自然に還る素材を使ったサングラス「Re:birth」

共創チャレンジ

2022.02.02

法人

チーム名「Re:birth」project
共創メンバータナカフォーサイト株式会社
主な活動地域日本 / 福井
活動テーマ科学技術、バイオテクノロジー / 健康・医療(ライフサイエンス、ヘルスケア) / ものづくり、サービス / 生活用品、ファッション / 環境、エネルギー / 循環型社会、サーキュラーエコノミー /

私たちの共創チャレンジ

 植物から生まれ土に還るバイオプラスチック「PLA」の優れた抗菌性に着目し、「素材の生分解性」「人の肌へのやさしさ」の両面に優れた、人と環境に優しいサングラス「Re:birth」シリーズの企画開発。
 「PLA」は、植物のデンプンから生成され、微生物により分解され土に還るという性質のみでなく、非常に抗菌性が高く、弱酸性で人の肌にも優しい素材です。
 また、樹脂成型フレームの素材を従来の石油由来のプラスチックから植物由来のバイオプラスチックに置き換えることで、カーボンニュートラルの観点から温室効果ガスの排出量の低下が期待され、温暖化によるオゾン層破壊による紫外線量増加の抑制にもつながります。
 人体に有害な紫外線から目を守るサングラスをこの生分解性プラスチックで製造することで、その紫外線自体を軽減するというサイクルを目指し、人にも環境にも優しいメガネフレーム・パーツを眼鏡産地である福井県鯖江市から発信してまいります。

未来への宣言

環境に優しい生分解性のプラスチックを使用することによる循環型の社会を目指した活動と、人の目や肌を守る眼鏡部品やサングラスによる人に優しいものづくりを通じて、人・環境が共に健やかな未来の実現を目指します。

きっかけ

 眼鏡部品を製造する中で、人の肌に優しいノーズパッドの素材として着目したのが当時まだ実用化されていなかった「PLA」でした。
 生分解性などの特性から次世代のプラスチックとして期待されていた素材でしたが、強度や形状を安定させること難しく、ノーズパッドなどの小さな部品に比べ、メガネフレームとして完成させるまで30年近くの研究を要しました。
 2021年、製品化第1弾が完成し、同時期に眼鏡部品メーカーとしてだけでなく眼鏡フレームメーカーとしての業務もスタートしました。
 植物から生まれ土に還り、また植物を育てるバイオプラスチックの特性と、新たなステージへ踏み出す自社の生まれ変わりへの思いを込め「Re:birth」と名付けました。

取組の展開

今後展開したい地域・方法環境への配慮や循環型社会に関心の高い海外はもちろん、これからSDGsが浸透し、意識が高まってゆく日本国内での周知を目指し、国内外の展示会やイベントへ出展してゆきたいと考えています。
共創を希望する方々眼鏡関係の業種だけでなく、アウトドアやレジャーなど、またバイオプラスチックに関心のある方々と情報交換を行うことで新たな商品の開発や取り組みの拡散を期待しています。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

人の目や肌を守る眼鏡部品やサングラスを、環境に優しい生分解性のプラスチックを使用して作り上げるという、人にも優しいものづくりが、循環型社会の実現や人と環境とが共に健やかな未来の実現につながり、いのちをつないでいくものだと考えております。

SDGsとの関わり

3.全ての人に健康と福祉を
PLAで製造しているノーズパッドは、従来の樹脂素材で肌荒れをするという方に対して、症状の改善などの実績を持っています。
サングラスを同素材で製造することで、素材自体の特性を生かし、より多くの方の目や肌を紫外線から守れる製品にしたいと考えています。

9.産業と技術革新の基盤をつくろう
PLAは成型条件が難しく、メガネとして実用化できる強度・性能を実現するために細かな条件設定が必要です。
デザインや形状が変わるたびに最適な条件を探す必要があるため、これから様々な製品を企画する上で、より詳細な成型条件の割り出しを目指します。

13.気候変動に具体的な対策を
成型技術の発達とともに、眼鏡フレームも樹脂製の成型品が市場多く流通するようになりました。
現在はそのほとんどが石油系樹脂によるもののため、植物由来の樹脂製品に置き換えることでカーボンニュートラルの観点から温室効果ガスの排出量低減を目指します。

【お問合わせ先】
タナカフォーサイト株式会社(担当:田中)
TEL:0778-51-8787
mail:kodai@tanaka-pd.co.jp