一般社団法人日本空間デザイン協会

共創パートナー

2022.04.07

空間デザインを通じて、豊かで持続可能な未来社会の実現を支援するプロジェクト

私たちは空間をメディアとして捉え、インタラクティブ(双方向)な情報伝達コミュニケーションの出会いを、空間という場で生み出しています。これは、他のメディアにはない特徴と言えます。さまざまなクリエイター、パートナーとの共創を通じて、「空間デザイン」の可能性を拡げ、豊かで持続可能な社会の実現に貢献してまいります。『いのち輝く未来社会のデザイン』の実現に向け、そのメッセージを多くの方々に感じとって頂くために、私たちのクリエイティビティで、SDGs達成+beyondという目標に照らして可視化し、様々なシーンでわかりやすく伝える工夫をしながら魅力的な‘空間デザイン’と‘場’の創造にチャレンジしてまいります。
また社団法人としての公的な立場に立ち、全国規模のクリエイター集団としての強みを生かし、空間デザイン技術の向上、次世代を担う人材育成と教育、卓越したデザインの顕彰、シンポジウム、国際交流、研究、出版などの活動とノウハウを提供することを通じて、豊かで持続可能な未来社会を実現していきます。
こうした活動とともに、「今までにない万博」「参加したくなる万博」を共有し、他に類を見ない日本の空間デザインの総合力と豊かな経験・知見を最大限に発揮し担いたいと心から願っています。

未来への宣言

私たちは来るべき未来社会が、あらゆる人々は出会いたい人に出会え、行きたい場所にすぐアクセスでき、共に学び、感動と喜びを享受できるそんな自由自在の空間体験が可能になると考えます。
リアル空間を軸としながらバーチャル空間との融合もはかり、コミュニケーション領域を拡張し活性化させることで、人々がそれぞれ自分らしい素敵な人生を歩む選択可能な社会インフラの実現を支えます。
私たちはまず未来に生きる子ども達に、自分が「わくわく」「どきどき」する未来社会をデザインしてみたら?と投げ掛けたいと思います。夢をカタチにする楽しみを伝えることで、次世代の空間デザイナー育成に繋げます。
そして世代を問わず、サスティナブルな生き方に共鳴する世界中の人々に向けて、関西発・日本発のものづくりとデザイン、伝統技術と先端技術、自然とテクノロジーを融合させるアクションからイノベーションを産み出し、新しい空間デザイン創造の実証実験として発信していきたいと考えます。
これらの活動はアフター大阪・関西万博を見据え継続させ、あの70年万博から新しいデザインの潮流が生み出されたように、今回の大阪・関西万博を契機として新しい空間デザインの潮流を創り出したいと考えます。

きっかけ

1959年に発足した当協会は戦後の産業展示の先駆けとなった東京モーターショーや街並みを明るく彩るショーウインドウをかわきりに、1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博を経験し、ディスプレイデザインから都市・建築さらにはデジタルコミュニケーションを含む空間デザインへとそのフィールドを広げ、昭和、平成の時代を日本の経済発展と共に歩んできました。 そしてサイバーとフィジカル双方に関わるコミュニケーションが、日々の生活のなかで重みを増す中で、人と人とを繋ぐ媒介となる空間デザインの担う役割はさらに重要度を増しています。私たちは社会性を重視した全国規模の空間デザインのプロで構成する一般社団法人として、2025年の大阪・関西万博、その先の未来に挑むTEAM EXPO 2025プログラムの活動は、SDGs達成や大阪・関西万博の掲げるテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に貢献し、空間デザインの可能性をもさらに拡げる場になると考えています。

創出・支援したい共創チャレンジ

豊かで持続可能な社会の実現に向けた空間デザインの活用を軸に、当協会の人材・技術・ノウハウ等を活用しながら、チャレンジを創出・支援していきます。
① 子どもの環境空間を子ども達自身でデザインし、作り上げる体験を目的とした教育出前授業「デザインがっこう」(子供たちの夢を形に、子供たちの可能性を育む、子供たちの想像力を掻き立てる)を万博バージョンとして展開チャレンジしたい。
② 関西発のデザインとものづくりを交流させ、未来のモノづくりにつなぐアクション「エンゲージ2025関西ものづくりセミナー」を進化させ大阪・関西万博の場を使い世界発信できるまでに内容を高めたい。
③ 卓越したデザインやデザイナー・クリエイターの発掘・顕彰を目的とした「空間デザインアワード」 を、この大阪・関西万博のテーマに重ね合わせ社会課題解決をはかりながら同時に“ワクワク”“ドキドキ”するデザインに焦点をあてアピールし語り合う場を創出したい。

提供できるリソース

技術・ノウハウ創立63年の活動と経験に基づく、国内外のショーウインドウ&ディスプレイ、そしてエキシビション、ショールーム、プロモーション、文化空間(博物館、公共空間)、商業空間、ホスピタリティー空間、エンターテインメント空間、さらにはデジタル・VR、建築、都市、ランドスケープなどの「企画・プロデュース・コンサルティング・デザイン・運営・評価」に関する専門的知識と実経験を有した会員が全国規模で多数在籍しており、空間デザインに関する様々なノウハウがあります。
ネットワーク経済産業省傘下の政府公認デザイン8団体(http://www.d-eight.jp/)の中核団体として、また様々な企業、教育機関に所属する各専門分野の協会会員(正会員、賛助会員企業)など、これまでに培ってきた私たちのリレーションと活動は、各種公益的デザイン団体、企業、クリエイター、アーティスト、研究・教育機関、自治体や公共団体等、さまざまな分野を横断するネットワークを有しています。
情報発信・PR毎年開催する国内最大級の日本空間デザインアワードの審査と贈賞、隔月開催する空間塾、全国7つのエリア支部でのセミナーや各種公益団体との交流、知的財産権の研究など、会員に発信するメールマガジン、SNS、ホームページで、空間デザインに関する情報発信・PR活動を支援しています。

今後の展開

今後展開したい地域大阪・関西万博の開催される関西圏を起点に、当協会の全国エリア支部と関連の方々と共に共創チャレンジを創出し支援していきたいと考えています。
共創を希望する方々取り組まれる共創チャレンジにおいて、空間デザインを通じた課題解決に興味をお持ちのクリエイター・企業・研究機関・各種団体・自治体・教育機関・学生の方々と幅広く共創していきたいと考えています。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

1970年に開催された大阪万博で、私たちは(当協会の前身日本ディスプレイデザイン協会)会場・パビリオンなどの計画デザインに数多く参画し、ディスプレイデザインを社会・経済活動の中に開花させる役割を果たしました。その後高度経済成長と、さらにメディアの多様化・デジタル情報技術の進歩を活用し、さまざまな分野のクリエイター、企業、研究機関等とも協業・共創し、空間デザイン価値向上に取り組んできました。答えのない問に向き合わなければいけない今日、TEAM EXPO 2025プログラムにおいて、当協会が有する豊富な経験と知見、デザイン力・人材・技術分野横断のネットワークを最大限活用することで、さらにパートナーの幅を広げ、主体的に共創を行っていくことは、大阪・関西万博の掲げる「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現につながるものと考えます。

SDGsとの関わり

4「質の高い教育をみんなに」
協会会員に教育関係者も多く、子供達の環境や社会への意識の醸成、異分野をまとめあげるという広義の意味での空間デザインが提供する価値に対する理解など、人材育成に関わるプロジェクトや活動に対して親和性が高いから。

8「働きがいも経済成長も」
空間デザインは、様々な分野のクリエイターとの共創で行われ、文化・風土・豊かな生活や持続的な経済成長など社会性を内包する技術であり、産業振興と雇用創出にも大きく関わるから。

17「パートナーシップで目標を達成しよう」
空間デザインは、特定の分野に対するチャレンジではなく様々な異分野の要素をまとめあげ、あらゆる手法を用い、「わくわく」や「どきどき」を人々に与えることのできる極めてメディア性の高い感動と豊かさを誘発する行為であるから。

一般社団法人日本空間デザイン協会

当協会は空間デザイン領域を対象とした経済産業省傘下の全国組織です。1959年に発足しその後日本ディスプレイデザイン協会を経て現名称に至ります。ディスプレイデザインを社会・経済活動の中に開花させる役割を果たし、高度経済成長に支えられ対象領域を拡大。’70年大阪万博では会場・パビリオンなどの計画デザインに数多く参画。さらにメディアの多様化・デジタル情報技術の進歩などに伴い、ディスプレイという言葉では括りきれない領域にまで拡大したため、2012年一般社団法人日本空間デザイン協会へ改名しソーシャルな活動をしています。

【問合せ先】

一般社団法人日本空間デザイン協会 
 
担当者・関西支部 /  栗原  Tel:06-6373-3577 e-mail:osaka@dsa.or.jp

    東京本部 / 出原 TEL: 03-6721-1981   e-mail: dsa@dsa.or.jp