私たちの共創チャレンジ
"温泉湯治は平安時代から続く日本の伝統的な自然療法で、日本人は豊かな自然との共生を通じて今日まで優れた文化を形成してきました。
温泉は「地産地消」で「源泉掛け流し」というのが魅力である一方で、それゆえにライフスタイルにはなり得ず資源価値を持たないローカルカルチャーにとどまっていました。
クラフト温泉はこの課題を解決し、温泉のライフスタイル化を実現することで、温泉の資源価値を高め積極的にヘルスケアに貢献しようというコンセプトで開発されました。
天然温泉に数億年前の古代植物の堆積層やマグマが折り重なった地層の鉱石を投入し「ドリップ」することで温泉のエスプレッソを作り出します。そうすることで約1万倍に希釈して用いることが可能になり、温泉に「移動手段」がもたらされました。また。成分表が一定水準で安定化するため、資源価値を決める際のベンチマークが生まれました。
日本の温泉はヘルスケアにおいて非常に有望な「天然資源」です。世界の源泉の99%以上が日本に集中しているという奇跡的な状況に日本人である私たちが一番気づいていない。代謝や免疫活動に不可欠なミネラルが太古の昔よりほぼ手付かずで大量に含まれる温泉を資源として捉え、石油精製の手法で超高濃度温泉「クラフト温泉」を開発、全国の温泉のクラフト温泉化を推進しています。温泉の資源化に不可欠な「移動手段」と「成分の標準化」を軸に輸出製品としてクラフト温泉を育てたいと思っています。このチャレンジを通じて温泉の資源価値を高め、世界中の多くの方に温泉の効能を知っていただき、クラフト温泉が世界中の皆様の健康に役立ってもらうことがゴールです。"
未来への宣言
"フィンランドのSAUNA、インドのYOGAのようにTOJIというコトバが世界中でヘルスケア用語として使われるようになったとき、人類が抱える深刻な課題である「ミネラル不足」の問題は大きく改善しているでしょう。栄養失調による様々な疾患も解決しているはずです。
クラフト温泉は、新たなボーリングも必要としません。使用後の排水も人からデトックスされる有機物と混ざることで地球の養分として100%自然界へ還るため、使用後の温泉の有効活用にまでしっかりと責任を持ち、地球レベルでの持続可能な開発目標も構築します。
温泉は国益に関わる我が国の資源であり、私達民間だけではなく国家の戦略的プロジェクトとして取り組みたいと考えています。
今回の共創チャレンジを通じて
温泉=観光資源=インバウンドに加え
温泉=天然資源=アウトバウンド(資源輸出)
という新たな価値提案をします。
そのためにクラフト温泉の輸出許可申請を北米、中国で行いました。今後は中東と欧州でも進めてまいります。同時に各国の市場調査を兼ねた体験型クラフト温泉showroomを世界に展開します。必要な医学的、科学的なエビデンスも順次取得して温泉の市場価値を高めます。
もし東京オリンピックが今年開催された時には、コロナ対策として主要箇所にクラフト温泉を用いた除菌ミスト「エアサプリ 」の設置を進め温泉の有用性について啓蒙活動にも努めます。"
きっかけ
新型コロナウィルスで人類が初めて共通の課題に直面しました。私たちは2013年の創業以来一貫して「ライフスタイル湯治」の普及に努めてきましたが、それはこのクラフト温泉が人類における本質的なヘルスケアにおける必要条件ということを確信しているからです。湯治のある日常を実現するためには、1:nの関係ではなく、n':nの拡散力が大切です。共創チャレンジを通じてみなさまの叡智を集めライフスタイル湯治の実現を目指します。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
"「いきもの」や「地球」にフォーカスを当てる
人類と健康の歴史は、「対処」を前提とした医療から始まり、その後先進国を中心に「予防」の観点から生活習慣を見直す統合型ウェルネスへと変化していきました。このウェルネス思考はインフラの整備や各人の「意思」や「努力」に依存する点において「非持続的」であり、「非普遍的」であり「先進国」的発想です。私はヘルスケアは「ライフスタイル、つまり無意識の中で実現すべきものであり、それゆえ持続可能なものであり、地球規模で捉えるべき課題と考えています。私たちルフロ は「地球をミネラルで満たす」という壮大なゴールを掲げて取り組んでいますが、実は、日本の温泉資源でほぼ地球上の全ミネラルの供給が可能です。それくらい日本の温泉資源は豊かなのです。
地球の恵みを大切に受け継ぎ、世界へ供給する。そのために全国の温泉をクラフト化、つまり濃縮することで輸出可能製品を作る。そして地球上の全人類が必要とするマルチミネラルを温泉で賄う。
私たち生物が地球に生を受けて以来、死んで土に還り、そこから温泉が生み出され、地球に保管されていた。それを現代に生きる私たちが生きるために用いる、そして再び私たちは土へ還り次の世代へと受け継がれていきます。
大阪・関西万博のテーマでもある未来社会のデザインは、地球の営みをつないでいく作業だと私達は捉えました。テクノロジーや技術だけでなく、地球や(人を含む)生き物そのものにフォーカスを当て、文字通りいのち輝く未来社会を継続的に作っていくという日本からの強いメッセージを今回の大阪・関西万博を通じて発信していきたいです。"