公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2023.02.17
法人
地球温暖化、気候変動、疫病、戦争等々、現在地球全体で巻き起こっている諸問題に対して、私たちはいかに対処し、持続可能な社会を構築していったらよいのでしょうか。 その答えのひとつが「忍者」にあります。 海外でも認知度が高い「忍者」は、14世紀初頭室町時代に、日本の歴史と文化の中で登場して活躍した存在であり、その教えである「忍術」の中には日本の風土の中で培われてきた先人の知恵が凝縮されています。 例えば、忍術の中には緑生い茂る山が生み出した山岳信仰“修験道”に由来したものがあり、滋賀県甲賀や三重県伊賀で発展しました。 他にも忍者は太陽や月の運行を知り、わずかな天地の異変も感知するなど「自然と共生した」存在でもあったのです。 また、忍者は強靱な精神力である「不動心」=「忍(耐)」を身につけ、あらゆる困難に打ち勝って生き延びることを可能にしました。これは現代でも、耐え忍んで自らの怒りや怨みを鎮めることによりはじめて他者を理解することにつなげることができます。 「環境保全」や「平和」「グローバル社会」など共生・協調が求められる世の中において、世界に知られた日本発のスマートな存在である「忍者」は、ローカルかつ前近代的な存在ではありますが、実は人類の救世主となる鍵を握っているのではないでしょうか。 このように忍術を現代に落とし込んで考え、「観光」「SDGs」「エンターテインメント」など、それぞれの個別テーマを世界や地域と機能に応じて各業界にプロデュースできるよう行動することが、我々の活動の一つであり目標です。
史実とカルチャーどちらの面も合わせた文化発信、継承を通して、観光資源の活用や環境保全、地域活性化など様々な方面から「持続可能な社会」への貢献を目指します。
伝統的な忍術や自然との共生能力、精神を「平和」「環境」「地域活性化」などの様々な面で活用することは、大阪・関西万博のサブテーマである「⑧働きがいも経済成長も」「⑪住み続けられるまちづくりを」「⑯平和と公正をすべての人に」の達成に貢献できるのではないかと考えています。 また、忍者の技術や精神を役立てようと現代に取り込むことは、未来のために過去の命を復活させることであり、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に当てはまるのではないかと考えています。
⑧⑪ 全国各地の忍者ゆかりの地のPRや、忍者について誰もが楽しく学び、体験することができる企画作成など、忍者の誘客施策を日本全国巻き込んで実行することで、地域経済活性化やまちづくりに貢献することができると考えています。 ⑯ その昔、伊賀や甲賀に代表される忍者の集落では、自分たちを守る大名もおらず自存自栄を余儀なくされるなか、相手の弱点などを探る情報収集能力など、最小限の力で相手を制する知恵や技術が発達したものが伊賀・甲賀の忍術であり、日本人の根幹を成すものだったのです。 こうして「和」を貴ぶ精神性や争いを避けムラの平和を維持する知恵が、日本人に蓄積されていき「総合生存技術」にまで高められたのが「忍術」です。 戦いや残忍なイメージが強い忍者ですが、こうした「和」をもたらす「忍」の精神も忍者文化の一つとして発信していくことで、16「平和と公正をすべての人に」を目指します。
【問い合わせ】メールアドレス:support-info@ninja-official.com電話番号:0120‐0248‐22担当者名:立石邦博
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