海からの贈り物❝漁網から創った漆塗風食器❞

共創チャレンジ

2023.03.14

法人

チーム名TEAM リズム(Re:ism)
共創メンバー森貞 和仁 (帝人株式会社)
左右木 幹敏(木下製網株式会社)
柿本 和夫 (株式会社台和)
河﨑 隆雄 (トーセン株式会社)
田中 栄作 (山一株式会社)
菅家 智  (チムニー株式会社)
松﨑 飛鳥 (株式会社JEMS)
塚田 尚宏 (農林中央金庫)
椎名 貴子 (株式会社ケンテック)
小林 祐介 (日東製網株式会社)
熊沢 泰生 (ニチモウ株式会社)
高橋 昭人 (株式会社放電精密加工研究所)
服部 俊介/堀 詩茉 (株式会社ダイセキ) 
柳原 一満 (舘浦漁業協同組合)
小松 和幸 (マルシェ株式会社)
田中 諒太 (昭和興産株式会社)
吉川 竜平 (花王株式会社)
主な活動地域日本
活動テーマ海洋、水 / 環境、エネルギー / 循環型社会、サーキュラーエコノミー /

私たちの共創チャレンジ

産業廃棄物として処理されている使用済みポリエステル(テトロン)製漁網の再生利用のため「効率的な回収・トレーサビリティ管理による由来の明確化・付着物の洗浄・樹脂への再生・商品化まで」の一貫した取り組みを当社5社でスタートしましたが現在17社が一つのチームとして再生プロセスの得意分野を分担している。商品化の第一弾として日本の伝統的な漆塗り風の飲食店向け配膳トレーなどの商品化を進めている。

未来への宣言

漁網の回収の仕組みを確立することで効率的な回収及び再生を行い、飲食用容器のみならず、糸への再生による布製品の幅広い展開を行う。この仕組みをグローバルに横展開することで世界中の海から漁網由来の海洋プラスチックを撲滅するだけでなく、地産地消型のエネルギーロスの少ない効率的なサーキュラーエコノミーを実現する。

きっかけ

ナイロン製の漁網は、リサイクルのし易さや再生樹脂の市場が大きいことからリサイクルの仕組みがすでに確立されている。それに対してポリエステル製漁網はリサイクル技術の難易度が高くコスト高となる。また再生樹脂を活用する市場が小さいために世界中でリサイクルシステムが構築されていない。そのためポリエステル製漁網は産業廃棄物処理が主流であり大きな社会問題である。また、各種異物の混入する漁網では、効果的な異物除去の方法が確立されていないこともリサイクルが進まない大きな障壁となっている。Teamリズムでは、効果的な異物除去方法、ポリエステルのリサイクル樹脂の製造方法及びその再生樹脂を利用した一般消費者向けの商品の開発を行ってきた。

取組の展開

今後展開したい地域・方法まずは、国内において漁網の回収システムを構築し、再生商品の販売を行い、経済的に成り立つことを証明する。次のこのシステムをグローバルに横展開し、世界中の漁網由来の海洋プラスチックを発生させない仕組みを作り上げる。同時に再生商品の繊維製品などへの幅出しを行い販路の拡大を行い、世界全体の漁網を活用する。最終的にはグローバルかつ地産地消型のエネルギーロスの少ないエコシステムを作り上げる。
共創を希望する方々・魚介類の料理を提供されている飲食店関係の企業
・再生ペレットを使用したいと考えておられる企業
・将来は、日本国内に限定せず世界的な取り組みとして漁網洗浄システムの構築支援、漁網のトレーサビリティの構築、更には食材としての漁獲物へのトレーサビリティへの展開をはかり食の安全にも貢献できるような活動を目指していく。

大阪・関西万博のテーマとの関わり

ブルーオーシャンビジョンを宣言した大阪は、海洋プラスチック撲滅のリーダーシップをとっていく責務がある。世界の漁網由来の海洋プラスチックを削減することで海洋汚染を防止し、きれいな海や海洋生物の生態系の保全を図り、後世に海洋資源を繋いでいく事が可能となる。またグローバルな地産地消モデルを確立することによって、世界の所得格差の是正に貢献する。

SDGsとの関わり

従来廃棄処分されていたポリエステル製漁網の再生技術を構築し出口戦略まで見据えることで、世界の海洋ごみの削減に貢献し、海の生態系を守っていく事につなげていきたい。将来は、発展途上国への漁網再生技術移転により海外の海の汚染の防止に貢献し、企業として社会的責務を果たしていきたい。また1企業ではなしえない仕組みつくりをチーム各社の協力によって実現し、社会インフラとして整備していきたい。

                     

 

本件問合せ先

帝人株式会社 マテリアル新事業部門

スマート&セーフティ事業推進

森貞 k.morisada@teijin.co.jp 迄

 

 

 

このチャレンジの投稿

  • 花王株式会社様が新しくチームリズムに参加されました。

    花王のケミカル事業部門では、産業用途向けの化学製品を販売しています。最近では、ペットボトルなどの廃材を活用したアスファルト改質剤を開発し 道路の高耐久化と、地球環境への貢献の両立を目指した活動をしています。 詳しくはこちらのサイトまで https://chemical.kao.com/jp/infrastructure/

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  • 昭和興産株式会社様が新しくチームリズムに参加されました。

    昭和興産グループは、地球環境に配慮しない企業は存在し得ないとの認識に立ち、企業活動のあらゆる面において地球環境の保護に努め、持続可能な発展を目指しています。 http://www.showakosan.co.jp/

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  • 漁網リサイクルの取組みがNHKのweb記事に掲載されました。

    NHKにWEBサイトに紹介記事が公開されました。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230301/k10013994781000.html

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