私たちの共創チャレンジ
■チャレンジと目的
ダイドードリンコ株式会社(以下ダイドー)×大阪府立三国丘高校×堺市は、「SDGs自動販売機」を設置し、カーボンニュートラルへの貢献と食品ロスの軽減にチャレンジしています。
■事業内容
「SDGs自動販売機」とは、自動販売機の年間消費電力量に相当する再エネ指定の非化石証書を年に1度ダイドーが代理購入してCO2の排出量を実質ゼロにすることや、賞味期限が2か月以内となった飲料やパッケージが変更後に旧モデルとなった飲料を低価格で販売するもので、全国に約27万台あるダイドーの自動販売機でも初の試みです。
SDGs教育の一環として、SDGsをイメージした自動販売機のデザインと購入時に流れる音声を、三国丘高校の生徒会の学生が考案しました。
本取組は、堺市が運営する「さかいSDGs推進プラットフォーム(※1)」の会員同士のマッチングにより実現し、令和5年3月には堺市役所本庁1階に1台目のSDGs自動販売機が設置されました。
今後は同プラットフォームの会員の協力のもと設置台数を増やし、食品ロス対策及び市民へのSDGs普及啓発につなげ、堺・ごみ減量4R大作戦(※2)の達成にも貢献することをめざします。
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(※1)さかいSDGs推進プラットフォームとは
・中小企業をはじめとする様々な企業や団体、教育機関など幅広い主体が参画し、会員同士がつながりながらSDGs推進に取り組み、地域課題の解決に向けた活動を行うネットワーク。
・堺市が事務局となり令和3年5月に設立。
・1,100団体が会員登録(令和5年4月20日現在)。
(※2)堺・ごみ減量4R大作戦とは
・堺市で令和4年7月から「ごみから環境問題を解決する」をテーマに実施。
・「1に人1日あたり家庭系ごみ排出量620g以下」「清掃工事搬入量24.1万t以下」を目指します。
未来への宣言
堺市は、「未来を創るイノベーティブ都市」を都市像に掲げ、SDGs・脱炭素・スマートシティ・DXなど、様々な分野で未来に向けた取組に挑戦しています。
時代の変化を的確にとらえて柔軟に対応しながら、変化を恐れず、果敢に挑戦・創造し続けます。
きっかけ
●ダイドードリンコ、さかいSDGsプラットフォーム事務局は、自動販売機を活用した「SDGs」の取組についての協議を実施しました。
●事務局は、自動販売機で商品を購入する場合はその場で消費することが多いと考え、食品ロスの軽減、市民へのSDGsの普及啓発の観点から、賞味期限が近い飲料やパッケージ変更の飲料を低価格で販売する「SDGs自動販売機」の設置について提案し、まずは堺市役所に設置することになりました。
●他の自動販売機との違いを引き立たせるために自動販売機にはデザインラッピングを施し、商品購入時に音声を出せるように設定しました。
●ラッピングデザインおよび音声については、SDGsの課題研究が活発であり、昨年度も出前授業の実績がある棋院の三国丘高校に堺市から依頼。生徒会長選挙が終わり、三国丘高校の生徒会(11名)が新体制でスタートするタイミングと重なったこともあり、生徒会のメイン事業として作成しました。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
万博コンセプトの「未来社会の実験場」と、「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」に寄与しています。
本取組は、さかいSDGsプラットフォームの会員同士の連携から実現しており、対象飲料を購入するだけで食品ロスが軽減できます。
購入する市民や、当該自販機を設置する事業者のSDGsの推進に寄与できる上に、ダイドーによる非化石証書購入により「CO2の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル自動販売機」を実現しています。
堺市 市長公室 政策企画部 公民連携担当 眞下
Mail:koumin@city.sakai.lg.jp
Tel:072-228-0289