私たちの共創チャレンジ
がんという重い病気にかかったとき、人は孤独と不安のなか簡単には前を向いて進むことができません。つらい気持ちのなか十分な治療を受けられない人も少なくありません。医療現場においては患者のこころのサポートまでは十分にできない現状があります。私たちは8年間にわたるがん患者サポート活動のなかで、がん患者同士の支え合い(ピアサポート)がそのつらさを大きく解消できることを経験してきました。医療者と市民が一緒になって活動することで、専門的な知識と温かさに満ちた活動になっています。今後さらに仲間を増やしていき、ピアサポートサロンをより広い地域に展開していきます。
未来への宣言
私たちはがん患者同士の支え合いの場(ピアサポートサロン)を広げていきます。地域の医療者、市民で一緒に取り組むことで互いの交流を広げながら、がん患者の孤独と不安をゼロにします。
きっかけ
私たちは2013年から8年間にわたり、がん患者およびがん遺族がこころのつらさを話し合える場所(ピアサポートサロン)を作ってきました。活動するメンバーは医療現場でおきざりにされている「こころ」の問題に寄り添う必要を感じている医療者、がん患者やがん遺族に少しでも癒しを提供したいセラピスト、がんを経験した患者や家族などが中心となっています。ピアサポートサロンの利用者は、同じ悩みをゆっくりと話し合うことができ、専門的なアドバイスを求めることもできます。職業の枠を超えて、人と人の温かい交流ががん患者、がん遺族のつらさを癒しています。今後は、新型コロナ感染症や更に複雑化する医療問題のために、より一層「こころ」の問題がでてくることが予想されます。「こころ」の問題解決が身体の健康に大変重要であることがわかっている私たちにとって、この共創チャレンジを通じて、活動の場所、活動の対象、活動の内容をより充実させ、広げていこうと考えました。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
"私たちI FOR YOU Japanは「人の力をあつめ、互いを応援し、一緒に未来に進んでいく。」という信条のもと活動しています。困っている人がいれば手を差し伸べる。困ったときには支えてもらう。そのような社会づくりの一助となるように、今後も温かい活動をひろげたいと考えています。大阪・関西万博がフォーカスしている3つの"Lives"「救う、力を与える、つなぐ」は私たちも大切にしている考えであり、万博のテーマとつながると考えています"