「大阪湾にプラスチック製レジ袋を流さない!」プロジェクト

共創チャレンジ

2021.12.03

法人

チーム名「ともに生きる」チーム
共創メンバー特定非営利活動法人プロジェクト保津川
亀岡市 環境先進都市推進部 環境政策課
主な活動地域日本 / 京都
活動テーマ海洋、水 / 生物多様性、自然環境、生物 / 環境、エネルギー /

私たちの共創チャレンジ

 大阪湾に流出するレジ袋をなくすことから、プラスチックごみの削減を目指します。プラスチックごみ削減に向けて、プラスチックに依存しすぎたライフスタイルを見直すきっかけとして、最も身近な使い捨てプラスチック製品であるレジ袋を禁止する社会のルール(条例制定)を実現した本市の取り組みを、近隣の保津川流域、淀川流域の自治体を中心に共有し、社会のルール、条例制定を働きかけ、広げていきたいと考えています。




未来への宣言

 2030年までに、使い捨てプラスチックごみゼロを目指す第一歩として、エコバッグを持って買い物することが、当たり前の社会を創ります。



きっかけ

 保津川下りの船頭さんによる清掃活動からはじまった亀岡市の川ごみへの取組は、2012年の内陸部の自治体で初の開催となる海ごみサミットなどを経て、2018年12月に市長と議長が共同で行った「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」に繋がりました。
 その後2020年3月に全国初となる「亀岡市プラスチック製レジ袋の提供禁止条例」を制定、2021年1月に施行いたしました。これは、市内事業所で有料・無料に関わらず、プラスチック製レジ袋の提供を禁止し、生分解性の紙袋についても有料での提供とするものです。


取組の展開

今後展開したい地域・方法淀川水系流域の自治体をはじめ全国の自治体


共創を希望する方々プラスチック製レジ袋の提供禁止条例の策定を検討する全国の自治体


大阪・関西万博のテーマとの関わり

 内陸部のごみ発生抑制は、流域河川を通じて海に流出する海洋ごみの削減につながります。日本から毎年排出される廃プラスチックのうちレジ袋が占める割合は2%程度と言われていますが、大阪湾には約300万枚のレジ袋が沈んでいるとの調査結果があります。大阪湾に流出するレジ袋をなくすことから、プラスチックごみの削減を目指すことで、プラスチックに依存しすぎたライフスタイルを見直すきっかけとして、最も身近な使い捨てプラスチック製品であるレジ袋を禁止する社会のルール(条例制定)を広げ、「未来社会のデザイン」をしていきたいと考えています。

SDGsとの関わり

 ごみは流域河川を通じて、海に流出することから川ごみの削減は、海の豊かさを守ることに繋がります。また、プラスチック製レジ袋をはじめ使い捨てプラスチックごみになるものを使用しない、つかう側の責任が必要となります。そしてこの取組は全国の自治体等に広めていくことで、大きな問題に立ち向かうことが必要があり、パートナーシップを広めていきたいと考えています。

世界に誇れる環境先進都市・亀岡市を目指す

2018年12月13日、亀岡市と亀岡市議会は、「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」を行いました。
国の天然記念物「アユモドキ」をはじめとする多様な川の生態系を育む「母なる川保津川」から、地球規模の問題となっている海洋プラスチック汚染の解決に向けた取組を進め、2030年までに使い捨てプラスチックごみゼロのまちを目指します。
そして、自然環境の保全と地域経済の活性化に一体的に取り組む『世界に誇れる環境先進都市』を実現のため、さまざまな取組を進めてまいります。
【全国初・唯一】
2020年3月24日亀岡市議会定例会において「亀岡市プラスチック製レジ袋の提供禁止に関する条例」が可決しました。この条例により、2021年1月1日から市内の事業者所での、プラスチック製レジ袋の提供が有償無償を問わず禁止になりました。また代替の紙袋等については、有償での提供となりました。
【目標はマイバッグ持参率100%】
2021年8月末現在のマイバッグ持参率は98%です。この結果に、市民の環境への意識の高まりを感じています。

【現在までの取組】
亀岡市では早くから(2004年頃)このプラスチックごみを身近な問題としてとらえ、保津川下りの船頭さんやNPO、さらに多くの市民のみなさんが、清掃活動を実施していただいています。2012年には全国の内陸部の自治体として初めて「海ごみサミット」を開催、川から海へごみを出さない意識のつながりを国内外に向けて呼びかけました。そして、その後も「保津川の日」の河川清掃イベントをはじめ、海ごみの発生抑制対策に取り組み、2018年12月の「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」の発信へとつながっています。
 2019年度は、環境とアートが連携した「KAMEOKA FLY BAG Project」を展開。飛行を終え、廃棄されるパラグライダーの生地からオリジナルなエコバッグを作成するワークショップを通じて、エコバッグの普及啓発を行いました。
【HOZUBAG】
「KAMEOKA FLYBAG Project」をかめおか霧の芸術祭とのコラボレーションにより展開しました。
そして、ファッションブランドTHEATREPRODUCTSによって商品化され、アップサイクルブランドHOZUBAGが誕生しました。
その製作は雇用を呼び、経済の循環も生みました。
HOZUBAGには“水が海から雲になり、やがて雨として山に降り、川を流れて海に着くように、とても当たり前で自然な循環をHOZUBAGがささやかに生み出します”というメッセージが書かれています。環境×経済の好循環を生み出した象徴として全国的に人気を集めています。


【環境ロゴマークの作成】
環境先進都市・亀岡のロゴマ―クを環境先進都市かめおかのシンボルとなるマークを2019年度に実施した「Plastics Smart100人会議」に参加した皆さんと作成しました。
空と太陽、大地と緑、川と海、そのように生きとし生けるものが集まって「ともに生きる」という想いをゼロという文字でデザインが誕生しました。
今後、このマークを活用し市民のみなさんと環境意識の共有を進めながら、全国に向けて、広くメッセージを発信していきます。


【代替紙袋の作成】
条例施行後、事業者の負担軽減、スムーズに移行するため代替の紙袋を共同で作成しました。
持続可能なFSC認証の素材を使用し、メッセージを載せた、「プラカード」のような意味を持たせた袋としています。

 

京都府亀岡市安町野々神8番地 

亀岡市 環境先進都市推進部 環境政策課

TEL:0771-25-5023/FAX:0771-22-3809 MAIL:kankyo-soumu@city.kameoka.lg.jp