関西学院大学

共創パートナー

2021.10.06

’Mastery for Service’ for SDGs Initiatives

本学のスクールモットー”Mastery for Service”は、「奉仕のための練達」と訳され、隣人・社会・世界に仕えるため、自らを鍛えるという関学人のあり方を示しています。

本学ではこのスクールモットーの下、学生、教員、職員等が一人ひとりの役割においてSDGsに貢献することを強く意識して取り組むことを重視しており、それらの取り組みを総合して「’Mastery for Service’ for SDGs Initiatives」と呼び推進しています。

例えば、神戸三田キャンパスではキャンパスの特長の一つとして「“Sustainable Energy”の一大研究拠点となる」ことを掲げており、SDGsの7番目のゴール「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」に貢献する研究を推進しているほか、神戸三田キャンパスの学生によるオリジナル・マイボトルの開発や、オリジナル・マイボトルを持参すれば飲み物が無料で飲めるBiZCAFEの開設により産学連携でペットボトル年間10万本を削減する独自のエコシステムを始動させる等、キャンパス全体でSDGsの推進に取り組んでいます。

教育面では、学生たちのSDGsへの関心の芽を育み、実践に結びつけることを目指し、2021年度から西宮上ケ原キャンパス・神戸三田キャンパスでSDGsに関する入門科目を全学生対象に開講しました。また、かねてから実施してきた「国連ユースボランティア」や「国際社会貢献活動」は、学生が約5ヵ月に渡り国連ボランティア計画をはじめとする国連諸機関や発展途上国のNGO等でボランティアを行うプログラムで、参加学生にとってはSDGsを最前線で学び、自分事として考える機会となっています。

これらの取組みで培ってきた知見やネットワークを活かし、共創パートナーとしては、特に次世代を担う学生たちが中心となる共創チャレンジの支援を中心に支援・活動していきたいと考えています。

未来への宣言

関西学院大学は、「思いやりと高潔さをもって社会を変革することにより、スクールモットー“Mastery for Service”を体現する、創造的かつ有能な世界市民を育む」というミッションを実践しながら、「世界を変えるための17の目標」である「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて、教育、研究、経営に代表される大学の営み全体を通じて貢献します。

きっかけ

本学は”Mastery for Service”のスクールモットーのもと、かねてより学生の主体的な活動から生まれたボランティア活動が活発に行われてきた歴史があります。代表的なものに1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災をきっかけに発足した「ヒューマン・サービスセンター」(現在はヒューマン・サービス支援室)があり、以後、様々なボランティア活動や災害支援、難民支援等、SDGsのゴールに関連する取組を多く行ってきました。東京2020オリンピック・パラリンピックでは、大学がボランティアに参加する学生に向けてパラリンピアンを招いてのボランティア講習を実施するなど、学生への啓発やボランティアへの参加支援を行いました。そのほか、「取組の内容」に記載したような活動を通じSDGsの推進を行ってきました。

将来構想「Kwansei Grand Challenge 2039」の主要な柱の一つとしてSDGsを掲げている本学では、2019年4月に学長を本部長とするSDGs推進本部を立ち上げました。国際連合大学サステイナビリティ高等研究所が設立したSDG大学連携プラットフォームや、関西SDGsプラットフォーム大学分科会(運営委員)に発足と同時に参画し、他大学の事例等に学び連携しながら取り組みを推進しています。

創出・支援したい共創チャレンジ

学生・生徒が主体となるチャレンジを支援します。具体的には、SDGsに関心の高い本学学生の集う学内プラットフォームを形成し、そこに集う学生・学生団体が学内外と様々に連携しての共創チャレンジを大学として支援していきます。

学生プラットフォームを主軸に、プラスティックゴミ削減に向けたマイボトルの開発やカーボン・ニュートラル達成にむけた取り組みなど、様々な分野における学生の主体的な取り組みを支援する予定です。

提供できるリソース

情報発信・PR大学および各学校のホームページや広報媒体、同窓組織、校友会 等
フィールド学生が学ぶ主要キャンパスである西宮上ケ原キャンパス、神戸三田キャンパス、西宮聖和キャンパスの各キャンパス等で、大学生の正課・正課外での活動の展開が可能。
ネットワーク・社会連携等で開発したネットワークへのアクセス 
・本学の教育プログラム等で構築した海外ネットワーク
人材教職員や学生の参画
技術・ノウハウ・本学教員の多様な専門性を生かした社会問題の解決
・国連ユースボランティア*等の教育プログラムで得た知見やネットワーク
・社会連携の実績や枠組み 等

今後の展開

今後展開したい地域学生が学ぶメインキャンパスのある兵庫県西宮市(西宮上ケ原キャンパス、西宮聖和キャンパス)、兵庫県三田市(神戸三田キャンパス)はもちろんのこと、本学教員が研究や地域連携等のつながりを持つ近隣の市町村等と連携し活動を展開します。
共創を希望する方々企業、自治体、教育機関 等多様なアクターとの共創を期待します。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

本学のスクールモットー“Mastery for Service”は、「奉仕のための練達」と訳され、隣人・社会・世界に仕えるため、自らを鍛えるという関学人のあり方を示しています。Mastery for Serviceの思想は、「誰一人取り残さない」SDGsの理念と共通しており、大阪・関西万博の掲げる「いのち輝く未来社会のデザイン」にも通じています。本学は様々な取組を通じてSDGsの達成に貢献するとともに、ミッションである「”Mastery for Service”を体現する世界市民の育成」を実現していきます。

SDGsとの関わり

教員の研究活動を通じてはすべてのゴールに関連します。一方、大学としては学生の活動支援や教育を通じてSDGsを推進するため、4番・17番のゴールを重視します。また、神戸三田キャンパスではキャンパスの特長の一つとして「“Sustainable Energy”の一大研究拠点となる」ことを掲げており、これは7番「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」のゴール達成に直結しています。

関西学院大学

関西学院大学は14学部14研究科から成る総合大学で、兵庫県西宮市の西宮上ケ原キャンパス、西宮聖和キャンパス、同三田市の神戸三田キャンパスの3キャンパスを中心に、約25,000人の学生が学んでいます。
 本学の将来構想を示す「Kwansei Grand Challenge 2039」では、教育理念を「世界的課題の解決に挑む『強さと品位』を持った人間を育てる」、大学教育のビジョンを「社会や世界に貢献して『真に豊かな人生』を送るための基盤を創る」と定めています。世界をよりよいものへ変革するための国際目標であるSDGsへの貢献は、本学の理念やビジョンの達成度を測る指標の一つともいえ、長期戦略の主要な柱の一つとしてSDGsへの貢献を掲げています。

支援している共創チャレンジ

  • ko-do 神戸の鼓動、行動にうつすチカラ。

    Re.colab KOBE(関西学院大学の学生団体)は神戸市、朝日新聞社と連携し、世界中が注目し、取り組み方を模索しているカーボンニュートラルや生物多様性につながる環境保全活動を行っています。 具体的な活動は以下のようになっています。 ・耕作放棄地の再生活動を通じて、日本に古くから伝わる持続可能な社会モデル「里山」を再構築。再生した畑で作物を作りながら、里山に存在する希少動植物の保護や調査も実施する。 ・新たな二酸化炭素吸収源として世界中で研究が進む「ブルーカーボン」を推進。海では吸収源となるアマモの育成・拡大に取り組む。ため池が多数散在する神戸の特性に合わせて、国内初となる淡水でのブルーカーボンにも挑戦している。 ・里山周辺の過疎地域における空き家再生プロジェクトを通じた地域の拠点づくり。 自分たちと次の世界をともに作ることになる小学生、中学生、高校生に、自分たちが活動を通じて得た知見を伝えるため、神戸市の教育プログラム「出前授業」として伝える準備も進めている。漁協などの地域団体、環境保護をするNPOとも連携しながら取り組む予定です。

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