公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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共創チャレンジ
2023.04.01
法人
「石見神楽(いわみかぐら)」は、透き通るような笛の音、軽快な太鼓囃子に合わせて、豪華絢爛な衣裳と表情豊かな面を身につけて舞う島根県西部の石見(いわみ)地方に伝わる伝統芸能です。 2019年には「神々や鬼たちが躍動する神話の世界~石見地域で伝承される神楽~」が日本遺産に認定されました。 この受け継がれた伝統と新たな挑戦が生み出す浜田が誇る伝統芸能「石見神楽」の魅力を国内外へ発信し、神代の物語を未来へと伝え、将来に向けた後継者育成、観光と地域伝統文化の振興に取り組みます。
島根県西部に位置する浜田市。人口がわずか5万人でありながらも、神楽団体が50を超えて存在し、それぞれの団体で伝承されてきた舞を守り続け、時には新たな舞を創造しています。さらに、石見神楽の「面・衣裳・蛇胴」は浜田市で生まれ、その技術は中国地方の神楽に大きな衝撃と影響を与え、瞬く間に広まりました。大人も子どもも神楽に魅せられ、神楽を舞うためにこの地を選ぶ若者、神楽とともに発展し石見神楽を支える神楽産業は、文化や観光の枠を超え、当市の宝として未来につなげます。
石見神楽の名が全国に知れ渡ったのは、1970 年に大阪で行なわれた日本万国博覧会のメインステージにおける石見神楽の演目「大蛇(おろち)」の上演がきっかけでした。「大蛇」は八岐大蛇(やまたのおろち)神話を元にした演目で、それまで1 頭から2頭の「大蛇」が出てくるのが一般的でしたが、大きなステージで魅せるため、はじめて8 頭以上の「大蛇」に挑戦し、その迫力で観客を圧倒しました。これを機に多くの「大蛇」が出てくるようになり、県内外に知られるようになったほか、個々の神楽団体での活動だけではなく、神楽団体が連携して神楽公演を行う体制づくりができました。現在では、そういった協力体制も定着し、県外公演や海外公演も多く行われています。 2019年には、石見神楽は浜田で生まれた石見神楽産業等を含めたストーリー「神々や鬼たちが躍動する神話の世界~石見地域で伝承される神楽~」として日本遺産に認定され、2022年7月には、伝統芸能の殿堂である国立劇場にて石見神楽の単独公演を開催し、屋内舞台では前代未聞の大蛇50頭を披露しています。
受け継がれた伝統と新たな挑戦が生み出す浜田が誇る伝統芸能「石見神楽」の魅力を国内外へ発信し、神代の物語を未来へと伝え、将来に向けた後継者育成、観光と地域伝統文化の振興は、万博のテーマである「いのち輝く未来社会へ」に合致するものと考えます。
島根県西部、石見地方では9~11月頃に神社の神楽殿で一年間の無事と収穫への感謝を捧げるための奉納神楽が行われます。
【お問い合わせ先】
島根県 浜田市役所 産業経済部 観光交流課 石見神楽係
電話:0855-25ー9531
メールアドレス:kankou@city.hamada.lg.jp
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