私たちの共創チャレンジ
私たちのライフスタイルを支える生活製品。消費者の価値観やライフスタイルが時代とともに変化する中、市場には安価な商品が溢れ、伝統的工芸品関連の産業は市場で押されている状況です(平成10年度から令和2年度にかけて、生産額で約70%、従業員数で約50%減少)。伝統的工芸品には独特の魅力があるものの、これを十分に消費者に届けられているのか、手を伸ばそうとした時に手に届く場所に置かれているのかというと、そうはなっていないと考えています。そこで、中国経済産業局では、伝統的工芸品が持つ価値を身近に感じ、手にとってもらい、長く受け継がれてきた伝統や技術を共に紡ぎ、彩りのある未来につなげるということを共創したいと考えています。
未来への宣言
グリーン社会への移行が進む中、自然由来の原料を用い、手工業で一品一品紡がれる事で耐久性を持ち、数世代にも渡って使用される伝統的工芸品へのニーズはより高まっていくものと思われます。伝統的工芸品の魅力を新たな時代・世代のライフスタイルの中で再評価し、新たな共創の取組に繋げていきます。
きっかけ
伝統的工芸品の産地組合や事業者では、国の支援策等を活用し、新たな市場拡大や人材確保に向けた取組が行われていますが、人的なリソース等が限られ、効果的な対策がとられていません。こういった声に接する中、これまでと異なる視点で、価値を届ける共創を行い、伝統的工芸品を作りたい、使いたいという気持ちを盛り上げ、多くの人の生活の近くに伝統的工芸品のある暮らしに向けた一歩を踏み出せるような環境づくりのお手伝いができればと考えています。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に基づき、持続可能な社会でひとりひとりが快適で安全安心に暮らせる地域づくりを目指します。