国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)

共創パートナー

2021.04.15

2030年SDGsの達成とインクルーシイブな社会構築に向けたユニバーサルEXPO2025プロジェクト

IAUDは、EXPO2025がインクルーシィブなEXHIBITIONになる、またそのために大阪関西がインクルーシィブな街になることに賛同します。
IAUDは、2025大阪・関西万博の基本テーマ“いのち輝く未来社会のデザイン SDGsとSOCIETY5.0の実現”に際し、UDを活用した研究開発を通して、ユニバーサルEXPO2025の実現とインクルーシィブな社会環境整備を目指します。

具体的には、インクルーシィブな環境整備の“知”であるUDを適応したソリューションや方法論を用い、万博ステークホルダー価値の最大化をはかり、EXPO2025成功に向けて様々な取組を進めます。
<想定している取組内容>
・EXPO2025UDセミナー
・お年寄りにやさしい施設の基準づくり
・UDハッカソン・アイデアソン
・EXPO2025に向けた子供UD現場教育プログラム
・EXPO2025UD研究会
・EXPO2025UDタスクフォース
・夢洲万博博覧会UDアセスメント
・特別な配慮が必要な子供との意思疎通プロジェクト
・視覚障害者のためのEXHIBITION

未来への宣言

UDの基本理念である、民族、文化、慣習、国籍、性別、年齢、能力等の違いによって、生活に不便さを感じることなく、“一人でも多くの人が快適で暮らしやすい”UD社会を実現します。

きっかけ

IAUDは、国内最大の参加者、参加企業からなるUD推進団体であり、これまで8回の国際UD会議、毎年のIAUD国際デザイン賞選定、UD検定、48時間デザインマラソンや子供UD教育プログラムなどのUD人材育成や情報発信を通して、一人でも多くの人が快適で暮らしやすいUD社会の実現に向けて活動を進めてきています。

IAUDの基本理念は“多様性の容認”であり、2019年開催の国際UD会議 2019 in バンコク では、SDGsがメインテーマであり、アジアの発展途上国の参加者共感を得ています。第8回国際UD会議2021 in ザ・クラウド は、感染症に対してNew Normal なライフスタイルをどう構築するかについて、世界中のUD研究者がオンラインで論議し、課題解決に向けてオンラインワークショップを推進中です。さらに2021年はドバイ万博と連携した国際UD会議にてインクールシィブ社会の取り組み成果を発信する予定です。

創出・支援したい共創チャレンジ

EXPO2025に相応しいインクルーシィブ社会の実現に貢献できるテーマを掲げ、関連する取組みを創出・支援していきたいと考えています。

<具体的な取組案>
・EXPO2025UDセミナー(EXPO2025に向けたユニバーサルなまちづくり、環境整備をひろく学ぶ)
・お年寄りにやさしい施設の基準づくり(EXPO2025階催時期までに関西地域の有料老人ホームなど健常な高齢者が利用する施設のUD配慮基準を確立し、誰にとっても安寧な施設選定の一助をなす)
・UDハッカソン・アイデアソン(ハッカソン・アイデアソンは限られた期限にテーマを絞って、アイデアや企画を競い合うプロ育成のための道場プログラム。UDを取り扱う学生や企業育成研修の対象者に、商品企画、設計、計画の実行力を養い、スキルを習得する取り組み)
・EXPO2025に向けた子供UD現場教育プログラム(中学校・小学校のUD教育プログラムの現場実装)
・EXPO2025UD研究会(EXPO2025の計画・進捗を学び、専門家を招き博覧会の在り方等の知見を聴取し、EXPO2025に向け具体的にUDが関わる事案を研究する。また、関係部署に提言する)
・EXPO2052UDタスクフォース(EXPO2025に向けて必要なにUD事案を抽出、見える化し改善案を関係部署に提言する、UD研究会のテーマ別推進)
その他・夢洲万博博覧会UDアセスメント、・視覚障害者のためのEXHIBITION、・特別な配慮が必要な子供との意思疎通プロジェクトなどの取り組みも検討しています。

提供できるリソース

人材日本で最古で最大のUD推進団体。企業人・学識者など専門性の高い人材が参加しています。
技術・ノウハウこれまで隔年開催の8回の国際UD会議を通してUD研究の成果や実績の紹介等UDの敷衍を進めてきており、世界を代表するUD機構です。
ネットワーク海外UD関連団体と連携、定期的に国際会議棟情報交換や交流を行い、UD普及と実現を目指して世界規模で情報活動を推進しています。
情報発信・PRIAUDホームページ及びメディアの広報活動を予定しています。

今後の展開

今後展開したい地域大阪・関西を中心とした日本全国、世界各国
共創を希望する方々UDに関心がある多くの人々(企業、官公庁のUD担当者、EXPO関係者、学校等教育機関の関係者、当事者(高齢者、障害者、子供、外国人など))

大阪・関西万博のテーマとの関わり

EXPO2025の目標は、国連提唱SDGsの達成社会実現と日本の国家戦略 Society5.0 の実現です。IAUDの目標であるユニバーサル社会の実現は、SDGsの具体目標を解決そのものであり、すべてのひとに健康と福祉、質の高い教育、ジェンダーの平等、住み続けられるまちづくり、を目指しています。第7回の国際UD会議のテーマは、SDGsの実現にむけてでした。Society5.0の実現には、UDの一人一人の人間性を尊重した社会環境づくりに呼応し、高齢者、障害者などの社会的弱者に対して、IOTを利用した快適な生活創造を目指しています。具体的な取り組みでは、聴覚障害者の手話基準づくりテレビの字幕放送などを実現してきました。
第8回国際UD会議は、感染症に対してNew Normal な生活をどう構築するかについて、世界中のUD研究者がオンラインで論議し、課題解決に向けてオンラインワークショップを推進中です。IOTを用いて知の連鎖により時間や空間の障壁を乗り越えて、ユニバーサルな知見を構築しつつあります。このようにIAUDは、既にEXPO2025の具体目標をUDを通して推進しており、EXPO2025は成果発信の良い機会と捉え日々邁進しています。

SDGsとの関わり

関連するのは、⑪住み続けられるまちづくりを③すべての人に健康と福祉を⑤ジェンダー平等を実現しようです。提示した3つ以外にも④質の高い教育をみんなに、⑨産業や技術革新の基盤をつくろう、⑩ひとや国の不平等をなくそうなどとも関わりますが、上記の3つの説明をさせて頂きます。
⑪住み続けられるまちづくりを:EXPO2025を見据えた当事者参加によるユニバーサルなまちづくり研究会とセミナー・タスクフォース、EXPO2025UDタスクフォース、夢洲万博博覧会UDアセスメント、お年寄りにやさしい施設の基準づくりを通して、当事者・参加のインクルーシイブな生活環境やまちづくりを実現する。
③すべての人に健康と福祉を:より多くの当事者(高齢者、障害者、子供、外国人など)の参加により、あらためてすべての人への心配りを顕在化することができる。UDはこころの健康と福祉を実現そのもの。特に、特別な配慮が必要な子供との意思疎通プロジェクト、視覚障害者のためのEXHIBITIONなどを通して心の健康を支援する。
⑤ジェンダー平等を実現しよう:IAUDの理念“多様性の容認”であり、体験型小中学校UD教育プログラムは、ジェンダーを子供の教育現場に持ち込み、社会での気づきを促進する。

国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)

国際ユニヴァーサルデザイン協議会(以下IAUD)は、一人一人の人間性を尊重した社会環境づくり、ユニバーサルデザイン(以下UD)の普及促進をはかる国内最大の推進団体として、寛仁親王殿下の発意で2003年11月に設立しました。SDGsの基本理念、民族、文化、慣習、国籍、性別、年齢、能力等の違いによって、生活に不便さを感じることなく、“一人でも多くの人が快適で暮らしやすい”UD社会の実現に向けて、国際UD会議を基軸に世界のUD機関と連携し活動、情報共有や発信を行い、生物多様性の容認、UD社会の実現をはかることを目的に活動しています。

 ■問い合わせ先■

 一般財団法人 国際ユニヴァーサルデザイン協議会
 担当者:久保雅義

 TEL:045-901-8420
 mail:info@iaud.net