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健康長寿社会実現のために疾患の早期発見が可能な社会の実現
共創チャレンジ
2024.05.13
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法人
チーム名 | 診断支援データベース検討委員会 |
---|---|
共創メンバー | 特定非営利活動法人メディカル指南車 |
現在の活動地域 国/地域 | 日本 |
活動テーマ | // |
大学病院などの大病院は優秀なスタッフが常駐し、豊富な知識・経験や症例に基づき適切な医療を提供しているのにもかかわらず、それらの知識・経験や症例は医療機関の大部分を占める中小病院や診療所とは共有されていません。その結果、私たちが患者になったとき、住んでいる地域や通院できる医療機関によって受けることのできる医療には「ばらつき」があるのが実態です。誰もがどこに住んでいても安心して長生きできる社会を作るためには、この「ばらつき」を解消する必要があります。特に医療従事者にとって専門知識と熟練が要求される画像診断の「ばらつき」は、疾患の見落としによる死亡事例も発生して社会問題となっています。
このような社会的背景のもと、大学や大学病院に所属する高度な専門性を有した教員や専門医と知識情報処理の研究者が集まって2007年6月にNPO法人メディカル指南車を設立しました。そして、この「ばらつき」を解消するために研究開発を行ってきた結果、大学病院が保有する画像診断の知識・経験や症例をコンピュータ(AI)に教え込むことによって、コンピュータ(AI)が医療従事者をサポートしながら育成することができるオンラインサービス”画像診断ナレッジサービス”の開発に成功しました(特許第4402033号など)。
ところが営業や販売する機能を持たないNPO法人メディカル指南車単独では、画像診断のスキル向上を目指す医療従事者にこのオンラインサービスを十分に普及させることができません。そこで皆様との共創により普及促進を図りたく、共創チャレンジに登録しました。
日本国内はもちろんのこと、医療先進国である日本の画像診断のおける知識・経験や症例を東南アジアを中心として全世界に展開したいと考えています。
国立国際医療研究センター国際医療協力局が実施している医療技術等国際展開推進事業「フィリピンにおける医療画像診断能⼒強化⽀援事業」に、2019年度からメディカル指南車が参加した成果が内閣官邸の健康医療戦略推進本部広報資料に掲載されています。
日本語版
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/torikumi/index.html
取り組み事業はPDF
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/torikumi/asia_jp.pdf
10ページ
英語版
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/en/torikumi/index.html
MaterialはPDF
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/en/torikumi/asia_en.pdf
9ページ
このようにメディカル指南車の成果を活用して、開発途上国の人々の健康維持に貢献できれば幸いです。
医療従事者及びその育成にかかわる人たち。
具体的には医学生、研修医、専攻医、医師、さらに診療放射線技師およびそれを目指す学生、臨床検査技師およびそれを目指す学生、専門看護師や認定看護師およびそれを目指す看護師などの医療従事者。
さらにはそれらの医療従事者を育成する専門医、指導医の先生方、診療放射線技師を育成する教育機関の教員、臨床検査技師を育成する教育機関の教員、専門看護師や認定看護師を育成する立場の看護師など、医療にかかわる非常に多くの人々との共創を希望します。
一方、医療機器や電子カルテなどのシステムを開発して、それら医療従事者に提供している医療機器やシステムを開発、販売している会社の皆様との共創も重要であると考えます。
大阪・関西万博のメインテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現には、疾患の早期発見による健康長寿を実現させる必要があります。
現在の日本は有数の長寿国ではありますが、必ずしも健康寿命が有数であるとは言い切れません。寝たきり状態での長寿ではなく、健康で長生きするためには疾患を早期発見して適切な治療を行うことが重要です。
そのためには、医療従事者の育成にこれまで十分に活用されてこなかった情報処理技術を応用して、不必要なコストをかけることなくコンピュータが医療従事者を育成する本取り組みは、大阪・関西万博のテーマと密接にかかわっており、テーマそのものであるといっても過言ではありません。