地域産木材を活用した「山と都市を繋ぐ」木造空間共創プロジェクト

共創チャレンジ

2021.11.04

法人

チーム名ウッドファースト
共創メンバー津田 潮(一般社団法人 大阪府木材連合会)
三宅英隆(一般社団法人 大阪府木材連合会)
橋本真一(一般社団法人 大阪府木材連合会)
加藤久明(大阪大学産業科学研究所/一般社団法人 地域創生連携活動コンソーシアム)
黒瀬浄弘(一般社団法人 地域創生連携活動コンソーシアム)
主な活動地域日本 / 大阪
活動テーマ健康・医療(ライフサイエンス、ヘルスケア) / 感染症対策 / 地域活性化 / 生物多様性、自然環境、生物 / 農業、林業、水産業 / ものづくり、サービス / コミュニティ・まちづくり、住まい / 環境、エネルギー / 循環型社会、サーキュラーエコノミー / 防災・減災 / 海外支援・協力、国際交流 /

私たちの共創チャレンジ

国土の7割を占める森林資源は、その活用だけでなく適切な管理がされず、その機能低下が近年、問題となっています。他方で2050年には脱炭素社会の実現が大きな社会的課題となっています。
このような問題・課題を解決するためには、森林資源の適切な活用と木材が持つ炭素貯留能力を活かした社会システムづくりが必要だと考えます。そのため、公共建築物、住宅分野はもとより、中高層建築物、非住宅分野などにおいて木材利用を進め、木材を優先的に活用する「ウッドファースト社会」を実現するための取り組みを進めていきます。
また、この取り組みを実現するため、大阪府木材連合会を中心とする多数の会員企業・アカデミア・関係団体によるネットワークを駆使し、木材を産出する山とその使い手となる都市部を繋ぐ試み(具体的には、木材製品の需要供給の情報交換や都市部のユーザーの山元視察体験等)を進めていきます。
日本の様々な地域産木材を活用した「山と都市を繋ぐ」木造空間共創プロジェクトを共創します。また同時に、都市部における木造空間の共創だけでなく、その材料を供給する各地域の林業活性化や地域創生にも貢献することを目指します。

未来への宣言

これらの取り組みを通じて、SDGsの目標達成と地球温暖化防止への寄与を実現します。

きっかけ

大阪府木材連合会(大阪府木連)は、木材の積極的な利活用を推進してきましたが、多様な林業地と都市を繋ぎ、公共建築物、住宅分野はもとより、中高層建築物、非住宅分野などにおいて木材利用を進め、木材を優先的に活用する「ウッドファースト社会」を実現するには道半ばであるという問題意識を強く持っていました。
特に、森林資源については、1992年のリオ宣言以来、目標が立てられているものの達成できていない「持続可能な森林経営」の実現が大きな課題となっています。そこで、大阪府木材連合会を中心とする木材関係者が集い、大阪・関西万博開催を契機に、国内外の森林資源のあり方も見据えながら、「木を上手く使いながら山と都市を繋ぐ」プロジェクトを共創チャレンジとして立ち上げました。
なお、大阪・関西万博開催時に必要とされる木材調達については、発生する炭素削減という観点から開催国である日本の全ての地域から行うことを推進し、適切な調達コストやルートの実現、使用された木材の幅広いリユースを実現し、世界に発信できる持続可能な森林経営モデルを提案・実践できればと考えています。

取組の展開

今後展開したい地域・方法林業活性化、木材活用、地域創生を考えておられる西日本を中心とする林業関係団体・企業・自治体・関係団体と連携をしながら、日本の森林文化やSDGs目標の達成と親和性の高い都市木造化の具体化について、イベント、セミナー、マッチング、連携活動などを具体的に展開できればと考えております。
共創を希望する方々森林組合、各林業地の自治体、団体、建築・住宅・建材関係企業、木材活用への意識を持つ多様な企業、大学や研究機関などのアカデミアなどの関係者との共創を希望します。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

木材は、持続的な生産が可能な自然資源であり、社会における利活用を促進することは、持続可能な森林経営の実現に繋がるとともに、脱炭素に関連したSDGsの諸目標達成にも貢献します。また、木材を活用した空間を社会に増やすことにより、都市化の進展により世界の諸都市が抱えている環境および健康面の問題を解決すると同時に、快適な空間を提供するによる文化面への良い影響が期待できます。そのような問題意識から、この共創チャレンジでは、社会課題解決に「木材」をキーワードとして貢献をする試みを重ねていきたいと考えています。

SDGsとの関わり

循環型資源である木材は、植えられて成長し、木材となり、様々な領域でリユースしていくことが可能ですが、そのためには木材をつくる責任とつかう責任がとても重要だと考え、SDGs第12目標を設定しました。また、適切な森林資源の活用が私たちの住む国土を守ることになるため、第15目標を設定しています。さらに、木材の適切な利用は炭素固定なども含めて温室効果ガスの抑制と地球温暖化防止への貢献が可能となりますので、第13目標を設定しました。

リソース

内容

人材

大阪府木連は大阪大学産業科学研究所と密接に連携して木材の産地、加工、流通等情報等の共有を行っているほか、オンリーワンの技術、アイデア、経験を有する企業・人材を会員として有しており、幅広い相談やご紹介を行うことが可能です。

技術・ノウハウ

木材に関する最新の知識や技術を保有しており、幅広い木材に関する技術やノウハウの提供が可能です。

フィールド

西日本の様々な木材を結集して建てられた「大阪木材会館」をフィールドとして活用可能です。

情報発信・PR

多数の木材に関連した企業・人材などの会員に対して情報発信が可能です。また、全国的な業界団体への情報発信などのお手伝いも可能です。

 

【連絡先】

 電話番号           06-6685-3101                                                             

メール              mokosaka@leaf.ocn.ne.jp                                                          

一般社団法人大阪府木材連合会   

担当者名 三宅/橋本