EKKYO.SUMMIT

共創チャレンジ

2023.05.21

法人

チーム名EKKYO.HUB
共創メンバーEKKYO.HUB
主な活動地域日本 / 宮城
活動テーマ科学技術、バイオテクノロジー / 健康・医療(ライフサイエンス、ヘルスケア) / 文化・芸術(アート) / 地域活性化 / 生物多様性、自然環境、生物 / 工芸 / ロボット、AI / こども、子育て、教育、次世代育成 / 食 / エンターテイメント / 音楽 / 観光、インバウンド / 農業、林業、水産業 / ものづくり、サービス / 生活用品、ファッション / コミュニティ・まちづくり、住まい / 環境、エネルギー / 防災・減災 / ダイバーシティ、インクルーシブ / 宇宙 / 海外支援・協力、国際交流 / 人権 /

私たちの共創チャレンジ

Encourage the Key and Keen Youth Opportunities.
「面白そう」を開拓せよ、「面白そう」では終わらせない。
をビジョンに活動するEKKYO.HUBによる、若者の「コト共創」プロジェクトです。
私たちは留学をあきらめる理由しかないコロナ禍において可能性を模索し続け、コロナ後第一号として海外へ飛び出し、世界を目の当たりにしてきました。歴史的な変化が立て続けに起きた2022年ヨーロッパでの生活、同じく留学していた日本人たちとの出会いを通して感じた日本の課題、それは「日本にも、熱意に溢れた尖った若者がたくさんいるのに、彼らのおもしろいアイディアが実現する場が少なく、せっかくの才能が活かしきれない」ということでした。学ぶためや留学するためのサポートは多数ある一方、それを受けた我々が共創して社会へアウトプットする場は、意外と、ないのです。日本の若者が研究室やオフィスを飛び出して、アイディアをぶつけ合いながら一緒になにかを生み出そう、つまり【越境と共創】の場を創ろう。その冒険心が私たちのEKKYOであり、その体現の場がEKKYO.HUBなのです。
EKKYO.HUBはEVENT、PLATFORM、DESIGNの3軸で、「個⇔共」の二面性を相乗的に磨き、社会へ主体的にアウトプットする場をつくっています。それぞれのアプローチの意外性と大胆さに、私たちらしさがあると考えます。そのうちEBENT/SUMMITは、対面での偶発的な出会いを通した相互認知と刺激の場として、年1,2回1-3日間にわたって開催するイベントです。「面白そう」と手を挙げたトビタテ生を始めとする若者がアンバサダーとして各ブースを企画し、それらをEXPO形式に開催します。第1回は、ドイツ・ミュンヘンにて開催し、ヨーロッパ中から 約50名が参加しました。第2回は宮城県仙台市にて開催し、全国からのべ 220名が参加しました。トビタテ-開催地の産業・コミュニティ間の連携により、地域ごとの官民の共創活性化を行ってきました。今後も、ヨーロッパを始めとした五大陸や、日本各地での第三回以降の開催を検討しています。またDESIGN等と合わせて、SUMMITから派生した関連イベントや外部提携イベント等のSUMMIT+も展開しています。

未来への宣言

ミッション: 日本のユースハブ=”若者の越境と共創の場”を創る
ビジョン:「面白そう」を開拓せよ、「面白そう」では終らせない
私たちは、プロジェクト立ち上げ当時からずっと、このミッション/ビジョンをとても大切にしてきました。いままで新しいアイディアを聞いた時、知らなかった世界が見えたとき、「面白そう」と思ったことはたくさんあると思います。私たちは今まで散らばっていたそうした無数の「面白そう」を開拓し、そして、「面白そう」では終わらせない、実行に移すことを大切にしています。自分たちなりに咀嚼して実行し、社会へ繋がるアウトプットをだしていこうとしています。そうした私たちの好奇心や模索のあとは、きっと各企画の随所にみられるでしょう。これは、答えも終わりもないプロジェクトです。
現時点で、「越境と共創」とは何かを明確に定義していないことは、方向性が見えないように感じる方もいるかもしれません。しかし、定義があるとそれが正解になり、正解を目指した行動が自然と多くなってしまうかもしれないと、現時点では危惧しています。それよりずっと、「面白そう」を開拓し「面白そう」では終らせまいと何か行動してみる人たちを一押しするような、繋ぐ機会を多角化していくほうが、今の段階になっているのかなあと。そうした「コンセプトのハブ」を目指していきたいです。今後定義付けされることがあったとしても、あくまでそれは立てる旗の構成要素の一つであって、それをみた一人一人が何を感じ、何に問いを立て、どう行動するかのほうがずっと意味のあることだと今は考えます。
イベント自体も、私たちが直接企画運営するものだけでなく、その精神を尊重してローカライズしたラインが出てきてくれたら、嬉しいです。

きっかけ

我々はメンバーそれぞれが留学を通して、欧州の芸術文化活動や研究活動と市民のかかわり、および各分野において若手に与えられている潤沢な支援やアウトプットの機会を体感してきました。また同時に、日本は芸術やデザイン分野が非常に優れており、現在世界的に活躍している若手日本人は皆この分野であることを知りました。しかしながら、これら日本の産業・文化を支えている分野において、日本での若手プレゼンスが欧州と比較して非常に低いという問題点も目の当たりにしました。この両分野は「一つの事象を突き詰めて考える」プロセスを経るという点で親和性が高いと考えます。この接点に着目しながら、上記課題を多面的に提示しつつ、解決を探るきっかけとなる企画を実現すべきだと企画実行するに至りました。

取組の展開

今後展開したい地域・方法嬉しいことに私たちのEKKYO.HUBは、トビタテだけでなく様々な場から多くの反響をいただきました。しかし小さなチームですから、イベント規模が大きく、回数が多くなっていくにあたり、たくさんのやりたいことが、いつの間にかタスクになってしまう場面もあります。まずは細く長くでも、自分たちがやりたいことをやる。自分たちが「面白そう」を開拓し、「面白そう」では終らせないそのマインドの体現者となっていくことが、EKKYO.HUBを作る前提であり最も大切なことだと思っています。そのうえで、持ち前の行動力と勢いで、ここだと思ったことには全力で楽しみながら創っていきたいです。
また、私たちが提供するものは、その「問い」を立てることにより注力していきたいです。私たちが目指すのは、アイディアやエネルギーのある若者が、日本中世界中で織重なりを生み出せる場です。だからこそ、色々な切り口で問いを立て、日常社会に疑問を持ち自分なりに考えるきっかけを与えたいと思っています。
例えばEKKYO.SUMMIT第3回となるsummit+ 2023 SENDAI では、物理・化学・生物といういわゆる理系3分野と、それと対をなすような芸術・工芸・建築の3対のペアイングを出発点に、双分野を奥深く知りその繋がりや重なりしろを辿ることでそれぞれの作品を構想していきます。今後もこうした分野や世代を大胆に超え共創する活動を国内外で展開していきます。
共創を希望する方々①活動理念に共感し、資金的に支援してくださる方々
新しい試みにはリスクが伴うとともに、時間や費用などのコストも当然かかります。我々はできる限りそうしたリスクやコストを乗り越え「面白い」と純粋に感じそしてよりよい社会に貢献できるような事業を展開していきたいです。
会場費用、運営旅費、作品製作費および運搬費が必要です。協賛として共創を力強く一押ししてくださる方々を探しております。

②会場提供や登壇をしてくださる方々

大阪・関西万博のテーマとの関わり

一般に研究活動を社会に発表する場は学術研究会になりますが、大学院生以上のその分野に特化した研究者のみが構成員となることがほとんどであり、学術発表会の場も狭義の同分野間のみでの進捗報告にとどまるケースが多いです。一方、大学には学部生から自由に学び発信しようとする学生や、純粋に学問を突き詰める楽しさを知っている学生も多くいます。工芸・芸術についても同様で、特に工芸品は市民や若者の興味関心を惹く最初の接点自体がないケースが多いです。そうした文化的な学術活動に対してアウトプットの場を与えることで、学問を追求し、そしてその先にある、文化芸術発信の場やさらなる加速を生みます。加えて、市民やこれからの文化芸術活動を担う若者が本展示に訪れることで、文化芸術に親しむだけでなく、志や熱意の創出、活動支援の輪の波及といった次の行動をおこすきっかけとなります。
こうした活動は、大阪・関西万博およびTEAM EXPOの掲げる「共創」の一つの形であると考えます。

SDGsとの関わり

本事業は、次世代の人材育成に資すると同時に、あらゆる人々に創造機会を提供するため。
本事業の出展者は、各分野で活躍する若手研究者・アーティストで、年齢も20代前半が中心です。本企画第一部では、先端的な研究・制作物の双方向の批判を公開で行うことで、各分野の現状を多面的に洗い出しつつ、解決のための手法や共創の可能性を探っていきます。本対談は出展者自身の高めあいだけでなく、来場者やオンライン視聴者の社会を見る目の感覚を研ぎ澄ましたり、日常の溢れた当たり前を若い感覚で捉えなおしたりするきっかけとなることで、次世代の人材育成において長期的に高い効果を発揮・波及させることができると考えます。

第3回となるEKKYO.SUMMIT + 2023 SENDAIでは、若手研究者と芸術家による、これからの科学と工藝を問う作品群の同時展示会と、双分野を奥深く知りその繋がりや重なりしろを辿るクロストークを開催することで、双方向に新たな理解の切り口を発見したり、普段触れる機会のない現代の先端を垣間見れたりする場を共創します。

2023 年 6 月 24 日 (土) - 6 月 26 日 (月) 10:00-18:00
若手科学者の研究・アーティストの作品の同時展示会 「Three by Three for Three」
これからの科学と工藝を問う研究・作品群を同時に 展示し、知性と感性を越境しながらどこか科学と工藝に重なりしろがあるような、双方向に新たな理解 の切り口を発見したり普段触れることの少ない現代の先端を垣間見れる展示会です。出展者・企画者によるギャラリートークもお見逃しなく!
 
2023 年 6 月 24 日 ( 土 ) 19:30-21:30
クロストーク 「物理・化学・生物と芸術・工芸・建築の交錯」@EKKYO.NIGHT
若手の科学者とアーティストの交流の機会として、 先端的な研究・制作物の双方向の批評を公開で行い、 異分野横断の対談から個別の研究・創作の未知の切 り口を探すと同時に共創の可能性も発見していく機 会でンポジウム形式で科学 - 工藝の交錯点を紐解いて いきます。
さらに、展示会&クロストーク後の交流の場として、化学現象を用いた本企画特製のオリジナルドリンクとともに、イベントの熱をカジュアルに繋げていく立食パーティーも用意しています。

【出演・参加アーティスト】

鈴木智也, 世良隆明ほか (物理・東北大学) 福富実, 鳩貝蒼士ほか (化学・東北大学) 加藤大生 (生物 / 神経科学・東北大学) 2001-2003年生まれ。東北大学理学部在学。70人規模の科学研究サークル「東北大学物理の会」として、場の量子論、多様体、電磁気学といった物理 - 数学の横断的な研究に加え、脳科学、認知科学の分野からの他領域研究といった越境的な研究を行なっている。

諏訪葵 (美術家・東京藝術大学) 1991年東京生まれ。東京藝術大学大学院 美術研究科博士課程在学。人間が視覚的な現象を知覚するプロセス、「見ること」から展開するインスタレーション、立体、 映像、平面作品などを制作している。科学的な現象や概念から作品の着想を得ることが多く、 科学と美術の関わりによって生まれる学際的な活動に注力している。文部科学省トビタテ!留学JAPAN派遣生。

青木吾郎 (ロボティクス系研究開発者・東北大学) 東北大学大学院 工学研究科 ロボティクス専攻 博士後期課程に在籍。2012年に明石工業高等専門学校に入学して以来、ロボティクス分野の研究開発を行う。2020年に、日本機械学会 若手優秀講演フェロー賞を受賞。人とコンピュータとのインタラクションに強い関心を持ち、人間拡張工学・ロボット工学・福祉工学の研究を実施している。博士後期課程では、「介護を学ぶことの難しさ」を解決するために、「Mixed Reality技術を用いた介護教育システム」の研究開発および社会実装に向けた活動に奔走している。

岩見歩昂 (建築家・京都大学) 1998年滋賀県生まれ。京都大学大学院 工学研究科建築学専攻修士課程在籍。京都大学昆虫生態学研究所や、京都大学宇宙ユニットなどとの協働を通して、異分野から捉え直した建築設計の可能性を模索しながら、滋賀県の住居兼アトリエにて設計活動に取り組んでいる。トビタテ!留学JAPAN派遣生。

坂本陽太郎 (マテリアル系設計開発者・作家) 1998 年茨城県生まれ。東北大学大学院工学研究科卒(修士)。”人が実世界に対して自発的に感じ考え行動する瞬間”に強い関心を持ち、大学では材料科学を専攻。全固体電池実現のための材料開発を行う。現在は、総合電機メーカーで勤務する傍ら、テック系Podcastの配信と、専門性を生かした作品制作を行なっている。

◎大川翔吾(プロダクトデザイナー)1995年神奈川生まれ。2020年多摩美術大学大学院環境デザイン専攻。日本的美意識と欧州のサステナブルデザイントレンドの関係性をテーマに紙管で椅子を作成。2018年ベルリン芸術大学にエコマテリアルデザイン留学を実施。現在はメーカーで働きながら、漆を使用した人とモノの関係性を考えるプロジェクト「φ」の活動を行う。トビタテ!留学JAPAN派遣生。

黒澤良輔 (化学者) 1996年東京都生まれ兵庫育ち。2019-2020 年にカリフォルニア大学バークレー校にてゲルの研究を行い、2021 年に三重大学大学院修了。現在は化学メーカーに勤務しながら、幅広く化学と他分野連携の越境活動を行なっている。トビタテ!留学JAPAN派遣生。

企画全体責任者: EKKYO.HUB田中 

EKKYO.HUB事務局 <info@ekkyo.jp>