「いのちの輝きをアートに」プロジェクト

共創チャレンジ

2021.06.04

法人

チーム名「いのちの輝きをアートに」プロジェクトチーム
共創メンバー土佐尚子、パンウネン、櫻井繁樹、中津良平、玉井秀和、鳥羽重孝
主な活動地域日本 / 京都
活動テーマこども、子育て、教育、次世代育成 / 科学技術、バイオテクノロジー / 文化・芸術(アート) / エンターテイメント / 生活用品、ファッション / コミュニティ・まちづくり、住まい / 宇宙 / Society5.0 / 大阪・関西万博の内容周知、テーマや意義の発信 /

私たちの共創チャレンジ

大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」における未来社会を実現するのは子供達である。その子供達の命が輝く瞬間、それは、誕生した新生児が産声を発する瞬間である。その産声をサウンドソースとして用いることによって、個々の新生児に特有の美しい形状が生まれることを見出し、出来上がったビデオアートを「産声byサウンドオブ生け花」と名付け、アート作品として表現し、未来へ繋いでいく。

未来への宣言

これまで未来は技術の進歩とともに語られることが多かった。しかし技術の持つ弊害が明らかになりSDGsが叫ばれる現在、人々の精神的な幸福の実現こそが未来に実現すべき目標ではないか。そしてアートこそが人々に精神的な幸福をもたらすのではないか。新生児の産声といういのちが輝く瞬間をアート化し、大阪・関西万博来訪者にアピールすることは、そのような未来と現在をつなぐ架け橋となると考えられる。

きっかけ

本プロジェクトのリーダーである土佐尚子は、音の振動を与えた液体をベースとしてアートを制作する活動を行ってきている。彼女の代表的なビデオアート作品として、音により飛び上がる液体が生け花状の形状を作り出すことに着目した「サウンドオブ生け花」がある。最近は、産声をサウンドソースとして用いることによって個々の新生児に特有の美しい形状が生まれることを見出し、出来上がったビデオアートを「産声byサウンドオブ生け花」と名付けた。京都から始めて日本全国さらには世界の各地の新生児の産声を用いた「産声byサウンドオブ生け花」制作によって、「いのちの輝き」をアートとして表現して未来へつなぐことを行おうとしている。

取組の展開

今後展開したい地域・方法まずは京都から始めて産声の対象を全国の新生児に広げることを行う。さらに活動をグローバルに展開することも計画している。まずはニューヨークなどの先進国の産婦人科と協力して始める。次に発展途上国の新生児に対象を広げる。紛争・飢餓などの問題に直面している発展途上国の新生児を対象にすることは、まさに「いのち輝く」という大阪・関西万博のテーマの具現化となる。会場では、リアルタイムで世界各地の新生児の産声をアート化して展示することをめざしたい。
共創を希望する方々先進国:ニューヨークなど大都市の産婦人科病院。
また、MoMAなどの美術館と協力することによりアート化した産声の展示などを行うことを希望している。
発展途上国:JICA、JETROなどと協力することによって、発展途上国の新生児の産声をリアルタイムで入手する仕組みを作り上げたい。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

人のいのちが最も輝く瞬間である新生児が誕生時に発する産声をアート作品として実体化することは、まさに大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を具現化したものと考えられる。さらに対象とする新生児を京都や関西地域に止まらず日本全体さらにはグローバルに拡大しリアルタイムで展示することは、大阪・関西万博の狙いである未来社会実現に向けてのアピールとなる。

SDGsとの関わり

本来、人は平等に健康と福祉を享受する権利を持っている。現実には国や地域によって人の享受できるものに大きは違いがあるが、誕生の瞬間は人は全て平等である。世界各地の新生児の産声をアート化した「産声byサウンドオブ生け花」を鑑賞することによって、人はそのことに気づきSGDsの実現の重要性を再認識するだろう。

京都大学大学院総合生存学館アートイノベーション産学共同講座代表者

土佐尚子特定教授

e-mail: tosa.naoko.5c@kyoto-u.ac.jp, tel: 090-8009-5412