旅と海ごみ 〜ひとりひとりの創造性で、循環型生活を〜

共創チャレンジ

2023.10.24

個人

チーム名旅と海ごみ
共創メンバー金沢大学 河内幾帆 竹内裕
北陸大学 藤本雄紀
三井住友信託銀行株式会社 小中洋輔
ハーチ株式会社 加藤佑
サークルデザイン株式会社 那須清和
フューチャーセッションズ株式会社 有福英幸
株式会社電通 熊埜御堂由香・大熊久美子・中村佳菜・田中理絵
金沢大学ぐるぐるラボ 井戸咲希、大石廉汰、大園笑里奈、國分 誠人、艫居美穂子、不破知哉、増子幸次郎、物上巧、わこえこ
主な活動地域日本
活動テーマ観光、インバウンド / 地域活性化 / 海洋、水 / 生物多様性、自然環境、生物 / 循環型社会、サーキュラーエコノミー / こども、子育て、教育、次世代育成 /

私たちの共創チャレンジ

サーキュラーエコノミーに取り組む研究者・企業・大学生が、自治体や地域の学生とともに、海ごみひろい関連イベントをきっかけとした学びの場と、市民発の循環社会に向けた実践を支援していきます。

海岸で組み立て、ごみ拾いをみんなで楽しくする「旅するごみ箱」、ドローンによる「海ごみ見える化計画」*1、海ごみの分析からプロトタイプまで行う「サーキュラーデザインワークショップ」*2。これらが集合した市民参加イベントで創発し、市民発の新しい循環のアイデアとその実践をサポートしていきます。みんなが身体的に同じことをする海ごみ拾いの後の対話は、研究・ビジネス・学生・自治体それぞれの視点をフラットに交わしやすく、地域を超えた人々とのつながりを作りやすくなります。

*1,2は、JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)共創の場形成支援プログラムCOI-NEXT「再生可能多糖類植物由来プラスチックによる資源循環社会共創拠点」の研究活動の一環です。

未来への宣言

海ごみ問題に主体的に取組む人と地域をふやし、自然や社会とつながるきっかけをつくり、市民発の循環文化を醸成します

きっかけ

金沢大学の河内先生がリーダーとなって産学共同の「サーキュラーエコノミーにおける価値観のイノベーション」研究*に賛同し、電通Team SDGsの「旅するごみ箱」とコラボレーションした共創が始まりました。共創の場は、能登町・金沢市など北陸地域を起点に全国に広げることに合意しました。

*JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)共創の場形成支援プログラムCOI-NEXT「再生可能多糖類植物由来プラスチックによる資源循環社会共創拠点」の研究活動の一環

取組の展開

今後展開したい地域・方法日本 全国+海外
共創を希望する方々・サーキュラーエコノミーに取り組む企業・団体。
・海ごみや海洋生物の保全に関する研究者・関連施設・団体。
・海ごみ啓発に前向きな市区町村・地域コーディネーター
・ごみ拾いボランティア団体・NPO・個人・学生
・教育関係者(探求型学習として、地域課題や海ごみをテーマにしているなど)

大阪・関西万博のテーマとの関わり

別名「海の万博」と言われる中、2025年は国際的にも、SDGsの14「海の豊かさを守ろう」のターゲット1「海洋汚染を防止し、大幅に削減する」の達成期限であり、国際的なプラスチック条約も2025年を期限に検討が進められており、海ごみ啓発をホスト国である日本人に浸透させることに寄与できると考えています。

SDGsとの関わり

14:ターゲット1は陸上活動による汚染に言及しています。海ごみの半数以上がまち由来のごみであり、一度海に出てしまうと分解に数100年もかかってしまうプラスチック素材が多く含まれます。まず、海に流れないようにごみを拾うこと、そして、海のそばに住んでいない人たちも含めて海ごみ問題に気づき、ものを買う・使う・捨てるの一連の行動を見直すことが問われています。

17:自治体・研究者・学生・企業それぞれの視点や強みを活かした創発プログラムです

4:海ごみをきっかけに、生活変革を起こすのは1人1人の意識です。やらされるのではなく主体的に貢献することが取り組みの持続につながります。知識型ではなく、アクティブラーニングのアプローチになります。

問合せ先
金沢大学融合学域 河内  Ikuho.kochi@staff.kanazawa-u.ac.jp

このチャレンジの投稿

  • 【2023年10月14−15日イベントレポート】海と鳥と共に生きるサーキュラーLIFE

    万博共創チャレンジ同士でコラボした愛知県蒲郡市のイベントをご紹介します。愛知県蒲郡市企画政策課サーキュラーシティ推進室さん、蒲郡ビーチクリーンさん、そして旅と海ごみのメンバーで共催しました。まずは、Day1:47名参加。お馴染みの「旅するごみ箱」です。プロジェクトリーダーの金沢大学河内先生。最近、ごみまみれ写真が増えてきました。雨が降りそうな天候の中47人も集めてくださったのは、蒲郡ビーチクリーンのノリノリな皆様。すごく仲良し。普段からビーチクリーンの活動をしています。 いつもと少し違う光景もあった今回のごみ拾い。 ↑↑↑注目↑↑↑ 旅するごみ箱に、子どもが生まれてる!?正確には、この子はごみ箱ではなく、金沢大学と北陸大学で作ったごみ拾いお助けロボット。ゴツゴツした岩場でも走行できるので、ラジコンのように動かしたりしてました。今回はテスト走行だったので、今後の活躍に期待です。今回最後に雨が降ってしまい、ヨガチームは屋内に向かいました。解散後なのに数名残って、「旅するごみ箱」の解体と運搬を、当たり前のように、しかも面白がって手伝ってくださいました。蒲郡のみなさんの優しさに震えました、ありがとうございました!!!Day2の最初は、67名が参加した松山陽子さんの「鳥を知ると世界が見える」講演。いや、本当に素晴らしくてびっくりしました・・・・濃密な1時間。スズメや、カラスが、何の役に立っているの?なんて考えたこともなかったので、ものすごくリアルでわかりやすく、生き物と暮らしの関わりを感じました。鳥を苦しめている海ごみも、町由来のごみが多いので、海ごみだけでなく街のごみも、特に釣り糸やマスクを拾うことに意識が向きます。つらい現実に絶望しながら、小さな一歩でも、みんなでやり続けたら1羽でも多くの鳥が救われるかもしれない・・・ということに小さな希望を持ちます。本来は、人間も森や植物や動物と繋がって、生態系の恩恵を受けている・・・普段、教室や会議室やお家の中にいる私たちは、忘れがちです。時々意識する、つながりを感じる体験はやっぱり大事。旅と海ごみが、旅を続ける理由も、そのあたりにある気がします。いつものメンバーでごみ拾いをやるだけじゃなく、時々でいいから、他の場所や人と繋がる。いろんな気づきがあり、別のアクションにつながったり、活動を続ける気力もチャージされます。正しいだけじゃ、動けない。楽しく、仲間がいろんな所にいる心強さも生まれます。ラストは、定員20名のところ27名で実施した、サーキュラーデザインワークショップです。拾って洗った海ごみを使って、それがごみになる前のストーリーに想いを馳せながら、新しく生まれ変わるためのアイデアを出していきます。小学生、高校生、大学生、社会人、普段は接することがない人たちと一緒に、手を使って作品を作り、それぞれのアイデアを発表しあい、刺激を受け合います。旅をしてそこにいる人(金沢から、東京から、鳥取から、名古屋から)と蒲郡に住んでいる人が、一緒にごみを拾って、学んで、話し合う。そんな豊かな2日間でした。またやりましょう!とサラッと別れていく感じもみなさん、かっこよかったです!たくさんの人にお集まりいただき、ありがとうございました。(ライター:うおこ)

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  • 【2023年9月23-24日イベントレポート】旅するごみ箱IN増穂浦

    9月23日と24日の2日間、能登リゾートエリア増穂浦に旅するごみ箱が登場(#白い扉は常設です)のべ50人でビーチクリーンを行いました。一般社団法人志賀町観光協会さんにご協力をいただきました!7月のイベントでご一緒した放課後等デイサービスを行うKYE‘S5thのみなさんも来ていただき、1日目(夕方)158キロ、2日目(午前)109キロのごみを収穫しました。はかりに吊り下げられないかごや縄を除いた重さなので、実際には300キロ以上です。 各回とも軽トラいっぱいでした。今回は、金沢大学生が考案し試作した海岸ごみ収集用ロボットの試運転もしました。(まだ動作のみバージョンです)そして、お利口なマックス(犬)も参加してくれました。旅するごみ箱が2日間連続ででるのははじめてでしたので、さらにお試しでライトアップしながらのバーベキューや、プロジェクションマッピングなどをしました。増穂浦は日本で3つしかないといわれている桜貝が拾える海岸ですので、桜貝をマッピングしてみました! 朝散歩ついでに10分くらいでも、桜貝をたくさんひろいました。(ジェルネイルみたい)お天気にも恵まれ、ごみ拾いの周りで4輪バギーやBBQで遊ぶ人たちや、桜貝拾いを楽しむ人もいて、美しい自然を楽しみながら、思い思いに海とのつながりを体感できるいいイベントになりました。増穂浦のビーチクリーンは過去200人くらい集まる大規模なものも実施されているそうで、今回は直前のお声掛けになってしまったのですが、地域の方の団結の強さも感じました。また来年もやりたいですねというお話もでました(うれしい!!)。宿泊するケビンの前でバーベキューでき、海が見えて星空もあり、波音もあり、プライベート空間をもちながらも開放的で、とっても豊かな気持ちになれる穴場スポットでした。ケビンに冷蔵庫・トイレ・お風呂が完備されていて、清潔でトラブルもなく、ホテル並の快適さでした。小さいお子様のいるご家族やお友達との旅行先としても、おすすめです。来年、イベント実施する際はもう少し早く告知できるよう努力しますので、ぜひご参加ください!【ライター:うおこ】

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  • 【2023年7月22日イベントレポート】 旅するごみ箱×KEY’S 5th×能登高生による ごみ拾い

    7月22日、石川県の金石海岸に旅するごみ箱が登場し、能登高校生の考えた「海ごみクエスト」で楽しくゲーム感覚でごみ拾いをし、そのあと拾った海洋プラスチックごみを使ったアクセサリーワークショップを行いました。参加者は放課後等デイサービスを行うKYE‘S5thのみなさんと能登高校生、一般の方々、総参加数42名 でした。(万博共創チャレンジの告知を見てきていただいた方もいらっしゃいました。感謝しかありません!!) 午前中からまず旅するごみ箱の組み立てを開始。ペットボトルキャップをネジの代わりにした組み立て方法により誰でも簡単に組み立て可能です。 組み立てが終われば、いよいよごみ拾いイベント開始です。 能登高校生によるごみ拾いをゲーム感覚で楽しめる「海ごみクエスト」が始まりました。 能登高校生作ったお題(クエスト)に答えながらごみ拾いをしてポイントを争います。 3〜4人のチームを作り、約1時間のごみ拾いを楽しみました。 最後に測りを用いて拾ったごみを集計すると、 総重量 47.1 kg になりました。   お昼にはKYE‘Sさんが作ってくれたカレーをみんなで美味しくいただきました。 午前中の疲れも吹っ飛ぶ絶品。午後には金沢大学生による海ごみを使ったアクセサリーワークショップを 実施しました。 マイクロプラスチックとレジンを使い、自分だけのオリジナルアクセサリーを作りました。 参加者の方たちからは下記のような感想をいただきました。   「社会の中では守られている子どもたちが、大人の出したごみを拾い誇らしく思います」 「学生たちも子どもたちも一緒にごみ拾いをするのをめちゃくちゃ楽しんでいた。やってよかったなあ、と思った。いろいろなことが吹き飛んだ」 「終了後ただ無雑作にごみ袋を並べるのではなく、魚のごみ箱に入れて内側をごみで埋めることで自分達のがんばりが可視化され、達成感を感じることができて、想像以上にいいものだなと感じました」   このイベントは元々3月に能登で行われたイベントでの繋がりから生まれたものになります。この繋がりが今後も広がることに期待しながら、私たちは旅していきます。ぜひお近くにいらっしゃるときは、気軽にごみ拾いやワークショップにご参加ください。   編集後記 30℃を超える炎天下の中、子供達もみんな楽しくごみ拾いする姿を見て各人いろんなことを思ったことでしょう。海ごみクエストの説明の仕方やワークショップの間の時間の使い方等、改善すべきことはたくさんありますが、あの場所で小学生から大学生、大人が一緒になって海ごみ問題という環境問題に対して、楽しみながら活動する空間が、とても素敵な場所だと感じました。 (ライター:ましこじ)

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