パーソルダイバース株式会社

共創パートナー

2023.03.08

発達障害の特性を強みに変え、先端IT領域での活躍を実現。多様な脳機能の特性を持つ方々活躍できる「ニューロダイバーシティ」推進プロジェクト

パーソルダイバース株式会社および私たちが運営する先端IT領域に特化した障害者の就労移行支援事業「Neuro Dive」は、「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げるEXPO2025がめざす「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」そして、SDGs達成に向けた日本の国家戦略である「Society5.0」の実現に、次の取り組みをもって賛同します。

●ニューロダイバーシティ推進に関する共創チャレンジを支援
例えば、日本最大のAIコミュニティ「CDLE」の会員有志による共創チャレンジ「ニューロダイバーシティ推進プロジェクト」に賛同。
先端IT人材育成で培ったノウハウや人材リソース、資金の提供をはじめ、プロジェクトに関する情報発信やPR協力等によって、多様な脳機能の特性を持つ方々が活躍できる「ニューロダイバーシティ」を推進します。

*ニューロダイバーシティとは?
Neuro(脳・神経)とDiversity(多様性)という2つの言葉が組み合わされて生まれた、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方であり、特に、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、学習障害といった発達障害において生じる現象を、能力の欠如や優劣ではなく、『人間のゲノムの自然で正常な変異』として捉える概念でもあります。
 イノベーション創出や生産性向上を促すダイバーシティ経営は、少子高齢化が進む我が国における就労人口の維持のみならず、企業の競争力強化の観点からも不可欠であり、さらなる推進が求められています。この観点から、一定の配慮や支援を提供することで「発達障害のある方に、その特性を活かして自社の戦力となっていただく」ことを目的としたニューロダイバーシティへの取組みは、大いに注目すべき成長戦略として近年関心が高まっております。この概念をさらに発信し、発達障害のある人が持つ特性(発達特性)を活かし活躍いただける社会を目指します(経済産業省)。

未来への宣言

ニューロダイバーシティの推進により、多様な脳機能の特性を持つ方々が活躍できる社会を創る。

きっかけ

長年、障害のある人に特化した人材紹介(職業紹介)事業に取り組んできた私たちは、発達障害と呼ばれる特性を持つ方々の多くが、
今の社会や組織の仕組みの中でうまく活躍できていない実情を目の当たりにしてきました。それぞれの方が早期に自分の特性に気付き、対処すること、そして社会や組織が多様な特性を認め、包摂することが求められます。

2016年、まず私たちが行ったのは、発達障害や何らかの特性によってコミュニケーション上の課題を抱える大学生に、様々な体験を通じて自分自身を知るプログラム「CSP」の実施です。
毎年、多くの大学生が参加し好評を頂く一方、今度は就職活動がうまく進まないという課題に直面することになりました。

発達障害の特性をうまく活かせない当事者と組織、そのような課題に向き合う中、私たちは、発達障害の特性こそが必要とされる職種があることに注目します。その一つが、デジタル領域でした。
特にAIやビックデータ、IoTなどの先端IT技術を駆使して企業や社会の課題解決や価値創出をリードする「先端IT」では、こうした特性が、“制約”ではなく“強み”として求められ、価値を発揮できる可能性があることに注目したのです。

そこで2019年、発達障害のある方々が、その特性を職業上の武器に変え、組織で活躍していくための就労移行支援事業所「Neuro Dive」を秋葉原に開設しました。(※)
発達障害の特性を職業上の武器として、「先端IT(データサイエンス、AI・機械学習、デジタルマーケティング等)」で活かすというコンセプトは、開設当時、日本では初めてのものでした。Neuro Diveでは最先端のデジタル分野で実務経験のある専門スタッフが常駐し、一人ひとりの適性や企業に求められるニーズに合わせてカリキュラムを組み、学習を支援しています。
利用者は自分の得意能力を活かした高度で実践的な先端ITスキルを磨くことができます。

2022年12月現在、横浜、福岡、大阪と全国4事業所で、毎日約80名の方が職業訓練に励まれています。
※就労移行支援:障害者総合支援法に基づく福祉支援サービス。65歳未満の身体、知的、精神障害、難病のある方で、一般企業への就職を希望する方に対し、最長2年間、就職に関する相談や就労に必要なスキルの訓練、就職活動支援、就職後の定着支援が受けられる。

創出・支援したい共創チャレンジ

「ニューロダイバーシティの推進により、多様な脳機能の特性を持つ方々が活躍できる社会を創る。」という想いに共感し、活動いただける共創チャレンジを応援します。

例えば、日本最大のAIコミュニティ「CDLE」の会員有志による以下の共創チャレンジに賛同・支援しています。

・CDLE生成モデル「ニューロダイバーシティ for デジタルトランスフォーメーション by CDLE生成モデル」
・CDLE大阪「Deep Learningの普及・浸透により、いのち輝く未来社会を実現!」
・CDLE福岡「CDLE福岡」
・CDLE名古屋「自己実現力を高める為のAI教育を推進し、いのち輝く未来社会を目指す!」
各チームの詳細は、EXPO2025共創チャレンジのページをご覧ください。
https://team.expo2025.or.jp/ja/challenge

*もちろんこれ以外にも共創チャレンジも募集していますので、お声がけください。

提供できるリソース

人材就労移行支援事業所「Neuro Dive」のスタッフ、ITアドバイザーが共創チャレンジを支援します。
情報発信・PRパーソルダイバースが行う各種PR活動において、応援する共創チャレンジを取り上げ、広く世の中に発信します。
フィールド共創チャレンジの活動にパーソルダイバースやパーソルグループのオフィスや会議室をお貸しします。
ネットワークパーソルダイバースまたはパーソルグループが保有する人的ネットワークをご紹介します。

今後の展開

今後展開したい地域日本全国へ。
「発達障害の特性」×「先端IT」がコンセプトの就労移行支援事業「Neuro Dive」を核に、ニューロダイバーシティ推進に関する各種情報発信・PRを通じて取り組みます。
共創を希望する方々取組内容や未来への宣言に共感いただけるすべての方。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

2025年大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」、「日本の国家戦略Society5.0の実現」の2つが掲げられています。
中でも私たちは、発達障害の特性を持つ方々に行う、先端IT領域(データサイエンス、AI・機械学習、デジタルマーケティング等)の人材育成を通じて、「日本の国家戦略Society5.0の実現」に貢献します。

SDGsとの関わり

「3」はたらく人の心と体の健康を促進
特例子会社として、また対外的な障害者雇用支援を担う事業者として、障害のある方の福祉及び精神保健の利活用を促進する取り組みを行っています。
「4」障害のある方にあらゆるレベルの職業訓練を
はたらく準備を整えたいという方に向けたベーシックな就労支援から、特性を活かして専門領域で活躍したい方に向けた職業訓練まで、幅広いサービスを提供。その方に合ったプログラムで「はたらく」を総合的に支援しています。
「5」ジェンダー平等と女性の意思決定への参画機会を提供
性差による管理職登用機会の不均衡を解消し、女性の役職者も多数活躍しています。また、ICTの活用によりはたらき方の柔軟性を高め、あらゆる制約のある社員の能力強化に努めています。SOGI※の視点では、ジェンダー・アイデンティティや性的指向の多様性を尊重し、同性パートナー婚制度を導入するなどジェンダー平等につながるさまざまな取り組みを実施しています。
「8」持続可能なはたらきがいのある雇用、(ディーセント・ワーク)を推進
勤務する850名以上の障害のある社員がはたらきがいを持ち続けられるよう、はたらきやすい環境づくりやマネジメント、効率化などの取り組みに力を入れています。また、転職支援サービス「dodaチャレンジ」をはじめとした対外的な雇用支援事業においては、障害のある方の意向と企業のニーズを大切にしたマッチングを行い、持続可能な雇用を実現しています。
「10」あらゆる個人にはたらく機会を提供
障害を理由に就労を諦めることがない世の中の実現に向け、はたらく意欲を持つ障害者の方々にはたらく機会を提供し続けます。
就労に向けたスキルや心の準備が整っていない方。目指すべきキャリアを見失ってしまった方。もっと自分らしくはたらける環境を求めている方。そうしたすべての方に寄り添い、あらゆる事業アセットを駆使して、一人ひとりに必要な支援を提供します。

パーソルダイバース株式会社

パーソルグループの特例子会社。
障害のある個人の方向けサービスとして、国内最大級の求人・登録者数を持つ就職・転職支援サービス「dodaチャレンジ」、就労移行支援事業「ミラトレ」、先端IT特化型の就労移行支援事業「Neuro Dive」、オンラインUpスキリングサービス「Neuro Dive Online」、コミュニケーションに課題を抱える大学生向けプログラム「CSP(コミュニケーション・ サポート・プログラム、以下CSP)」を展開。
また法人向けサービスとして、障害者雇用に関する多種多様な課題にお応えする「障害者雇用コンサルティングサービス」を展開しています。
障害者採用の成功ではなく、定着までを考えた“障害者雇用の成功”を目指し、障害者の自立および成長を幅広く支援しています。

■お問い合わせ先

パーソルダイバース株式会社 コーポレート本部 広報窓口

inquiry@persol.co.jp

支援している共創チャレンジ

  • 自己実現力を高める為のAI教育を推進し、いのち輝く未来社会を目指す!

    自己実現とは「偽りのない自分の姿で好きなことをして、それが社会貢献につながる状態」を言います。 しかしながら、自己実現を達成するには、好きではない面倒な作業も多くこなさなくてはならず、才能がある人材が自己実現達成前に挫折してしまう事も少なくないと感じます。 この面倒な作業の負担を減らし「好きなことにより夢中になる」環境を整えるには、AI(人工知能)の活用が必要かつ不可欠であると考えております。 CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)は、日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定・E資格の合格者の会であり、CDLE名古屋は名古屋市だけではなく、名古屋経済圏と呼ばれる広範囲の地域を対象としたAIのコミュニティです。 CDLE名古屋では、実践を前提としたAIの知識の共有及び教育に取り組み、AIの社会実装を進めていく活動を行っていきたいと考えております。その活動を通じて、全ての人々がAIを使いこなし、自己実現を達成していく事を目指します。

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  • ニューロダイバーシティ x 先端IT技術 x 地方創生

    私たちはニューロダイバースな人材との共創による地域創生を目指します。 ニューロダイバーシティは経済産業省でも推進されてきていますが、まだまだ一般的な知名度は低く 企業の採用担当者だけでなく、就労移行支援に関わる人達にとっても十分に認知されていない状況です。 ニューロダイバーシティの人材にはデジタル分野での高い業務適性が報告されています。 私達もニューロダイバーシティの人材の方々とのAIの勉強会やDXプロジェクトを通して、そうした適性を実感してます。 そういった人材の方々の能力をアピールする場の創出を行うことで、活躍の場を広げていき ニューロダイバーシティの啓蒙とともに企業や地域との相乗効果を生み出していこうと考えております。 CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)とは、日本ディープラーニング協会 (JDLA) が実施するG検定およびE資格の合格者が参加する日本最大のAIコミュニティです。

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  • ニューロダイバーシティ for デジタルトランスフォーメーション by CDLE生成モデル

    DX推進における最初の課題は、人材不足とリテラシーの欠如と言われています。私たちはニューロダイバースな人材との共創によるDXの推進と企業競争力の向上を目指します。 AIの「創造力」である生成モデルの技術とニューロダイバーシティの多様性を掛け合わせた社会実装の実現で日本の産業競争力を高めます。 具体的な取り組みとして、AI深層生成モデルの可能性の模索を題材にした教材をベースに、ニューロダイバースな方達とのコミュニケーションを活性化させ、AI人材へのスキルアップや高度IT技術の習得、社会実装のエコシステム構築を目指します。 CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)とは、日本ディープラーニング協会 (JDLA) が実施するG検定およびE資格の合格者が参加する日本最大のAIコミュニティです。

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  • ニューロダイバーシティ「ニューロダイバースな人」×「先端IT」

    ●発達障害×先端IT領域での活躍支援 発達障害の特性を持つ方々を含む、ニューロダイバースな方々が、自らの特性を強みとして先端IT領域 (データサイエンス、AI・機械学習、デジタルマーケティング等)で活かせるよう人材育成し、一人ひとりが可能性を発揮できる社会の実現を目指します。

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  • Deep Learnigの普及・浸透により、いのち輝く未来社会を実現!

    AI/Deep Learning の産業・社会への普及と浸透を図り、日本全国各地域のCDLEが連携し、各地の行政、団体、企業とも協力しながら実装推進活動としてセミナー、研究会、勉強会、交流会、情報交換会などを通じ社会全体の繁栄に貢献いたします。 Deep Learnigとは2012年頃から急速に進展してきたAI技術で、画像認識や音声認識等で飛躍的な成果を遂げています。機械に様々な状況が「見える」ようになるため、ものづくりとも相性がよく、日本社会の重大な課題である労働力不足の問題をも解決し、豊かな国づくりや社会活動に大きな期待が寄せられています。 CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)とは日本ディープラーニング協会が実施するG検定およびE資格の合格者が参加する日本最大のAIコミュニティです。

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  • 障がい者差別のない平等な情報社会の実現

    大阪・関西万博のメイン会場でもある大阪から、未来社会のデザインとする「ホームページのバリアフリー化」を推進し、日本の情報社会を平等に利用できるためのWebアクセシビリティのファシリテーターとして牽引する大阪モデルを世界へ発信する活動。 Activities to disseminate the Osaka model to the world from Osaka, the main venue of the Osaka-Kansai Expo, promoting "barrier-free websites" as the design of the future society and leading as a facilitator of web accessibility for equal access to Japan's information society.

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  • AIの社会実装を通して草の根の交流を進め、楽しく心温まる地域社会づくりに貢献する

    CDLE (Community of Deep Learning Evangelists ) は、日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定・E資格の合格者の会であり、CDLE福岡は、CDLEの福岡支部に相当するコミュニティです。CDLE福岡は、福岡を中心に人工知能(AI)/ディープラーニングに関心のある方々の交流会、名刺交換会、勉強会、セミナー、LT会などを通して、新たなAIコミュニティを作ることを目的としています。また、CDLE福岡は産官学が協力して活動を進めていることが特徴です。さらに、CDLE福岡は、他の都市で地域活動を行っているCDLE大阪、CDLE名古屋、CDLE宮城との地域間連携を通して、地域におけるAIの社会実装を進めています。このように、CDLE福岡は、地方都市である福岡におけるAIの産業・社会実装推進活動により普及と浸透をはかることを最初の目標とし、次に、日本全国各地域のCDLEと連携して、また、行政、団体、企業との協力関係を構築することにより、CDLE福岡が目指す社会貢献を行っていきたいと思っています。

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