私たちの共創チャレンジ
日本工芸産地博覧会in大阪2021を万博記念公園(大阪府吹田市)にて開催します。
日本で受け継がれる工芸ものづくりをリアルに体感してもらう場を、工芸や日本文化を深く考えるきっかけとなる学びの場を提供し、日本各地にあるものづくりを介した人々の生き方、いとなみを深く感じられる機会を創ります。このチャレンジを継続し、2025年大阪・関西万博に向けた取り組みへと昇華させます。
未来への宣言
人々が生きていくうえでどちらも必要で重要な、だからこそ人々の知恵が生み出してきたデジタルやアナログの技術やコンテンツ。超スマート化が推進されるSocity5.0においても、デジタルとアナログはお互いに否定せず共存していくべきではないでしょうか。工芸エキスポ&産地カンファレンスを介してそれぞれが距離を縮め、融合していく道を探ります。
きっかけ
1925年フランス・パリで開催された万博ではさまざまな日本の工芸が紹介され、ジャポニズムはヨーロッパの文化・生活様式に大きな影響を与えました。それからちょうど100年、2025年日本国際博覧会開催を迎え、工芸の先人たちが果たした役割を現代の担い手も果たすべきと考えました。万博は未来を描く場でありますが、過去と未来をつなぐ現在地点でもあります。100年前の万博を知る工芸が現在地点から次の100年を描くことはひとつの使命ではないかとも考えます。一方、日本に限らず世界中の工芸は著しく衰退がすすんでいます。社会全体の構造変化がその要因ですが、超高齢化、都市と地方の不均衡など、課題先進国と言われる日本で、工芸の持続的成長を描き、見せることが現代の工芸が万博で果たす役割ではないかと思い至るようになりました。
大阪・関西万博のテーマとの関わり
わたしたちのテーマは『いのちを営む』です。工芸とはものづくりの技術であり、多くの先人たちが工芸で生活の糧を得てきました。『営む』には、怠らずに励む、生活のために仕事をする、などの意味があり、暇(イト)が無い、が語源です。怠らないことと仕事が同じ言葉で表されることは日本独特の価値観であるとともに、そこにはきっとよろこびややりがい、そして励みがあったと考えられます。『仕事』と『いのちの輝き』は深くつながっています。
わたしたちは『いのちを営む』をテーマに『いのち輝く未来社会のデザイン』に貢献していきたいと考えます。