2022年6月に兵庫県立川西明峰高校の探究プログラム「明峰の学び」の一環として週1回(50分)4回にわたって職業選択授業を30人の生徒(希望制)を対象に実施しました。普通の授業では得難い、まさに文部科学省のいう総合的な探究授業を目指したものです。ここでは具体的にどの職業が良いなどとは示さず、生徒が職業について考えるきっかけづくりを心掛けました。
プログラムは次の4部構成です。
1)職業図鑑を作ろう(様々な職業の存在を知る)
2)簡易マンダラートを作ってみよう(自己分析をしてみる)
3)職業選択の基準を考えてみよう(どんな切り口で職業を選んだらよいか考える)
4)選びたい職業 私の夢を考えよう(自分の将来像を描きそのために何をする)
というものです。
高校生が重視する職業選択基準のベスト3をご紹介すると1位楽しい、2位安定、3位収入、4位勤務時間、5位働く場所でした。上位群で特筆すべきは、昨年は安定が4位でしたが今年は収入、勤務時間を押さえて2位に上がっています。 これはコロナ禍で安定した職業を求める必要があるとの高校生なりに社会感を反映していると思いました。
授業最後のアンケートでは「自分はやりたい職業が見つからなくて職業選択を選んだのですが、自分のやりたい職業が見つかりそうな気がします。」という回答があり、われわれの授業が少しでも生徒の職業選択のきっかけを与えることができ、先ずは良かったと思っています。