復活させる~

共創チャレンジ

2023.12.13

法人

チーム名草の王
共創メンバーいなか伝承社 たなか

       
主な活動地域日本 / 和歌山
活動テーマ科学技術、バイオテクノロジー / 健康・医療(ライフサイエンス、ヘルスケア) / 食 / 文化・芸術(アート) / 観光、インバウンド / 地域活性化 / 生物多様性、自然環境、生物 / 農業、林業、水産業 / 工芸 / ものづくり、サービス / 生活用品、ファッション / コミュニティ・まちづくり、住まい / 循環型社会、サーキュラーエコノミー /

私たちの共創チャレンジ

身の回りのニュースでは西洋ハーブが取り上げられることが多いですが、日本にも在来の野生&天然ハーブ(メディカルハーブやスパイスハーブ)がたくさんあり、昔から生活の中で体に取り入れられていました。現在はそれらの一部が漢方薬というカタチで活用されていますが、まだまだ身近ではなく、日常のセルフメディケーションする上では非常にもったいない資源なのではないかと思います。

そこで、この企画は大昔からの経験知に基づいた薬用植物と人との関わりをご紹介したり、各種体験を通じて薬用植物に気軽に触れて頂くのが第一の目的で、さらには薬用植物を組み合わせた和の薬のこともご紹介できたらと思っています。

ニーズのある美容やダイエットに関係するサプリや漢方の有象無象の話はネット上にたくさんありますが、それらとは異なり、メディア情報に流されないための自分で自分を守る知識やセルフメディケーションを取り入れるのために知識を増やしたり、純粋に食利用も含めた植物の多様性・面白さ・可能性をお伝えして皆さまの人生をより豊かにして頂ければ幸いです。

未来への宣言

薬という字を分解すると、「草を食べて楽になる」ということが示唆されています。植物は薬の原点。
薬草というのは、後の時代に成分分析をして有効な成分が見つかったから「薬草」と呼ばれているのではなく、村の人が使って経験知による効果で「薬草」と呼ばれています。

薬草も含めた野草は、栽培野菜とはまた異なる生命力のある食べ物です。
「良薬口に苦し」と言われていますが、野草由来の渋味やえぐみ・苦味は実は健康に有用なポリフェノールであることもあり、野草には深い味があります。
また、「薬食同源・薬食一如(やくしょくいちじょ)」と言われている通り、植物に限らず全ての自然界の動植物は食事と同時に薬であると云う考え方があり、様々な生物資源をカラダに取り入れて、「職歴」ならぬ「食歴」の多様性を大切にしていく生き方を提案します。

きっかけ

農山村で失われていくおばあちゃんの知恵、先人の知恵はネット上でもyoutube上にも無いものが非常にたくさんあります。それぞれの生活していた場所ごとに「生きる知恵」というのは本来異なっていたはずなので、無数にあるのです。
その中には科学的に否定されたものから、実際に今の私たちの生活の一部になっているものまで様々ですが、失われてしまってからでは取り戻すことができないので、現場で聞き取りしたり資料を調査したりといったフィールドワークを行っています。

取組の展開

今後展開したい地域・方法他には無い体験コンテンツとして、和歌山に来ていただいて、自然・文化・おじいちゃんおばあちゃんと交流し、学び、気付ける場を創っていきたい。
また、地域側にとっても自然や文化に関心のあるヨソモノを通じて、高齢者にとっては活躍の場を、若者にとっては新しいことにチャレンジしてみたい人々を増やして地域活性化につなげたい。
共創を希望する方々「くすり」をテーマの一部に据えていますが非科学的な「何でもデトックス」「何でもエネルギー」で表現するつもりはありません。なので、化学や薬学に詳しい植物好きの方、また、民俗植物利用を商品化して発信してみたい方などと連携したいです。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

・身近な植物の価値を再認識して、「いのちを知る」
・身近な植物の利用法を知り、利用しながら守り育てる「いのちを育む」
・実際に薬用利用を学び、セルフメディケーションで「いのちを守る」
・文化としての民俗植物利用・食利用を学び、「いのちをつむぐ」
・生きる知恵を持つ農山村の高齢者と、ヨソモノを通じて生きる楽しみを増やし、「いのちを高める」
・アナログな高齢者とデジタル世界の若者をつないで、「いのちを磨く」
・一部の若者からは高齢者が社会のお荷物、自分たちが支えていくものだと思われているが、そうではなく、高齢者は素晴らしい知識と知恵を技術を持っており、それらをマッチングさせて、高齢者も輝き、その目に見えづらいモノを学んだ若者も輝く社会を創る「いのちを響き合わせる」

SDGsとの関わり

ネットで全てが調べられると思っている風潮の中で、地域の高齢者を主役にしたネット上では学べない学びと知識と知恵を田舎の現場を通じて提供し、日本の農山村の自然の多様性、文化の多様性、生物多様性を紹介し、それらの保護・保全を行うと共に、自然と共にある持続可能なライフスタイル・持続可能な開発・持続可能な社会・持続可能な観光を目指せるようにする。

問合せ先

 

いなか伝承社 田中

inakadss@gmail.com