NPO法人おりがみ

共創パートナー

2022.10.05

社会課題解決と自己実現を両立させる、新しいボランティア制度の推進

大阪・関西万博 を契機に、「オーダーメイド型ボランティア」を制度として開発・普及します。ボランティアは社会課題解決と自己実現を両立させる社会参画手段であるにも関わらず、現状のボランティアは役割固定されたワンショットの活動が多いため、社会課題解決にも、自己実現にも寄与しづらいという課題があります。一人ひとりにオーダーメイドされたボランティアを提供していくことで、誰一人取り残さずいのちが輝く未来社会を目指します。そのために私たちが有する、大学院等で学んだ専門知識と企画経験のある内部スタッフ、ボランティアを通じて得た学生・ボランティアスタッフ・障がい者とのつながり、そして地方自治体をはじめとする各組織とのネットワークを活用することができます。

未来への宣言

いのち輝く時、それは自己実現と社会貢献が重なる瞬間にあります。その瞬間を作り出す機会こそが「ボランティア」だと考えます。私たちは「オーダーメイドされたボランティア制度」の普及を通し、すべての人々に自分の自己実現と社会貢献が達成できる社会参画の方法を作り上げていきます。

きっかけ

2014年設立以降、60大学300名以上を抱える日本最大規模の学生団体として、様々な社会課題に関わるボランティア活動を実施してきました。2021年にNPO法人を設立し、学生団体のネットワークと技術を継承しつつ、学生の枠を超えたあらゆる人々の社会参画に向けて走り出しています。これらの取り組みは、オリンピック・パラリンピックを契機に生まれたものでしたが、大会本番に直接関わるものではありませんでした。私たちはこの経験から、メガイベントの持つ「締め切り」としての可能性を実感してきました。私たちは、2025年に向けて、人々の「何かやりたくなる気持ち」を具体的な社会課題解決に結びつけていくようなボランティア体験を提供することで、さらなる社会参画の促進を図るため、共創パートナーに申請しました。

創出・支援したい共創チャレンジ

若者や障がい者など、多様な人々が主体的に関われる社会課題解決に関する共創チャレンジを創出します。 具体的に3つの共創チャレンジを創出します。
1つ目は、「Legacy Forum for EXPO」と銘打ち、ボランティアを通じた社会参画の仕組み導入やその啓発を目的とした、ディスカッションイベントの開催です。弊団体が持つ企業や地方自治体、学生・若手社会人のネットワークや、ワークショップやパネルディスカッションイベントの知見を提供することで、共創メンバーによる新たな取組みの創出機会を図ります。
2つ目は、移動のハードルが高い障がい者にとって外出機会が自然と少なくなっている現状に対し、障がい者とのイベント企画経験や、障がい者やその支援団体とのネットワークを活かして、障がい者の移動支援をはじめとする社会参画サポートの共創チャレンジ。
3つ目は、地域の環境問題解決を目指す観光地や自治体に対し、環境イベント企画経験や、環境団体・環境に関心のある若者とのネットワーク、ボランティアの募集・派遣、運用のノウハウを活かし、環境に配慮した観光資源の活用を促進します。また、植林やビーチクリーンをはじめとした「エコツーリズム」イベントの提案及び実施により、新たな関係人口の創出も図ります。

提供できるリソース

人材・社会学や経営学、障害学などを専門とした博士人材
・NPOへの支援意欲のあるクリエイター人材
・社会課題に関心のある学生・若手人材
ネットワーク・10年以上の歴史がある「全国学生ボランティアフォーラム」を通じた全国の学生ボランティアおよびそのOBGとのネットワーク
技術・ノウハウ・オーダーメイド型ボランティアをコンセプトにした企画設計支援
・プロジェクトにマッチした人材の募集・コーディネート
・プロジェクト当日のボランティアディレクション

今後の展開

今後展開したい地域これまでは、関東、特に東京・千葉を拠点に活動を展開してきましたが、今後は関西と関東の若者の架け橋となれるよう、取り組みを展開していきます。そのために、草の根的な課題解決と、他団体の支援・ネットワーキングの二側面から活動に取り組みます。1つ目の「草の根的な課題解決」の活動においては、千葉・東京を拠点に、福祉分野に着目して活動を生み出します。障がい者や子供が社会参画できる機会は限られており、学校と家の往復しかできていないという課題があります。そういった人に新たな外出機会を設け、行動支援を行い、その上で大坂・関西万博がつなげる交流機会を設けます。2つ目の「他団体の支援・ネットワーキング」の活動においては、私たちおりがみが仲介者となって、既存の共創チャレンジにボランティアを派遣します。活動地域は問いません。派遣する対象は障害の有無や年齢に関わらない、社会参画の機会を必要としている人々です。活動の仲介においては、ボランティアコーディネートのノウハウを生かし、参加者一人ひとりの声を聴いて参加してもらうこと、共創チャレンジ主催者のニーズに合致するボランティアに工夫をします。
共創を希望する方々若者と社会課題解決をしたい企業・行政自治体・NPOとの共創を希望しています。また、大学や学生団体など、若者のコミュニティを所有していて、相互交流や効果的なコミュニティマネジメントに関心のある方々との共創も希望しています。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

いのち輝く未来社会には、社会課題の解決が、個人の自己実現としても成立していることが重要であると考えます。仕事ではなくボランティアとして社会と関わり、それぞれの個人の自己実現が、社会の問題解決の役に立つ形でいのちに力を与えていくことを目指して、コーディネートしていきます。

SDGsとの関わり

学生にとっても社会人にとっても、今所属している場所の役割だけでなく、その人に合ったもうひとつの役割を、ボランティアを通じて見つけていくことで、新たな学びを得て、生きがいや働きがいを見つけていくことができると考えています。またボランティアを通して、自分なりのやり方で社会との接点を持ち、社会問題の関係人口となることで、社会問題解決のパートナーシップに加わり、世の中をより良くしていくこともできます。

NPO法人おりがみ

NPO法人おりがみは、「オーダーメイド型ボランティア」を研究・提案・普及する団体です。これまでのボランティアは、役割が固定化された業務への人員確保の意味合いが強く、参加者に自由が少ないものでした。この形式のボランティアは、ワンショットの活動になることが多く、短期的な課題解決には有効でも、長期的な解決には至らないことが問題として指摘されてきました。そこで私たちは、課題解決の在り方を、「その課題に関心を持つ人口が広がっている」状態と再定義した上で、個人が担いたい役割を自由に決められる、オーダーメイドされたボランティアを提供しています。この取り組みにより、参加者の自己実現と社会課題解決を両立したボランティアの普及を目指しています。2014年の学生団体設立以降、60大学300名以上を超える日本最大規模の学生団体に成長し、2021年には学生の枠を超えたNPO法人としての活動もスタートさせました。これまでに、知的障がい者の自己実現を目指す「駄菓子屋運営ボランティアプロジェクト」や、中学生や高校生へのパラスポーツ・ダイアログ事業などを展開しています。他にも、文化・芸術の分野で「うえの夏祭りプロジェクト」や宇宙開発の分野で分断の解決をアートプロジェクトとして目指した「Earth Light Project」、環境保全のためのビーチクリーンや里山学習を行う「Green Adventure」など、多様なテーマで社会参画のプログラムを実施してきました。

お問い合わせ先は以下です。
メール:info@origami-vol.or.jp
webサイト:https://origami-vol.or.jp/

支援している共創チャレンジ