公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2021.12.03
法人
亀岡市は、コロナ禍前には、年間300万人以上の観光客が訪れるものの、その多くが立ち寄るだけの、いわゆる通過型観光に陥っているところです。そのため、より地域の活性化を図るため、こうした市内の観光トレンドのシフトチェンジを図ります。 具体的な取り組みとしては、現在、亀岡市では、古民家を改修した宿泊施設「離れ にのうみ」を展開しています。さらには、農作業や水辺アクティビティ体験ができる施設、また、コワーキングスぺ-スを持った施設も充実してきており、新たな観光スタイルの確立にむけた取組を進めていきます。
観光地への物見遊山ではなく、地域に滞在し、暮らし自体を楽しむ滞在型観光モデルを創出、日常生活と観光が共存する持続可能な地域活性化を実現します。
昨今のコロナ禍により世の中の雰囲気が閉塞感に包まれている中、アフターコロナを見据えた際、単に従来の旅行に行くといったものではなく、より開放的な体験、さらには都市部の喧騒からかけ離れた形で日常を送ることが求められていると感じています。例えば、亀岡市では、ほぼすべての日に霧が発生し、さらには、秋口の天候の良い日には、ほぼすべての日に雲海を見ることができるなど、都市部では味わうことのできない神秘的で幻想的な景色があります。また、この霧によって、農産物の甘味が増し、事実、京野菜の多くは、この亀岡で生産されている一方で、洗濯物が乾かないといったデメリットもあるところです。こうした良い点、悪い点双方に加え、農作業や水辺アクティビティの体験、さらには市内各所で充実してきているコワーキングスペースを活用する等により、日常をこの地で送ること自体が非日常であり、今後の観光スタイルとして魅力的であると考えるものです。
SDGsも組み込まれるディーセント・ワークの推進、さらには今ある暮らし自体をコンテンツとして捉えるイノベーションは、「いのち輝く未来社会のデザイン」のサブテーマである「Empowering Lives~力を与える~」「Connecting Lives~つなぐ~」に関わるものであると考えます。
日常の暮らしを観光コンテンツとして活用することで、受け入れる側の働きがいや経済成長へとつながります。さらには、ワーケーションとして活用することも同様のことと考えます。また、これらの事項については、健康と福祉にも貢献できることは言うまでもありません。そして、こうしたサービスは、1社だけで完結するものではなく、相互協力によってはじめて成立するものであることから、パートナーシップの推進に繋がるものと考えるものです。
【問い合わせ先】
亀岡市役所産業観光部商工観光課
TEL 0771(25)5034
e-mail : syoukou-kankou@city.kameoka.lg.jp
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