デザインで魅力的な地域に!中国地域ブランディングプロジェクト

共創チャレンジ

2022.07.08

法人

チーム名中国地域エリアデザインチーム
共創メンバー中国経済産業局 流通・サービス産業課
主な活動地域日本
活動テーマ観光、インバウンド / 地域活性化 / ものづくり、サービス / コミュニティ・まちづくり、住まい /

私たちの共創チャレンジ

 人口減少や少子高齢化という課題の中で地域の持続可能性を高めるためには、地域に関わる全ての人が当事者となり、地域らしさを考えて実現していくことが必要だと考えています。
 そのため、今までプロダクト中心だったデザインを「点から線」、「線から平面・立体」に拡大していきます。それにより、商店街のような小規模エリアから商業圏や街道といったやや大きなエリアを対象にデザイン視点での計画づくりや対外的な情報発信の取組を推進していきます。

未来への宣言

 エリアブランディングに取り組むことにより、2025年の大阪・関西万博開催に向けて、地域に関わる多様な人間が価値観を共有し、ゆるやかにつながるコミュニティがあり、チャレンジできるという魅力的な地域づくりとともに、そのエリアで次々と行動変容が起きていくことを目指します。

きっかけ

 中国経済産業局では、デザインを活用した経営手法「デザイン経営」の普及を通じて、地域の中小企業の競争力強化を支援してきました。
 しかし、新型コロナイルス感染症の影響による事業環境の急激な変化や多様な価値観による社会の複雑化、商品・サービスのライフサイクル短期化により、新商品・新サービス開発の方向性が見えにくくなっている現状があります。
 また、海外に比べてデザインに対する理解が産業界のみにとどまっており、デザインが文化として根付いておらず、適切な価値の評価に結びついていないケースも見られます。
 加えて、地方では経済的価値だけでは計れない体験価値もたくさんありますが、一律に経済的価値の指標で判断されているものもあります。
 このような背景から、昨年度以降、個々の企業等を超えてデザインを地域文化として根付かせる取組を開始し、昨年度は地域全体で共通認識を持つためのデザインビジョンをとりまとめました。
 中国経済産業局では、これまでもSDGsの達成等に向けた地域の取組の支援を行ってきました。我々の取組は「いのち輝く未来社会のデザイン」という大阪・関西万博のテーマとも重なっており、多様な参加主体による未来社会の共創に向け、TEAM EXPO 2025の活動を通じてこれらの取組を促進させていきます。

取組の展開

今後展開したい地域・方法 中国地域を中心に取組を進めていきます。また、将来的には展開する地域を拡大することも検討しています。
共創を希望する方々 主に中国地域で活動する自治体、民間事業者等を想定しておりますが、他の地域も含めて共感していただける方々と共創していければと考えています。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

 大阪・関西万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマに基づいて、一人一人が輝く理想の地域、100年、200年後も持続可能な地域づくりを推進します。

SDGsとの関わり

 デザイン視点で魅力的な地域づくりを促進することにより、そのエリアに関わる民間事業者等のブランド構築やイノベーションが促進される環境づくりを進めます。それにより、経済面・環境面のどちらからも持続可能な地域づくりを目指します。

<お問合せ先>
中国経済産業局 産業部 流通・サービス産業課
電話:082-224-5655
メール:cgk-sa-bisu@meti.go.jp

このチャレンジの投稿

  • 「たけはら“まち”あいマルシェ」を開催しました!

    竹原市のプロジェクトでは、町の玄関口の1つである竹原駅と駅前エリアの未来について、計3回のワークショップを開催して考えてきました。   ワークショップは、地域住民、駅前商店街事業者、竹原高校の生徒、大学生、関連団体などが参加して、心地よい音楽やちょっとしたお菓子をつまみながら、リラックスした雰囲気で行われました。 2022年10月撮影 現在、竹原駅は、「そもそも電車の本数が少ないよね。」「コンビニすらなくなってしまった。」とただ電車を「待つ」だけの場所になっています。   2022年10月撮影   参加者からは、「友達とおしゃべりしたい」「電車を使わない人も行きたくなるような駅がいい」「軽食を売っていたらいい」「まちの情報があったいい」「トイレがきれいだったらな」等、様々な意見が出ました。   そこで、みんなが共感できるキーワード「待ち時間」「まち」「憩」「みんなが思い思いに過ごせる」等を整理しました。   そうして決まった、未来の竹原駅のキャッチコピーが です。   このキャッチコピーのもと、わたしたちができることを考えて、令和5年2月5日(金)に「たけはら“まち”あいマルシェ」を開催しました! マルシェ入り口   “まち”時間を楽しめる空間として、芝を引いたり、クッションを用意し、マルシェやキッチンカー、イタリアの文化からヒントを得たバールなどを出店しました。クッションでくつろぐ親子キッチンカー イタリアのバールは、老若男女問わず気軽に立ち寄れるまちに開かれたカフェのことで、文化として人々の生活に根づいています。 住民それぞれに、行きつけのMio(わたしの)バールがあり、そこではコミュニケーションが生まれ、店から街路に休息がにじみ出ます。 バールには、訪れるとそこがどのような街であるか知ることができる、「まちの玄関口」としての機能があります。   これは竹原駅や駅前エリアにも必要な機能ではないかと考えました。商店街内のバール アーケード下のバール また、来場者の方に「イベントで楽しかったこと」「竹原駅にあったらいいこと」のアンケートをさせていただきました。約100名もの方が協力してくださいました。 アンケート「たけはらtoGO」実施 ワークショップやイベントでいただいた意見をもとに、竹原駅及び竹原駅前エリアが目指す未来を明確にして、個々が行う様々な事業に波及していくことで、エリアが輝いていくことを目指します。 イベント時に配布した竹原駅及び駅前エリアのコンセプト案

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  • プロジェクト実施地域を紹介します。

    ●温泉津(ゆのつ)温泉エリア   出典:島根県観光写真ギャラリー(URL:https://www.kankou-shimane.com/ja/gallery)  出典:島根県観光写真ギャラリー(URL:https://www.kankou-shimane.com/ja/gallery)    島根県大田市温泉津温泉は、全国で唯一町並み保存地区に指定された温泉街があり、江戸・明治・大正・昭和と歴史ある建物が多く残っています。  開湯はおよそ1,300年前と伝えられており、多くの湯治客を癒やしてきました。    プロジェクトでは、「温泉津100人会議」と題して、まち全体が一体となって未来について考え、温泉津のキャッチフレーズやスローガン作りを目指します。   ●湯来(ゆき)温泉エリア      出典:湯来交流体験センターHP    (URL:https://yuki-kouryu.jp/taiken/river-trekking-outback-hiroshima-jp/)  出典:湯来交流体験センターHP    (URL:https://yuki-kouryu.jp/taiken/salamander-konnyaku-health-food-derived-from-the-konjac-plant-making-activity-jp/)    広島県広島市の湯来地域は、「シャワークライミング」や「オオサンショウウオこんにゃく」など、豊かな自然や地域の文化を体験できるエリアです。  温泉街はかつて「広島の奥座敷」と呼ばれ、多くの広島市民を癒やしてきました。 出典:湯来町観光協会HP    (URL:https://yuki.hiroshima.jp/yuki-guide/#guide04)    プロジェクトでは、湯来地域の現状、課題、魅力を整理して、未来についてみんなで考え、湯来温泉再生を目指します。 ●竹原駅及び駅前エリア たけはら町並み保存地区/2022年10月撮影  たけはら町並み保存地区にある竹鶴政孝・リタ銅像/2022年10月撮影  広島県竹原市は瀬戸内海に面した古い町並みの残る地域で、江戸時代に塩田で栄えた、当時の風情を感じることができます。また、日本のウイスキーの父と呼ばれる「竹鶴政孝」の出身地としても有名です。  竹原駅/2022年10月撮影    プロジェクトでは、町の玄関口の1つである竹原駅と、竹原駅と「町並み保存地区」を繋ぐ駅前エリアの未来の姿を考えます。 ●鞆の浦エリア 鞆の浦の常夜燈/2022年11月撮影 医王寺からの景色/2022年11月撮影    広島県福山市鞆の浦は古くから潮待ちの港として栄え、万葉集にも読まれている、歴史と自然が息づく美しい港町です。その港町文化をテーマとしたストーリー「瀬戸の夕凪が包む 国内随一の近世港町~セピア色の港町に日常が溶け込む鞆の浦~」は日本遺産にも認定されています。     また、まちの中にお寺をはじめとした多くの歴史的な建造物があり、国の町並み保存地区にも選ばれています。 プロジェクトでは、現実とデジタル世界を繋ぎ、神社・仏閣の修繕を含めた、鞆の浦の存続を目指します。

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