全国ユニバーサルビーチプロジェクト

共創チャレンジ

2022.01.04

法人

チーム名須磨ユニバーサルビーチプロジェクト
共創メンバー木戸俊介 秋田大介 土原翔吾
主な活動地域日本 / 兵庫
活動テーマこども、子育て、教育、次世代育成 / 健康・医療(ライフサイエンス、ヘルスケア) / 観光、インバウンド / 地域活性化 / コミュニティ・まちづくり、住まい / 循環型社会、サーキュラーエコノミー / 防災・減災 / 人権 /

私たちの共創チャレンジ

全国のビーチを障害を持っている方やお年寄り、小さなお子さんをお持ちの親御さんなど、
みんなが気軽に安心して海水浴を楽しんでもらえるユニバーサルデザインのビーチにしようというプロジェクトです。
"みんなの”できない”を”できた!”、”弱みを強みに返る”に変えるを合言葉に、
誰もが楽しめるユニバーサルビーチを全国に、世界に普及していきます。

未来への宣言

誰もが諦めずにアウトドアを楽しめる環境をつくります。
みんなが挑戦しやすい雰囲気づくりをしてきます。
ポジティブにチャレンジできる社会をつくります。

きっかけ

神戸市の須磨ビーチにて、2017年5月、日本で初めてビーチマットを導入することにより、障がいの有無に関係なく海を楽しめる活動を開始。今では「出張ビーチマット」と名付け、全国各地に「ビーチマット」と「水陸両用車いすヒッポキャンプ」をレンタルしています。
おかげさまでメディアには120回以上取り上げていただきました。

【出張したビーチは18都道府県20ビーチに、姉妹プロジェクトも発足】

活動を始めてから、出張したビーチ(レンタルも含む)は、2020年12月時点の合計で18都道府県20ビーチにまで増えました。

今まで訪れたビーチは、多賀城(宮城)、由比ガ浜(神奈川)、茅ヶ崎(神奈川)、三浦半島(神奈川)、大洗(茨木)、館山(千葉)、船橋(千葉)、伊豆下田(静岡)、柏崎番神(新潟)、若狭和田ビーチ(福井)、南知多(愛知)、磯ノ浦(和歌山)、新舞子(兵庫)、アジュール舞子(兵庫)、淡路島岩屋ビーチ(兵庫)、渋川海岸(岡山)、北の脇(徳島)、吉野川(徳島)、夜須(高知)、田ノ浦海岸(大分)。ビーチ以外の活用では、余市町(北海道)、富士見(長野)、鈴鹿(三重)、貝塚脇浜戎(大阪)、六甲山(兵庫)、神河町(兵庫)。

そのうち、南知多(愛知)で姉妹プロジェクトである一般社団法人南知多ユニバーサルビーチプロジェクトが発足し、連携しながら活動を開始しています。

2021年から中学社会公民の教科書にSDGs事例として掲載されています。

取組の展開

今後展開したい地域・方法ユニバーサルデザインなコミュニティを全国・世界に広げていきたいと考えています。
ソフト面の土壌が変われば、ハード面は後から整ってきます。
出張ビーチマットでユニバーサルビーチ体験を実施しに行きます。
その後、もしよ良いと思っていただけたら持続のためのノウハウ提供をさせていただきます。
全国で一緒に盛り上げてくださる民間団体、地域企業、行政と
ともに地域のためのみんなが楽しめる企画と体制を構築していきます。
共創を希望する方々お近くのビーチにユニバーサルビーチを導入したい行政・企業の方
地域に挑戦できる文化をつくりたいとお思いのの地域団体の方

大阪・関西万博のテーマとの関わり

年齢や障害の垣根を越えて楽しめることが「命輝く未来社会」に繋がります。また、ハードを整えるのではなく、ソフト面である人の心とアイデアで課題を解決していくことが、これからの世界の指針にも繋がります。

SDGsとの関わり

年齢や能力にかかわらず全ての人々とビーチを楽しむ、楽しい社会統合プロジェクトで、毎年、参加者ご家族、ボランティアメンバーともに500人を超え、市民参画の場となっています。全国へこの輪が広がっており、出張ビーチマットとともにコミュニティも広がり、関係人口1万人以上となっており、障害、年齢、性別を受け入れ、そしてみんなで地域をつくってく環境が整いつつあります。

 

活動スタート

私たちの活動は、神戸・須磨の海が好きな12人の有志メンバーから始まりました。メンバーは、障がい者・ライフセーバー・サラリーマン・海の家オーナー・公務員・看護師・医師・報道関係者からなり、普段は全く異なる仕事をしていました。しかし、共通している想いがありました。それは、「既成概念をぶち破りたい」という想いでした。その既成概念とは「車いすでは海を楽しめない」です。須磨を車いすの方とそのご家族が一緒に海を楽しめる、素敵なユニバーサルビーチにすることを目標としました。 

 

 

須磨ビーチ検証

活動をスタートするにあたり、現在の状況を知るために須磨のビーチを訪れました。駅前のビーチ側には新たにスロープが設置され、海岸沿いの道路は舗装されて、綺麗になっていました。しかし、ビーチ側である南側にはエレベータがない、車イスの方のための地図がない、海に行くまでに踏切・縁石・傾斜が多いなど、まだまだ障害者や親子連れの方には利用しにくい状況でした。そこで、自分たちの手で少しずつユニバーサルデザイン化していこうと決めました。

 

ビーチマット導入

車いすで海に来たことのある方は経験があるかもしれませんが、車いすで砂浜を通ろうとすると車輪が砂にはまってしまいます。せっかく海に来たのに、遠くから眺めることしかできません。プロジェクトメンバーの1人で、車いすの木戸がオーストラリア滞在中にビーチに敷かれた1本のマットと出会いました。このマットが1本あるだけで、車いすの方でも健常者と同じようにこれまで近づけなかった砂浜を進むことができ、家族と海を楽しんでいる光景を目にしました。そこでまず、須磨のビーチに、マットを導入することにしました。しかし、このマットを日本で導入している海岸はまだなく、製造・販売しているメーカーもありませんでした。

 

 

偶然?必然?での出会い

神戸ライフセービングクラブに 古中信也 という日本で唯一の車椅子ライフセーバーがいたこと、

ユニバーサルビーチを目指してビーチマットの導入を検討し始めていたところ、神戸ライフセービングクラブと、オーストラリア・ゴールドコーストのバーレイ・ヘッズ・ライフセービングクラブがフレンドシップの関係があったこと、

この奇跡があり導入が加速しました。

 

ビーチマット検証

自分たちで、身の回りのモノを利用しビーチマットを作ろうと考え、代用品のアイデアを募ったところ大きな反響となり、たくさんのアイデアが集まりました。いただいたアイデアで実際に可能かどうか検証しましたが安全面に不安が残る結果となりました。安全面だけは妥協できないので、アメリカから輸入することに決めました。

 

クラウドファンディングに挑戦

しかし、海外からマットを購入するために必要な金額は130万円でした。どうしても海を諦めている方の力になりたいと思い、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。私たちの想いが届き167人から159万円の支援が集まりました。たくさんの人の思いが集まり、ビーチマットを日本の須磨に導入することができました。

 

須磨の海にビーチマット導入

ビーチの砂浜に海岸に向かって伸びる青いマットを敷くことができました。車いすの方も介護者や家族の方と一緒に砂浜を通り波打ち際まで行くことができるようになりました。遠くから眺めることしかできなかった海を、誰もが・みんなで楽しむことができるようになりました。

ビーチマットの意外な良いところ

このビーチマットの良かったところは設置・撤去に人手がいるということです。デメリットにしか見えないのですが、このおかげでたくさんの市民ボランティアの方が集まってくださりました。そのボランティアの方の人数はひと夏で100人を超えました。私たちだけがつくるのではなく、みんなでユニバーサルビーチをつくっていくことができると感じました。

 

ヒッポキャンプ導入

マットで波打ち際までいけるようになると、海に入りたくなります。大きな反響とたくさんのご要望に応えるために、水陸両用車イスであるヒッポキャンプを導入することを決めました。導入のために寄付を募った結果、本当に多くの方がご支援くださり、82万円が集まりました。ヒッポキャンプが導入され、車いすのまま海に入ることができるようになりました。初めて海を体験した方の笑顔を一生忘れることができません。

 

一つ目の夢がかなう

ビーチマットとヒッポキャンプのおかげで、海を楽しむことを諦めていた方も含め本当に皆さんに、海をご家族で楽しんでいただくことができるようになりました。人が人を呼び、ビーチマットで渋滞が起こりました。ひと夏で133名もの方が利用されました。このビーチが「できない」ことが「できた」に変えられる、何かに挑戦するきっかけの場所になってほしいと考えています。

 

2つ目の夢もかなう

いつか須磨で絶対やりたいと思っていた、マッピングパーティーのイベントを実現しました。100人以上の方が集まってくださいました。集まったマッピング情報や、ユニバーサルビーチに向けたアンケートを、各所に伝えたり、自分たちで試行錯誤したり、今後に生かしていきます。また、最後は須磨のスターしんごお兄さんの電車ごっこ×ビーチマットで盛大に締めました。次の夏に向けてみんなの気持ちも繋がりました。

 

是非、私たちと一緒に全国を、いや世界をユニバーサルビーチにしていきませんか?

ご連絡お待ちしております。

NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト

事務局長 土原翔吾

HP:https://sumauniversalbeach.com/ のフォームより

TEL:080-3782-4405

e-mail:sumauniversalbeach@gmail.com