一般社団法人大阪府木材連合会

共創パートナー

2021.11.04

地域の木材を活用した共創プラットフォーム形成支援

・「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現に必要な共創プラットフォームを「森林資源の活用」をキーワードとして支援します。
・共創プラットフォーム形成として、以下の取り組みと支援を行います。
(1)様々な地域の木材関係者、森林組合、建築事業者、コンソーシアムとの関係づくり求める人をコーディネートして結びつけることで(具体的には、産地ごとの木材製品生産、製材加工、流通のサプライチェーンの構築等を行い必要な木材製品がジャストインタイムに調達できるような取り組みを行います。)大阪・関西万博会場における持続可能な木材利用促進を目指します。
(2)大阪・関西万博開催地である大阪にとどまらず、西日本の幅広い木材関係者を繋ぐハブとして、未来社会に向けた森林をめぐる課題解決に必要な検討の場づくりの支援を目指します。
(3)「木」をキーワードとした技術、アイデア、経験を有する様々な企業や人材情報の共有に向けた支援を行います。
(4)既に連携をしている各種のコンソーシアムや共創パートナーとのファシリテートを行い、異なる立場にある人々を繋ぐ取り組みを行います。

未来への宣言

1992年のリオ宣言(「環境と開発に関する国連会議」)において提唱された「持続可能な森林経営」の達成に貢献することにより、(1)日本の国土の7割を占める森林資源の活用と(2)「森林資源を持つ中山間地域と木の使い手となる都市部を繋ぐ」ことによるSDGsの目標達成に貢献することを目指します。
・環境や人々の健康への親和性が高い木材の幅広い活用方法を共創することを通じて、SDGs目標達成だけでなく、世界に新しい木材利活用のモデルを示すことにより、森林に広くかかわる人々から材料を活用する建築関係者、さらには木造空間の使い手となる人々を幅広く繋ぐことを目指します。
・山と都市などの地域の枠組みや様々な産業セクターによって分けられているステークホルダーを繋ぎ、2050年までに「いのち輝く未来社会」に必要とされる持続可能な共創プラットフォームの構築を目指します。

きっかけ

大阪府木材連合会は、日本国政府、大阪府、大学や研究機関などのアカデミア、建築士会など関係団体と連携をしながら国土の7割を占める森林資源の活用について長年にわたり取り組んできました。
近年では、従来の活動に加えて、環境や人間の健康への親和性の高い木材の積極的な利活用推進を通じて、持続可能な都市の実現、山と都市を繋ぐことを通じた森林経営の健全化に向けた活動を展開しております。特に、大阪・関西万博テーマを支える「つなぐ」という概念は、連合会として様々な異なる立場の人々や組織を繋いできた我々の活動に大きく通じるところがあり、大阪府木材連合会を育んでくれた大阪・関西から具体的な「木」をキーワードとした課題解決のための持続可能なアクションを提案・支援する未来社会に繋がる試みを重ねていきたいと考えています。

創出・支援したい共創チャレンジ

大阪府木材連合会は、その設立以来、大阪府下の木材業者や様々な立場の建築関係者や企業などを繋いできました。近年では大学や研究機関との産学連携などにも取り組んでおり、「21世紀にふさわしい木材の利活用」に関する模索を続けています。今後は、大阪・関西万博のテーマの実現に向けて、「木」をキーワードとした様々な課題解決(例えば木材が健康や環境に及ぼす影響の実証、抗ウイルス性、木材の防腐、防火、耐久性の解決や これらの機能を備えた高付加価値型の木材製品生産等)を共創パートナーとして提案・支援するだけでなく、SDGsという世界共通の目標について、1992年のリオ宣言以来、目標が立てられているものの達成できていない「持続可能な森林経営」の実現を目指した共創チャレンジも支援したいと考えています。
また、万博に必要とされる木材調達は、開催国である日本の全ての地域から行うため、適切な調達コストやルートの実現、使用された木材の幅広いリユースなどの共創チャレンジの実現にも貢献したいと考えています。

提供できるリソース

人材大阪を中心としたオンリーワンの技術、アイデア、経験を有する企業・人材を会員として有しており、幅広い相談に応じたりご紹介を行うことが可能です。
技術・ノウハウ木材に関する最新の知識や技術を保有しています。例として、健康・環境親和性を発揮する方法の構築、防腐、乾燥、防火、加工などの幅広い木材に関する技術やノウハウの提供が可能です。また、大阪府木連が産学連携に基づく独自製品開発を行い、社会実装に至ったノウハウなどもあります。
フィールド西日本の様々な木材を結集して建てられた「大阪木材会館」を活動拠点として、「木」をキーワードとして共創プラットフォーム形成のためのフィールドとして活用可能。
情報発信・PR多数の木材に関連した企業・人材などの会員に対して情報発信が可能です。また、全国的な業界団体への情報発信などのお手伝いも可能です。
その他木材に関する様々な補助事業・制度について幅広いノウハウを有しており、木材を活用した事業の共創から補助事業などの活用に関する制度のお手伝いも可能です。

今後の展開

今後展開したい地域大阪府木材連合会事務局をハブとして、「森林資源の活用」をキーワードとした多様な活動を支援します。さらに、関係団体や共創パートナー(大阪大学、大阪大学産業科学研究所)との連携を通じて、個別の共創チャレンジの創出やその活動を支援します。
共創を希望する方々政府、都道府県、地方自治体、木材関係者、大学、各種コンソーシアムなどの関係団体、健康・医学、福祉関係者など「木」に対する想いを持たれている幅広い多様なプレーヤーの皆様との共創を希望します。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

木材は、持続的な生産が可能な自然資源であり、社会における利活用を促進することは、未来社会を担う世代に適切な森林資源を継承することに貢献するとともに、温室効果ガスの排出抑制や建築物などにおける炭素固定を通じたSDGsの諸目標達成にも貢献する。また、木材を活用することで人々に健康で快適な空間を提供し、都市化の進展により世界の諸都市が抱えている様々な問題解決にも貢献することが期待されている。大阪府木連では、このような社会課題解決に「木材」をキーワードとして貢献をする試みを重ねていきたいと考えている。

SDGsとの関わり

循環型資源である木材利活用を主軸とした共創のパートナーとしての取り組みは、まずもって木材を活用する空間に触れる人々の健康と福祉に貢献するものでなくてはいけないと考え、SDGs第3目標を設定しました。さらに、森林の多面的な機能を活用した都市の環境保全への貢献も必要だと考え、第11目標を設定しています。最後に、循環型資源である木材を積極的に活用することにより、温室効果ガスの抑制と地球温暖化防止への貢献が可能となりますので、第13目標を設定しました。

一般社団法人大阪府木材連合会

大阪府木材連合会(大阪府木連)は、その前身組織が明治期に設立されて以来、大阪府下の木材業者相互の協調と資質向上、木材産業の健全な育成、木材需給の円滑化を図ることにより、大阪府の経済発展と府民生活の向上に寄与するための様々な取り組みを行ってきました。主要な業務である「木材利用の促進」と「木材に関する相談業務」を通じて、今後も大阪府だけでなく西日本の森林林業活性化、都市部への木材活用促進などを通じた地域創生の推進を実現していきます。