未来への宣言
国内外から多くの観光客を迎える大阪・関西万博は、観光産業の持続的な成長を実現し、関西のグローバル化のきっかけとなる大きなチャンスだと考えています。
2025年を1つのターゲットとして、観光産業に意欲のある多様な企業・団体の皆さまと共に新たなビジネスやサービスの創出やその社会実装に取り組むことで、大阪・関西から日本の観光産業のイノベーションをおこし、観光インフラ構築の一助となることをめざし、地域経済活性化に貢献します!
きっかけ
社会・経済の大きな変化に伴いイノベーション創出の重要性が高まる中、MUFGも産業育成への貢献を企図して成長産業支援に取り組んできましたが、その取組みをさらに発展させ、イノベーション創出による産業と技術革新の基盤構築を通じて社会課題解決に貢献すべく、物理的な拠点を持ったオープンイノベーションプラットフォームの開設の検討を重ねて参りました。
その検討の中で、社会インフラの担い手である総合金融機関として、社会・経済の持続的な発展に対して一層のコミットメントを発揮したいとの思いから、国家戦略における重点分野の中から観光産業をテーマを設定することを決定しました。また、ロケーションは、日本の観光産業を牽引する一大拠点であると共に、大阪・関西万博に向けて地域が一体となる機運に富んだ関西・大阪が最適であるとの結論に至りました。
観光産業は地方創生の切り札に位置付けられるポテンシャルの高い産業である一方で、地域毎に多くの事業者が携わるすそ野の広い産業であるため、デジタル化やビジネスモデル変革の難易度が高く、多岐に亘る課題が存在しています。加えて、足許の新型コロナウイルス感染拡大による影響も見逃すことはできません。
そうした課題を突破し、観光産業を地域経済・日本経済のけん引役として一層発展させていくためには、観光関連事業者のみならず様々な業種・地域・規模の企業や団体が地域一体となり目標を一にし、知恵を持ち寄って取り組むことが重要です。そのような産業の特性を理解し、観光産業に特化することで最大限の成果を生むことを狙ってMUIC Kansaiを設立しました。
創出・支援したい共創チャレンジ
観光産業の活性化や課題解決につながるテーマに幅広く取り組みます。特に、単独または少数の企業や団体だけでは突破することが難しい課題や、様々な地域や企業に共通する課題の解決に向けたテーマを積極的に取り扱います。
・新型コロナウイルス感染拡大などの社会・経済環境の変化に関するテーマ
・インバウンド観光客のペイン(悩みの種、困りごと)を解決するインフラを先んじて構築、大阪・関西万博の成功に貢献するテーマ
・デジタライゼーションやデータ活用など、事業者のサービスモデルや収支バランスの改善に関するテーマ
・観光型MaaSやVRの活用など、観光客に対する新しい体験の提供や利便性の向上の実現に関するテーマ
・オーバーツーリズムやエシカルツーリズム(観光地の環境や文化などに配慮した旅行)など、観光のサステナビリティに関するテーマ
大阪・関西万博のテーマとの関わり
大阪・関西万博は、全員参加型かつフィジカル/バーチャル両面のイノベーションラボであると共に、国内外から多くの観光客が訪れる観光イベントの側面も有していると理解しております。
MUIC Kansaiは観光産業をテーマとしたオープンイノベーションプラットフォームとして、以下の点で大阪・関西万博のテーマと親和性を有していると考えています。
・観光産業の課題解決や活性化を長期的な目標として、多様な人々や企業・団体の共創を実現する取組みであること
・観光の側面から、大阪・関西万博の会場外、開催期間の前後に亘って、共創の機運とその成果の社会実装をサポートしていく取組みであること
一般社団法人関西イノベーションセンター
当社団は、大阪・淀屋橋に開設する会員制イノベーション創出拠点「MUIC Kansai」の運営を目的として、三菱UFJフィナンシャル・グループおよび三菱UFJ銀行が設立した法人です。