シザーケースワーカープロジェクト

共創チャレンジ

2023.08.25

法人

チーム名シザーケースワーカープロジェクト
共創メンバー株式会社MASHU・株式会社ove・就労移行支援施設アソシア・ジョブ川西・甲南大学・NPO法人Deep People
主な活動地域日本
活動テーマ地域活性化 / 工芸 / ものづくり、サービス / 生活用品、ファッション / ダイバーシティ、インクルーシブ / こども、子育て、教育、次世代育成 / 生物多様性、自然環境、生物 / コミュニティ・まちづくり、住まい / 環境、エネルギー / 人権 / 大阪・関西万博の内容周知、テーマや意義の発信 /

私たちの共創チャレンジ

美容業界・福祉事業所・革職人・大学生が共同で開発した「人と地球にやさしい”シザーケース”」の取り組みに共感し、さらなる発展に協力してくださる方々を増やしたいと考えています。
このシザーケースは皮製品なので、メンテナンスを行うことで長く使用することができる上に、パーツの組み合わせで出来上がっているので、もし一部が破れてしまっても、その部分のみ取り替えることができるので長く使うことができます。また、製造方法をシンプルにしたので、福祉事業所で商品を製造することが可能になると共に、工賃が大幅にアップするため、障がいがある方々の職業の選択肢の一つになります。それに加え、障がいがある方が革製品の製造に携わることで、革職人の後継者不足も解消されます。その為、このシザーケースを通して美容師、革職人、障がいがある方、若者が主体的に豊かで持続可能な未来を作ることができると考えています。

未来への宣言

私たちはシザーケースワーカープロジェクトを通して、一人一人の可能性を広げていきたいです。
そのために、このシザーケースが誕生した経緯や使用することで世界を持続的に発展させていけるかを伝えて、多くの方々の共感を得たいです。そうすることにより、地域で暮らす様々な方々に働きがいを感じていただきながら、生活を楽しみ続けられる世界を創ることができると考えています。

きっかけ

取り組みの始まりはMASHU(美容室)と甲南大学とのインターンシップでした。美容業界は薬剤を使用したり、たくさんの水を使ったりなど環境に良くないことをしているにも関わらず、単独で環境問題に取り組むことが難しい状況でした。
しかし、それを解決する為、美容師さんが使うツールがエシカルなものにして、普及させていくことで、多くの消費者を巻き込み環境問題の解決に導こうと考えました。そこで、学生が目をつけたのが「シザーケース」です。シザーケースは美容師さんにとってとても大切なハサミなどを保護し、持ち運ぶために1日中身につけていますし、お客様もよく目にします。そのことから、このシザーケースをエシカルなものにすべく、長く使用できる自然素材の革に着目し、革職人さんと協業することにしました。
そのような中で、革製品を作る際に廃棄率を減らす技術が必要であることを知り、その技術の後継者が減ってきているという課題も見つかりました。しかしちょうどその時に就労支援施設さんと出会いました。就労支援施設で働く方々は働ける職業が限られていたり、とても安い工賃であったりするため自立した生活が難しいとされています。しかし、施設で働く方々の中には手先の器用な方も多くいらっしゃるということで、皮製品を製造する職人になるという働き方を提案しました。また同時にシザーケースの製造をパーツに分けてボタンで組み立てる方法にしたことで、より多くの障がいのある方が製造に関われるようにした結果、この写真のようなシザーケースを作り販売することができました。更にパーツに分けた作りになっているので、もし一部が壊れてしまっても部分的に交換できるので、他の製品に比べ長く使用できるようになりました。このシザーケースを美容師が使い、それを見たお客様がSDGsに取り組んでいてかっこいいと感じられるようにこの「シザーケースワーカープロジェクト」を一緒に進めていけるメンバーを募集しています。

取組の展開

今後展開したい地域・方法まずは日本の美容業界で普及させたいですが、世界中に「美容×福祉×革職人×学生」の輪を広げていきたいです。それぞれの地域で必要な商品を協業して生み出すことができるので、地域に根ざした産業になると考えるからです。
共創を希望する方々この「シザーケースワーカープロジェクト」に賛同する
・美容業に関わる方々
・学生の方々
・革職人の方々
・福祉事業に関わる方々
の方々と共創を希望しています。「人と地球にやさしい”シザーケース”」を製作し、販売し、使用していくことで社会を良くしたいと思っている方と一緒にこのプロジェクトを進めていきたいです。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

「シザーケースワーカープロジェクト」では高単価な革製品を扱うことにより、障がいがある方の賃金の向上が可能になります。また、それは同時に障がいのある方々の職業選択の可能性を広げることにもなります。更に、インターンシップを通じて学生自身のアイデアで社会をよくすることができるのだという自信を得たり、革職人さんの技術向上ができたりします。
つまり、この美容業界と共にプロジェクトを進め、革製品を制作していくことは、一人一人の可能性を広げることであり、「命輝く未来社会のデザイン」の考え方そのものであると考えています。
また、このプロジェクトは「第4回関西SDGsユースアクション2022」というたくさんの若者のアイデアの中から「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会賞」を受賞し、社会問題や環境問題を解決できるという評価をいただいております。

SDGsとの関わり

美容業界だけではSDGsに取り組むことは難しいですが、「美容業界で使う道具がエシカル商品なら取り組みが可能なのでは」というところから就労移行支援施設と革職人と学生とでパートナーシップを組み、商品開発を行いました。この取り組みを進めることで、サロン選びの際の一つの基準として社会や環境に優しいということを啓発することができます。今回開発されたシザーケースは革製品を製造する工程で廃棄物が少なくなるように設計されており、更にその製造を障がいがある方ができるようになっています。就労支援施設で働く方々の工賃をあげることで、障がいがあってもなくても自立した、豊かな生活を送れるようにしたいと願っています。また、このシザーケースは受注生産であるため、より良いものを製作したいという思いを持ちやすいと考えており、働きがいに直結すると思っています。更に、このシザーケースは細かくパーツごとに分かれているため、もし一部が破損してしまったらその部分だけ買い換えることができるため、長く使い続けられる道具として活躍でき、廃棄物を減らすことができます。以上のことから、この「シザーケースワーカープロジェクト」でSDGsの達成を促進できます。

<共創チャレンジについてのお問い合わせ>

NPO法人Deep People

TEL 06-6447-7791

MAIL e-mc2@deeppeople.jp

 

4回関西SDGsユースアクション2022

https://www.youth2030.jp/ideacontest/award/award2022.html