関西大学

共創パートナー

2021.03.09

コロナ禍を乗り越えたSDGs+beyondに向けて

SDGsの中間評価年となる2025年。万博にて「SDGs達成+beyond」宣言が期待されますが、コロナ禍はSDGsの多くの目標にとってブレーキになっているように見えます。しかし、視点を変えれば、各目標を達成するための問題点や道筋を示してくれる機会になり得るかもしれません。そして、コロナ禍を乗り越えることがSDGsの取り組みを加速させ、SDGsのその先をイメージさせてくれるかもしれません。そのために、「関西大学SDGsパートナー制度」を制定する予定です。この制度を通じ、本学の取り組みに賛同する企業、自治体、教育機関、団体等とパートナーとして連携し、相互の人的、知的資源の交流と物的資源の活用により、SDGsの一層の推進を図り、本学が有する豊富なネットワークとの連携を強化します。本制度を基盤に「産・官・学」協働の多彩なプロジェクトチームを結成し、世界に溢れる様々な社会課題に対するトレードオンを目指します。

未来への宣言

コロナ禍を乗り越え、SDGsのさらに先を見通した理想の未来をみんなで考えましょう。

きっかけ

2007年に「関西大学環境憲章」を制定してサスティナブルユニバーシティの構築を宣言し、学園全体で環境保全を意識した様々な取り組みを行ってきました。2018年には学長をトップとする「KANDAI for SDGs推進プロジェクト」を設置し、従来からの環境保全活動を包含する形でSDGsの推進に寄与すべく、全学で多様な取り組みを行ってきました。そして今、関西大学はコロナ禍に立ち向かいながら、より良い教育・研究を実践できる場の構築を行っています。

創出・支援したい共創チャレンジ

幼児教育から高等教育までを網羅し、学生数3万人強を有する総合大学として、若者が主役となるチャレンジを創出・支援したいと考えています。例えば、2025年には社会人として活躍しているであろう現大学生には、社会の課題を探り出し、改善策を提案するような取り組み。2025年には大学生として夢を追いかけているであろう現中高校生には、みんなに共感してもらえる希望や楽しみを生み出すような取り組み。さらに13学部と15研究科の教職員が研究を通じて培ってきた学外のネットワークを活用し、「産・官・学」協働の多様な取り組みを創出・支援したいと考えています。

提供できるリソース

人材初等教育から高等教育までを担う教育人材を有しています。
ネットワーク世界中にいる48万人に及ぶ校友(卒業生)が、横の広がりを拡充します。さらに国内外の大学、公的機関、地方自治体、企業等との連携実績があります。
技術・ノウハウ研究・教育・社会連携等を中心にさまざまな専門分野と経歴を持つ大学教員が産官学連携により社会課題の解決に寄与します。
フィールド千里山キャンパス(吹田市)、高槻、高槻ミューズキャンパス(高槻市)、堺キャンパス(堺市)、梅田キャンパス(大阪市)、SDGsラーニングラボ(和歌山県田辺市)などを中心に、大学生の正課・課外教育を通じた展開が可能です。また、各キャンパスを街と見立てた実証実験が可能です。
情報発信・PR大学の各種広報媒体、全国にある校友会支部組織・父母組織等を活用できます。

今後の展開

今後展開したい地域関西大学は、大阪府内に千里山・高槻・高槻ミューズ・堺・梅田といったキャンパスを持ち、セミナーハウスやSDGsラーニングラボを有しています。まさに万博のお膝元において、本学および地域社会が有する知的・人的資源を相互に活用した展開をしていきたいと考えています。
共創を希望する方々大学や小中高等学校、企業、行政など、多様な人たちや組織との共創を期待しています。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

万博がフォーカスしているSaving Lives、Empowering Lives、Connecting Livesは、まさにコロナ禍を克服して我々が到達すべき未来像であると言えます。そして、関西大学が目指す「コロナ禍を乗り越えたSDGs+beyond」を考える上で極めて重要なテーマであると考えています。

SDGsとの関わり

すべてのゴールにかかわりますが、特に、コロナ禍の克服、大学としての使命、社会との連携の三つの観点を重視しました。

関西大学

関西大学の前身である関西法律学校は、1886(明治19)年11月4日、大阪西区京町堀の願宗寺において設立されました。1922(大正11)年、千里山に学舎を新設し、法学部と商学部の2学部をもつ大学として認可されました。 関西大学は、「学の実化(がくのじつげ)」を学是(理念)として掲げ、教育研究活動を展開しています。現在、関西大学は法、文、経済、商、社会、政策創造、外国語、人間健康、総合情報、社会安全、システム理工、環境都市工、化学生命工の13学部、大学院、法科大学院、会計専門職大学院、留学生別科を擁する総合大学として発展し続けています。

 ■問い合わせ先■

 関西大学 学長室 学長課 SDGs推進プロジェクト事務局
 担当者:植田光雄・中川靖崇

 TEL:06-6368-1416
 mail:kusdgs@ml.kandai.jp

 

支援している共創チャレンジ

  • 推し活茶屋 〜「推し活」で広げる!多様な価値観を語り合う場〜

    この十数年、それ以前のように「誰もが知っている」「誰もがみている」という音楽や漫画、映画などのコンテンツが少なくなり、それにつれて人々の好みがどんどん多様化して時代は大きく変化しました。 言い換えると、好きなことを好き!と言える社会になってきたとも言え、それは真の多様性をお互いに認め合うことにつながります。 関西大学は大阪梅田地区にキャンパスを構えていますが、周辺の茶屋町地区全体で取り組む「推し活フェスティバル」をきっかけに「推し活茶屋」の運営を企画。偶発性の出会いから「いのち輝く未来社会」の創出を願い、社会人、地域の人びとが属性の垣根を超え、それぞれの「推し」を語り合い、繋がり合う場ときっかけ作りを提供していきます。

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  • Society 5.0社会のリーダー育成プロジェクト

    アジアと欧州の公募により選ばれた、さまざまな教育分野や背景を持つASEM(Asia-Europe Meeting:アジア欧州会合) パートナー国全51 カ国、140 名以上の学生および若手専門家(18~30 歳)の参加を募る。本プログラムは、(ⅰ)参加学生による長期スパンのオンライン型学生コミュニティ活動(COIL/VE 型交流学習)を 2024 年度に実施し、(ⅱ)2025 年の万博開催期間中に、1 週間大阪に全員が来訪し、連携3 大学の学生達も大阪に集う。短期渡航型研修を行い、Society 5.0社会の若手リーダー育成を行う。

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  • KANDAI×HOSEI SDGsWEEKs

    関西大学と法政大学は、SDGsの達成に向けて、それぞれの教育研究の特徴を活かした様々な活動を展開しています。その一環として、「KANDAI×HOSEI SDGs WEEKs -実践知を磨き、考動する2週間-」を開催しています。本イベントは両校の構成員がSDGsを実践するにあたって必要な「実践知」を磨き、持続可能な社会の姿について主体的に考えて動く「考動」するための多様なプログラムを実施します。

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  • 関西大学高等部SDGsフォーラム

    本フォーラムは、生徒が国内企業・団体のSDGs 達成に向けた活動を知ることで、身近な課題を発見し、自分たちができる活動について考えることを目的とし、今後、より多くの企業・団体の方と交流したいと考えております。 このイベントは毎年、高等部1 年生150 人が、それぞれ最も関心のあるSDGs テーマに分かれ、グローバルに活動を展開する企業や団体、研究機関などとディスカッションを行っています。

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  • 関大万博Weeks

    大学キャンパス内での万博機運醸成を主な目的として、学内構成員のみならず、地域を巻き込んだ多種多様な万博に関連する約2~4週間に及ぶイベントを2025年度に企画・実施する。なお、2023年度および2024年度においても、プレイベント企画を複数実施する。リアルのみならずバーチャルコンテンツも充実させることで、関西圏以外の企業・団体を巻き込んだ内容とする。

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  • 関西大学初等部 for SDGsプロジェクト

    社会課題解決に取り組み、SDGsのゴール達成に貢献できる人材の育成に寄与するため、関西大学初等部児童への教育をとおして、活動テーマに沿った取り組みに関する実践内容を社会に対して発信します。 地域活性化・・・主に地元(高槻市)における環境や産業について学び、その特徴や課題を抽出します。 防災・減災・・・安全な生活を営むことができる態度を育て、校内外での活動におけるリスクと緊急時の行動について学び、実践します。 海外支援・協力、国際交流・・・相手の立場を理解した広い視野から異なった文化・考え方を受け止め、国際協調と世界平和のために貢献する力を養います。

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  • 老若男女みんなでつながろう!踊ろう!日本文化の盆踊り

    「ふるさとの数だけ盆踊りがある」――盆踊りは約500年以上前から脈々と受け継がれている、日本の伝統的な行事です。ご先祖様をお迎えし、感謝と共に踊り、送るという盆踊りの考え方は、ご先祖様からつながって現代に生きる私たちの命の営みに感謝することにつながります。  盆踊りは、地域社会に根付き、子どもからお年寄りまでが同じ輪になって踊ることで、世代を超えたコミュニケーションを育み、地域文化の継承にもつながります。また、コロナ禍で地域のお祭りや伝統行事が途絶えかけている中、お祭りに向かって多様な世代が協力していくことにより、地域の防災力の向上にもつながります。昔から踊られている盆踊りの所作は、老若男女が無理なく楽しんで踊ることができ、手だけでも、足だけでも動かせば踊りに参加できます。飛び込みでも、見様見真似ですぐに踊ることができ、精神的・肉体的にも一体感や幸福感を得られ、健康増進にも効果があります。  このような、古来の日本の素晴らしい考え方に基づいた、現在も進化中の盆踊りという文化や、日本人が大切にしてきた心を、大阪から日本中へ、海外へ知ってもらいたい。そのために2025年の大阪万博に向けて機運を盛り上げていきます。

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  • コワーキングフォーラム関西 / コワーキング祭会〜会うことから始まる共創〜

    2025年の大阪・関西万博を控えている今、グローバルにひらかれた人的ネットワークを強固にするために、何ができるのか。 私たち「関西Beyond the Community」のメンバーがそれぞれ運営するコワーキングスペースは、民間企業×自治体×大学×フリーランスを含む起業家のハブとなっており、まさに所属・属性・人種・国籍を越えた多様な人々が集まる場所です。 コワーキングとは協働・共創。 このイベントでは、関西を中心に日本全国からコワーキングスペース運営者と多様な利用者が『共創』の意思をもって集結します。 コワーキングの祭典となるこの活動で2022年を締めくくり、来年以降の大阪、関西、日本、そして世界の交流促進に繋げます。

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  • 農家と企業を大学生がつなぐ!『シェアベジ』

    新型コロナウイルス等の影響で販売機会を失った食材を企業の方に福利厚生の一環としてご購入頂くことによって、フードロス削減を目指しています。

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