八尾は米粉の聖地

共創チャレンジ

2023.03.20

法人

チーム名八尾は米粉の聖地
共創メンバー㈱西村機械製作所、㈱友安製作所、㈱和田萬、㈲三好商店、㈱瓢月堂、メロディアン㈱
片山製粉㈱、㈱図司穀粉、ニチメンTradings、NEWLY BORN、社内食品㈱、㈱平井製作所、香留壇、Aand、アトリエウフ、架け橋、MEARO、アトリエモモン、KISSA ZEROICHI、
Miyabi Coffee Roastery、maru、きまぐれharu、nijiirokomepan、HOPPE、ソーシャルファームもぎたて、六花、スプージーブルー、
穂のむすび、rencontre、Cuddle day coffee、さんかくめし
主な活動地域日本 / 大阪
活動テーマ健康・医療(ライフサイエンス、ヘルスケア) / 食 / 農業、林業、水産業 / コミュニティ・まちづくり、住まい /

私たちの共創チャレンジ

 米粉に「触れてもらう」、「味わってもらう」「作ってもらう」など、米粉を“体感”してもらう機会を多く作ることで米粉の良さを伝え、新たな需要を創出し、米粉の消費拡大を目指します。
 また合わせて、今約25店舗ある八尾市内の米粉に関わる企業、店舗の情報を発信することで、八尾市を『米粉の聖地』としてPRを進め、八尾市及び米粉の魅力を発信します。
 また、消費者の方々が安心して米粉を手に取っていただけるよう、「生産者の顔が見える」「製造者の顔が見える」点にも着目し、さらに近年減少する米農家の収益にもつながるよう、米粉への加工を積極的に進めます。
 このような取組を通じて、八尾という地域を盛り上げながら米粉を日本国内で普及させるとともに、米農家の収益拡大と食料の安定的な供給を目指します。 

未来への宣言

 米粉は小麦に代わる重要な“主食”です。お米、米粉の消費量を増やすことで、現在38%(農林水産省,令和3年度)である日本の食料自給率の向上を図ります。また、米粉の需要を増やすことで、持続可能な農業を促進し、農地荒廃防止に努めます。

 近年、「グルテンフリー」「ビーガン」などが叫ばれる世の中になり、安心して食べられる食料、食品が求められています。米粉は、アレルギー反応を引き起こす可能性が低く、安心して食べられる食品を作るためには最適の材料です。すべての人が同じ食卓を囲んで栄養のある食事を十分に摂れるよう取り組みを進めてまいります。

きっかけ

【米の消費量減少】
 農林水産省の資料では昭和37年度をピークに、日本の食卓で「米」を食べる家庭が激減の一途を辿っています。これは、食生活の多様化、世帯構造の変化など様々な要因により米自体の需要が減り、米農家が生産を減らさざるを得ない状況に追い込まれています。
 また、米の消費量が減り続け、食卓には米の出番がなくなり、同時に米農家・作付面積ともに減少しています。このまま米農家の減少が進み続け、ここに異常気象による生育不良が重なると日本も米不足になるかもしれないという危機的状況に陥っているのです。

【小麦粉の代替としての活用が期待される米粉】
 米粉は小麦粉に打って変わる食品です。
 現在、日本国内で消費されている小麦粉の約9割は海外から輸入されています。近年ではロシア、ウクライナ情勢の煽りを受け、小麦粉の価格は上昇し続けており、日本の食卓にも大きな打撃を与えています。
 そこで活躍を期待するのが米粉。様々な輸入食品の価格が高騰し続ける今、米粉が小麦粉の変わりを果たすことで、日本のみならず世界の食糧供給にも貢献できると考えています。

【手軽に栄養価の高い朝食を】
 食育白書によると、若い世代(20歳代及び30歳代)の25.8%が朝食を欠食しており、その理由は「朝食を食べる時間がない」ことにあるそうです。今多くの家庭で朝食として食べられているパンに代わって米粉で作る米粉パンは、小麦粉で作るパンよりも効率よくエネルギーを摂取でき、少量でも腹持ちが良く、またアミノ酸スコアも非常に高く栄養価についても優れています。米粉製品を通じて朝食を食べない家庭の割合を減らし、「食」に関心を持ってもらい健全な食生活を考える大きなきっかけになることを目指します。

【八尾の特徴について】
 八尾市に拠点を置いている㈱西村機械製作所は、製粉機を始め様々な粉体設備の製造を行っています。湿式気流粉砕方式により、きめが細かくでんぷん損傷の少ない上質の米粉に製粉することが可能となり、従来では困難とされていたパンや洋菓子も焼けるようになりました。
 市内の企業や飲食店、菓子製造業者に米粉の活用を促し、一般の消費者へも米粉を流通させることで、八尾市を「米粉の聖地」として米粉の普及促進及び食料自給率が向上することにつながると考えました。

取組の展開

今後展開したい地域・方法 将来的には八尾市内の給食に米粉を活用することも目指します。このように、八尾市内での米粉消費量を増やし、ゆくゆくは日本国内に留まらず、海外にまで質の高い日本産の米粉をPRできたらと考えます。
 また、米粉を通じて企業同士の共創も促進できるよう取り組みを進めます。
 たとえば、ある企業で果実の搾りかすが食品ロスとして発生している場合、お菓子屋さんに米粉でアップサイクルなお菓子を作ってもらう、市内の企業に米粉の活用について意見交換の機会を設ける、など企業同士の新たな繋がりが広がるきっかけづくりを提案します。
 2,820万人の来場者が期待される、大阪万博では、国内だけでなく世界中に米粉の魅力や可能性についてアピールできる絶好の機会です。この機会を捉えて米粉のPRを積極的に進め、八尾市の魅力を発信するとともに全国の企業との共創へと広げていきます。
共創を希望する方々 米粉に興味がある、グルテンフリーに興味がある
 米粉を利用している、飲食店及び製造業者
 日本の農地を保護したい、日本のお米を守りたい
 美味しく健康に暮らしたい、腸内環境を整えたい
 日本の食料自給率を向上させたい、豊かな食環境を守りたい
 貿易業に関心がある、日本の輸出を促進したい
 インバウンド需要復活に期待している

大阪・関西万博のテーマとの関わり

 アレルギーなどの基礎疾患がある人や食事制限がある人も安心して選択することができ、腸内環境をも整える効果が期待される米粉を普及させることは、健康寿命を伸ばすことにつながることから、「いのち輝く未来社会のデザイン」という大阪・関西万博のテーマに直接的に関わると考えています。
 さらに、アレルギーや国籍や宗教、国境もなく世界中の人が同じテーブルを囲んで食事することが期待できる米粉を普及させることは「いのちをつなぐ」ことにも密接に繋がると考えます。

SDGsとの関わり

2.米粉の普及を図ることは、栄養状態を良好に保つ可能性を秘めているとともに、持続可能な農業の推進に繋がります。
12.お豆腐屋さんを例に挙げると、廃棄物として処理されるおからや、製造過程で割れてしまい商品価値がなくなってしまったお豆腐を有効活用したお菓子やパンを製造販売することで、美味しく自然にフードロスに貢献することができます。このようなアップサイクルな食品の展開も促すよう取り組みを進めていきます。
13.国内で安定的に手に入る米粉を使うことで、食料自給率向上や農地の保護、二酸化炭素の排出削減に繋がります。

事務局 ㈱西村機械製作所

    https://www.rice-flour.jp/

担当者 西村 元樹 

問い合わせ https://www.rice-flour.jp/contact/