職手継祭(してつさい)

共創チャレンジ

2024.04.02

法人

チーム名職手継祭推進チーム
共創メンバー中部経済産業局
主な活動地域日本
活動テーマ文化・芸術(アート) / 観光、インバウンド / 地域活性化 / 工芸 / ものづくり、サービス / 生活用品、ファッション / コミュニティ・まちづくり、住まい / 循環型社会、サーキュラーエコノミー /

私たちの共創チャレンジ

 私たちは、「伝統の炎を絶やさない」ために、伝統工芸産業の仕事が活気に溢れ、若者の「なりたい仕事」として堂々と選択肢になる未来の実現に向け、伝統工芸にかかる3か年プロジェクト「職手継祭(してつさい)」を共創チャレンジに掲げます。
 「職手継(してつ)」という言葉には、職人とそれに関わる様々な担い手が、伝統を未来へと継承していこうという意志を込めています。

未来への宣言

 音楽家グスタフ・マーラーは、「伝統とは、灰を崇めることではなく、炎を絶やさないこと」という言葉を残しました。
 伝統工芸が未来へと受け継がれていくためには、職人、経営者や社員、地域住民、支援者、消費者などが、それぞれの立場で伝統工芸の現状を知り、考え、行動する社会となることが必要だと考えます。
「職手継」への道のりを歩むため、私たちは4つの行動を約束します。
 ①艶の発信
 日本伝統工芸の技・知恵・歴史・誇りを使い手の心に訴える
 ②語り場づくり
 異なる地域、異なる業界の担い手が集い、課題や夢を語り合う場を創出する
 ③変化の受容
  新しさを伝統に融合させ、新事業をうみ、産業としての継続を支援する
 ④地域の誇り
 魅せるものづくりにより、何度も会いたくなる中部地域をつくる

 スタートとなる2023年は、万博開幕500日前の11月30日。伝統の価値や魅せるものづくりについて議論するパネルディスカッション、伝統的工芸品鈴鹿墨を用いた華麗な書道パフォーマンス、管内の工芸品を集めた即売会(同時開催)等で工芸産業を盛り上げるイベント「職手継祭」を開催し、参加者のパッションを発信します。
 そして、2024年、2025年へと活動を展開していきます。

きっかけ

 中部5県には、42の伝統的工芸品を始め、地域独自の気候風土と文化の中で生まれ、技術の継承により育まれてきた数多くの工芸品産業が集まっています。
 しかしながら、生活様式の変化や、安価な海外製品の流入などにより、消費者が職人の技術に直に触れる機会は少なくなり、需要の減少とともに、産地では担い手不足が深刻な問題に。自らの代で生業を終わらせようとする声を多くの産地で耳にしてきました。
 一方で、こうした現状に向き合い、使命感を感じ、伝統を継ぐ意志をもって、新たな販路開拓やファンの獲得に取り組む次代の担い手も、同時に存在しています。
 こうした動きを地域や業種の枠を超えて共有し、発信していきたいと考えたことが活動のきっかけです。

取組の展開

今後展開したい地域・方法 中部5県(富山、石川、岐阜、愛知、三重)の振興を目的に、全国の産地との交流や国内外の消費者へのPRを行います。
 イベントを一つのきっかけとして、多くの産地で発信の機運が高まり、職手継のアクションが生まれること、それらの産地のサポーター・伝え手の輪が広がっていくことを期待しています。
共創を希望する方々・伝統工芸産業の製造事業者、従事者、産地組合等(イベントへの出展やパネルディスカッションの聴講、異業種や他産地との交流等)
・他の行政機関、地方自治体、地方金融機関等、地域貢献、地域おこしに係る事業者(イベントの周知、パネルディスカッションの聴講、新事業創出に向けた出展者との交流、ネットワークの形成等)
・旅行業、観光業、広告業(職手継祭及び伝統工芸に係る情報発信、伝統工芸を資源とした観光ツアー等の企画等)
・学生(パネルディスカッションの聴講やボランティアとしての参加、SNSでの発信等)

大阪・関西万博のテーマとの関わり

 万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に基づき、日本の技・文化・誇りが受け継がれていく未来のために、日本の「艶」を世界へ発信します。

SDGsとの関わり

 伝統工芸は長い歴史の中、地域の風土と人々の営みから育まれた産業です。職手継祭を通じて伝統を継いでいくために必要なことを一つ一つ見直していくことにより、働く環境の改善、未来の担い手の確保、地域産業の活性化、産地交流人口の増加、消費者の生活の充実へとつながっていきます。

経済産業省中部経済産業局
産業部 製造産業課 職手継祭推進チーム
〒460-8510
名古屋市中区三の丸二丁目5番2号
TEL:052-951-2724
メール:bzl-chb-seikatsu@meti.go.jp