交通医療「ドコケア」を通じた、病や障害があっても外出できる世の中の実現

共創チャレンジ

2021.09.03

法人

チーム名ケアプロ株式会社
共創メンバーケアプロ株式会社
主な活動地域日本
活動テーマ健康・医療(ライフサイエンス、ヘルスケア) / 感染症対策 / 地域活性化 / コミュニティ・まちづくり、住まい / ダイバーシティ、インクルーシブ / モビリティ、交通 / 働き方改革、健康経営、ワークライフバランス / 人権 /

私たちの共創チャレンジ

「ドコケア」は、障害者や高齢者など(要介助者)と介助者とをマッチングし、移動支援の機会を作る有償の交通医療プラットフォームです。マッチングという形式をとることで、要介助者と介助者の双方が、各々のニーズに合わせて移動支援に携わることができ、持続可能なヘルスケアサービスとなっています。
ケアプロ株式会社は、「ドコケア」を通して、持続可能で責任あるヘルスケアシステムを構築・実装するための取り組みを行い、病や障害があっても外出できる世の中を実現します。

未来への宣言

病や障害のあるなしにかかわらず、自由に社会参加できる世の中を実現します。

きっかけ

ケアプロ株式会社は、「革新的なヘルスケアサービスをプロデュースし、健康的な社会づくりに貢献する」というミッションのもと、交通医療プラットフォーム「ドコケア」を通して、持続可能で責任あるヘルスケアシステムを構築・実装するための取り組みを行います。
当社は訪問看護ステーションを運営しております。これまで2,000名以上の方々の在宅療養支援をしてきましたが、「がん末期で酸素カニューレをしているが最期に家族に会うために故郷に新幹線で戻りたい」「難病で車椅子だが仕事の出張に行きたい」といった声がありました。一方で、「外出は諦めている」「桜を何年も見ていない」といった声も聞きます。そのような中で、看護師たちから「ボランティアでもやりたい」「勤務外に一緒に地域活動に利用者様と行きたい」という意見がありました。
日本には、訪問看護利用者だけでも月あたり69万人(平成29年6月)がおり、小児から成人、高齢者まで、気管カニューレや人工肛門、呼吸器、酸素、中心静脈栄養、導尿、疼痛、褥瘡などのケアをしながら生活しています。また、令和に入り、高齢者が自ら車を運転して交通事故を起こした事案や、重度障害をもちながら参議院議員になられた方のことが、ニュースとして社会的な注目を集めています。既存の公的移動支援は通院や通学等の限られた用途でしか利用できません。そこで、公的移動支援では対応していない外出を支援するため、「ドコケア」を開発するに至りました。

取組の展開

今後展開したい地域・方法下の課題にかかわる共創チャレンジがおこなわれていれば、地域は問いません。
共創を希望する方々病や障害のある方々の社会参加に関心のある団体。とくに、そうした社会参加の保障を、医療系専門職に過度の負担を強いることなく実現したいと考える団体。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に共感しています。このテーマをヘルスケア分野で実現しようというのが、当社のミッション「革新的なヘルスケアサービスをプロデュースし、健康的な社会づくりに貢献する」だといえます。また、当社はヘルスケアサービスの(利用者、提供者、そしてコスト負担者である一般市民にとっての)持続可能性を重視しています。持続可能なヘルスケアのしくみを内蔵する未来社会の実現を目指す当社の試みは、大阪・関西万博、ひいてはSDGsの趣旨に強く合致します。

SDGsとの関わり

・SDGsの理念である「誰一人取り残さない」の実現に、当社はヘルスケア分野で取り組みます。具体的には、普遍性を求められる公的サービスが必ずしもカバーしきれない細かな個人的ニーズを、民間企業である当社のサービスでカバーすることにより、真にすべての人が健康(good health)と福祉(well-being)を享受できる社会を作ります。
・この目的を達成する上では、看護師をはじめとした医療系専門職の善意に頼りきりになっていては医療系専門職が疲弊し、上の目的が持続可能な形で達成できているとはいえません。当社は、より持続可能なしくみを構築することで、医療系専門職の仕事を働きがいのあるもの(decent work)とします。
・上の二つのこと、すなわち利用者と提供者の双方にとってよいヘルスケアシステムの構築によって、当社は、将来にわたって住み続けられる持続可能な(sustainable)まちづくりを目指します。

担当者連絡先:

ケアプロ株式会社 交通医療事業部 山﨑(k.yamazaki@carepro.co.jp)